« 携帯各社と自動車各社にもの申す! | トップページ | 悲しいキス »

2005/11/29

ブルース・リーとボスニア

ボスニアで26日、「民族和解の象徴に」と、香港が生んだ世界のアクションスター、ブルース・リーの像が建てられた。金色に輝くその像は、残念なことに一日も経たずに一部を壊されたそうだ。

Photo金色のブルース・リー像

初めこの話を聞いたときは、失礼ながら笑ってしまった。だって、なんでボスニアで、しかも今さらブルース・リーなのか。脈絡がなさ過ぎる。一日で壊されてしまう辺りにも、その脈絡のなさが見て取れる気がした。

でも、改めて考えてみると、それだけ民族の和解が切実な願いなのだろう。ブルース・リーは現地のモスレム人、クロアチア系住民の双方に絶大な人気があるという。自分達とは全く関係のないもので、共通項となるものを必死に探している姿が見て取れる。残念ながら、いきなりつまづいてしまったが、その願いが報われる日が来ることを祈った。ブルース・リーも、草葉の影で見守っている事だろう。

余談だが、ここ数年、衛星放送などで、たまにブルース・リー特集をやることがあった。彼の出演作を連続放送してくれていたのだが、唯一、『ドラゴン怒りの鉄拳』だけは、ほとんど放送されていない。この作品は、第二次大戦中の日本の支配下にあった中国が舞台で、ブルース・リーの武術の恩師が日本人に殺され、理不尽な仕打ちでその恩師の武術道場が乗っ取られそうになる話で、さんざん日本人が悪人として描かれている。そういった面もあって、放送が控えられているのかと思うが、もともとブルース・リーは日本の映画や映画技術に心酔していて、彼の後期の映画には日本人の照明家が関わって非常に信頼を受けていたり、勝新太郎の『座頭市』を映画作りの参考にしていたりした話は有名である。そういった親日派が、それでも作った反日映画なのだから、見る価値は十分あると思うし、それを抜きにしても、やはり臭い物に蓋的な対応はいただけない。なにより、ファンの気持ちを無視していると思う。なにかとキナ臭い話が多い日中関係も、ボスニアに負けず劣らず、和解の象徴が必要なのかもしれない。

最近の若い人はブルース・リーの映画を見た事がないらしい。イッペン見てごらん。見終わったら絶対に、「アチョー」とか言いながら、タオルをヌンチャクに見立てて振り回したくなるから。

|

« 携帯各社と自動車各社にもの申す! | トップページ | 悲しいキス »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ブルース・リーとボスニア:

« 携帯各社と自動車各社にもの申す! | トップページ | 悲しいキス »