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2005/05/11

死刑求刑の被告に無罪判決 佐賀地裁

死刑求刑の被告に無罪判決 3女性殺人事件で佐賀地裁
時効直前、汚名返上の焦りも 松江さん逮捕時の佐賀県警

「ありがたい判決で胸がいっぱい」 無罪判決の松江さん

この報道を聞いて、以前見たTBSの特集番組を思い出していた。それは佐賀県警の再生をテーマにした番組で、詳細はこちら。

報道特集 2003年1月12日放送
番組検証結果 報道特集(TBS)(2003年1月放送分)

『2つの難事件を相次いで時効直前に立件』としか書かれていないが、時期的にみて、その内の一つがこの事件だろう。

結局、再生できなかったんだね。"さばけんけい"

このことについて、報道特集がどんな反応を示すかも興味があるが、それはさておき。

とりあえず現時点での報道から得られる情報だけで感想を述べると、やはり佐賀県警と検察の、メンツにこだわった勇み足という印象は拭えない。自分達の仕事が持つ責任と影響力について、どう認識しているのやら。あなた達の仕事は真犯人を捕まえる事で、無実の人間を犯人に仕立て上げる事ではない。

今回、無罪となった元運転手は、それでもこれで人生を台無しにされてしまった。もし、実は本当は犯人だった、というのなら、それも酬いだろうが、全く関係ない正真無実だとしたら、こんな割に合わないとばっちりは無い。
それもこれも警察と検察の『メンツ』を立てる為だったとしたら?

さらに被害者の遺族や、被害者本人達にとっても、こんなに無念な事は無いだろう。犯人と思っていた人物が無実であるとすれば、当然真犯人がどこかにいる。そしてもう、そいつを捕まえる事も、罰を与える事もできない。他人を捕まえる捜査と、その後の無理矢理な裁判で時間を使い果たし、時効は既に成立している。
それもこれも警察と検察の『メンツ』を立てる為だったとしたら?

こう言う事が起きる度に言われる事だが、警察の取り調べをきちんとビデオなどで記録に残すべきだ。こんな風に人権意識が低いから、取り返しのつかない事になってしまう。犯人とされた人、被害者、遺族、皆多大な代償を払わされ、無駄な捜査と裁判に国民の血税が浪費される。
警察と検察が失う物は?
『メンツ』だけだ。あ、あと市民からの信頼か。

報道の中で、被害者の一人の遺族が「判決に驚いている。検察には控訴してもらいたい。」というようなコメントを出していた。気持ちは分かる。逮捕されてからついさっきまで、にっくき身内の仇だった人なのだ。急に無実だと言われても、気持ちの整理はすぐには着かないだろう。しかし、その人が無実なら、犯人は他にいるのだ。やり場の無い怒り、無念さは、無駄に月日を費やした警察や検察にも向けられるべきではなかろうか。

検察側は控訴する方針らしい。本当に元運転手が犯人であると立証できる確信があるのならいい。だが『メンツ』だけで進むようなことはしないでほしい。そんなモン、その代償に見合うようなものじゃない。

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