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2006/03/17

お門違いだろ

「負けたのに楽しみましたとは…」JOC強化本部長、怒る

2006年03月16日19時45分

 「マナーが悪い選手がいる」「負けているのに楽しみましたとはどういうことだ」――日本オリンピック委員会(JOC)の選手強化本部会で16日、トリノ冬季五輪での不振について、福田富昭選手強化本部長が各競技の強化担当者に怒りをぶちまけた。

 竹田恒和JOC会長とともにこの日朝、自民党の文部科学部会と文教制度調査会の合同会議に呼ばれ、厳しい意見が相次いだことが火に油を注いだようだ。「スポーツへの関心が高くなっている中、しっかりやらないと支援してもらえない」と訴えた。

 ただ、本部会後は「JOCとしては競技力向上への関心が高まるのはありがたいこと」といたって冷静。自民党には強化費用の支援を要請したという。

asahi.com

マナーが悪い選手について怒るのは結構だが、「負けているのに云々」については完全なお門違いだろう。本来スポーツとは個人に属するもので、みんなまず第一に自分の満足の為にやっている。もちろん、競い合っているのだから、勝つに越したことはないが、みんなが勝てるわけではないのだから、負けても仕方あるまい。そもそも『参加することに意義がある』のがオリンピックではなかったか。

「オリンピック参加には税金が使われ、国の代表として参加するのだからその責任を感じろ」という事なのだろうが、これも筋違い。代表選手はみな、メジャーなスポーツでもなく国内の練習場の確保さえ大変な冬期種目で、各自の事情や環境にもめげず、日々地道な努力を積み重ねてトップアスリートになった人たちばかりなのだ。むしろ国が彼らに対して、日本の代表となってオリンピックに参加して欲しい、と頼んでいるのが本当だろう。そういう人たちに対して税金が使われるのは当たり前の事だ。

「スポーツへの関心が高くなっている中、しっかりやらないと支援してもらえない」こういう考え方がいけない。これでは、『オリンピックで頑張りましたからご褒美のお金をください。』と言っているのと変わりない。もっと国に対して大きな態度で出るべきだ。

『普段からロクな支援もしないくせに、オリンピックの時だけメダルメダルとうるさい! 選手たちは、本来国や行政が負担しなければいけない部分をカバーして、毎日手弁当で頑張っているのだ。オリンピック選手強化を通じて競技人口の底上げを図り、その結果、国民の健康的な生活の向上、健全な精神の育成につなげることが国の責務だろう! 悔しかったらザウスの買い取りでもやってみろってんだ!』

これくらい言ってやればいい。
どう考えても怒りの矛先が間違っている。

余談だが、先日フジテレビのジャンクスポーツで某女性柔道選手が、「柔道なんて4年に一度、オリンピックの時しか注目されない」とぽろっと言っていた。
そうだよねぇ、それでいてメダルとれなきゃ「お家芸がなんたることだ!!」とか非難されるんだから、やっぱりどこか、おかしいよね。

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