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2007/05/14

国民投票法 〜パンドラの箱が開かれたのか?〜

国民投票法が成立(共同通信)

 自民、公明両党提出の憲法改正手続きを定める国民投票法が14日昼の参院本会議で、与党などの賛成多数で可決、成立した。民主、共産、社民、国民新の野党4党は反対。憲法施行から60年を経て、改正のための具体的な手順が初めて整備され、安倍首相が強い意欲を示す憲法改正に向けた動きが、事実上始まる。政府、与党は終盤国会の運営に弾みをつけ、教育改革関連3法案など残る重要法案の成立を図る考え。

[共同通信社:2007年05月14日 12時25分]

ついに可決してしまった国民投票法案。
認めるのは残念だが、現状の政治状況や、国民全体の政治社会への関心の低さを見る限り、確実に憲法改悪への第一歩を踏み出してしまったと言えるだろう。

自民党の連中は、現行憲法を手直しする、というよりも、全部放り出して、新しく自分たちで作りたくてしかたないらしい。今朝の朝日新聞の月曜コラム『ポリティカにっぽん』(朝日新聞本社コラムニスト 早野 透)に、評論家上坂冬子氏の発言として、

『社員食堂のお昼がイモ三つだったのよ。栄養失調の体にブカブカの新品の服(憲法)もらったってうれしくなかった。そんなのは手直しでなくすぱっと捨てる。』

とあるが、なんなんだろうね、この喩えは? じゃあその栄養失調の状況を作り出した明治憲法が良かったとでも言うのだろうか? その伝でいけば、現行憲法は、栄養が十分に行き渡っている今の世代にはぴったり合う服だと思うのだが。
現行憲法は『お仕着せ』だからダメ、という自民党の論理は、正直、根本で間違っている。
日本国憲法は、そんな安っぽいものではない。

同じコラムの中に、

『往時のドイツの共産、社民両党がもたもたしている間に、ヒトラーがあっというまにワイマール憲法を殺した速さを思い出すべきである。』

とあるが、まさにその通り。
この政治状況を作り出してしまった今の我々が、後の歴史家から『パンドラの箱を開けた』と言われない事を祈るばかりだ。

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