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2007年4月の1件の記事

2007/04/26

ROCKY BALBOA 『ロッキー・ザ・ファイナル』

今日、『ロッキー・ザ・ファイナル』(原題"ROCKY BALBOA")を見て来た。
予告編を見た時に、これは意外と面白い映画になっているんじゃないかと想像していたが、それ以上に面白かった。あっちゃこっちゃで書かれているが、一作目のオマージュのようなシーンがあちこちにちりばめられていて、ロッキーシリーズの一作目と二作目が好きな人には特にお勧めの映画だし、ロッキーなんか見た事もない、という若い人たちにも(なんか自分がオッサンっぽくて嫌な言い方だが(^_^;)、純粋に一本の映画として楽しめると思う。

気がつけば、ロッキーを映画館で見るのはこれが初めてだが、高校生時代の私はロッキーシリーズの大ファンだった。一作目と二作目は純粋に映画として、三作目はスポーツモノとして優れていると今でも思っている。しかし、その後の四作目ではアメリカ万歳の冷戦思想にかなりゲンナリした上に、三作目でアポロから直伝された軽いフットワークのボクシングが見られずにがっかりした。五作目はテレビで片手間にしか見ていない(五作目については、ひどい話だがスタローン自身『失敗作だった』と認めている)。

今回の映画については、なんでいまさらロッキーなんだ、という意見もあるかと思うが、スタローン自身にこれだけの時間が必要だったんだ、と納得させる内容になっている。

再申請したライセンスを却下されかけた時に、

『挑戦しようとする人間を止める権利が誰にあるんだ!
 自分に残された少ないものを奪わないでくれ!』

と抗議の声を荒げるロッキー。

また、チャンピオンとの試合をやめるよう説得に来た息子に対し、人生について語り、

『他人を指さして自分の弱さをそいつのせいにするな。
 それは卑怯者のすることだ。』

と諭すロッキー。

いずれも今のロッキーの口から語られるからこそ重みがある。
もちろん、みんながロッキーみたいになれる訳ではない。それでも、自分の内に秘めたものがあるのなら、諦めずにそれに賭けてみたい、と思わせる内容の映画だった。
まずはロッキーの息子のように、俺も会社を辞めるかな(^_^;。

肝心の試合のシーンは、全体的にちょっとチャンピオンが押され気味過ぎだった気もするし、それまでの映画と違ってカット割りと効果と編集が多用されていたので、個人的には今ひとつ見応えの点で少し不満が残ったが、現実問題として60歳を過ぎたスタローンがあれだけの体を作るだけでも大変なのだから、その点はまぁよしとしよう。

試合が終わった後のロッキーの顔が、それまでのどのシリーズとも違う表情をしていて、改めて、あぁ、このシリーズももう終わりなんだぁ、と実感した。正直、とてもいい形で幕引きができたのではないかと思う。

平日だからか、映画館はガラガラだった。でもかつて、イタリアの種馬のファイトを見て感動した事のある人は、ぜひあの懐かしの、会場を包みこむ『ロッキーコール』を聞きに行ってみてください。
きっと自分の口も、声を出さずにロッキーコールしてますよ(^^)。

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