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2005/04/21

最近食べてないなぁ

昼間、小腹が空いた時にふと、最近中華料理店を見かけないような気がした。

中華料理といっても、華僑がやってそうな豪勢な本格的な店ではなく、もちろんバー○ヤンのようなチェーン店でもない。最近流行りの、変なこだわりラーメン屋でもない。個人経営の、ちょっと小汚い感じで、真ん中に穴の空いた丸椅子がカウンターに並び、読み散らかされた漫画とスポーツ新聞、レトロな14型テレビの高校野球、ちょっと恐そうなオヤジがやっている、いわゆる大衆食堂みたいなお店だ。
やはりこの不景気で、特にこの辺りのような田舎では、大手ファーストフードや外食チェーン店に負けて、やって行けないんだろうか。

でもこんなお店のレバニラとか、実は無茶苦茶旨かったりする。

以前勤めていた某小劇場の1Fにあった中華料理店のレバニラはホントに旨かった。店は狭くて汚くて空調が無く、夏は暑くて汗をかきながら食べていた。キックボクシング好きの親父さんはあまり商売っ気がなく、昼と夕方の飯時しか開店せず、タイミングが合わなくてしょっちゅう食いっぱぐれていた。値段もソコソコ。そのくせ量は半端じゃなく多かった。その事を知らない一見さんのお客(土建関係だった)が大盛りライスを頼んで、皿にてんこ盛りされたゴハンをみて絶句していた。「ウチはこの量なんですよ」とおばさんに言われ、しどろもどろに受け取っていたっけか。でも美味しいから、女の子でもちゃんと食べれちゃうんだよね。いつだったか野菜の値段が異常に高騰した時、さすがに量を減らすかと思ったら、「その分、肉を増やしたよ」と親父は笑っていた。

もう15年近く前、小田急線相模大野駅と小田急相模原駅のちょうど中間点にあった中華料理店の肉茄子も絶品だった。このお店は深夜まで営業していたので、終電で帰った時など重宝していた。ここの親父はちょっと貧相な不健康そうな人で、あまり覇気を感じない人だった。人当たりは悪くなかったんだけれどね。よく調理の合間に所在なげにタバコを吸っていた。遅い時間にも関わらず、中学生くらいの娘さんがよく店を手伝っていた。カワイイ子だった。
ある日いつものように終電帰りで、空きっ腹を抱えて店にいくと、店は真っ暗で閉店になっていて、私は一人で、すわ、夜逃げか? と勝手な想像を巡らした。そう思ってしまう程、貧相で覇気のない幸薄そうな親父だった。
今はその場所に居酒屋があるはずだ。
娘さんはちょうど微妙な年頃だったから、あまり不幸な話じゃなければいいんだけれど。他にいい条件の店舗が見つかって移転したのかな。でも別の場所で新しく店を構えるのなら宣伝していくだろうしなぁ。
真相はわからないが、今もどこかで、あの家族が中華料理店をやっていてくれていることを願っている。あの肉茄子にまた再び巡り会いたいからね。

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