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2006/03/16

二つの『拒否』

『拒否』行動のニュースが二つ、立て続けに報じられた。
一つは岩国市の、米軍機移駐の賛否を問う住民投票。
もう一つは、99年に山口県光市で起きた母子暴行殺害事件の、最高裁での口頭弁論だ。

岩国市の住民投票では、基地移転賛成派による住民投票拒否を呼びかける運動が展開された。岩国市議会の議長は、

「今回、反対、棄権は民主主義に反すると言われているが、敢えて投票に行かないのも民主主義の行使です」

と、投票へ行かないように呼びかけたそうだが、こんなのは詭弁でしかない。自身も民主主義で選ばれた身であることを、真摯に振り返るべきだ。

また、最高裁の口頭弁論については、準備不足等を理由に弁護士が出廷を拒否、弁論を開くことができなかった。欠席した弁護士は死刑制度廃止論者であるという。死刑制度の是非についてはここではおいておく(ちなみに、私はどちらかというと廃止論者だ)。今回、死刑判決が確実視される中で、その阻止の為にこのような戦術をとった、とは明言していないが、この裁判の担当判事は今年の5月で退職するそうだし、弁護士の信条の為に、横車を押していると取れ無くもない。いずれにせよ、少なくとも自身の信念の元に行動しているのであれば、『現在の法律では死刑が認められているのだ』と言う遺族の叫びにはきちんと応えるべきだろう。

どちらもその背景には、いろいろな利害関係や思惑やら、一言ではかたずけられない複雑な問題がある。しかしだからといって、ハナから勝負にならないようにと、投票に行かないように呼びかけたり、欠席したりと言うのは、戦術としては認められるとしても、やはりズルイと思う。法律的に不正では無くても、正しい行動だとは言えまい。

こんな感じの『目的の為に手段を選ばず』という態度を過度に正当化するような最近の風潮に、何とも言えないやりきれなさを感じる今日この頃だ。

気がついたら、このブログを開設してから一年が経っていました。時が経つのは早いモノですなぁ。

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