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2007/12/13

不可解な不起訴

娘の無念晴らしたい 岡山女性死亡事故 検審3度申し立て
父親懸命の訴え 21日公訴時効

 岡山市で2002年、同市横井上、短大生中桐裕子さん=当時(19)=が飲酒運転の車にはねられ、死亡した事故で、運転者に対する3回の不起訴処分に対し、中桐さんの両親が岡山検察審査会へ異例の3度目の申し立てをしている。業務上過失致死罪の公訴時効(5年)が21日に迫る中、「娘の無念が晴らせるよう、最後までやれるだけのことをしたい」と、懸命の訴えを続けている。

 「どうか公平公正な審査をお願いします」。両親からの申し立てを受け5日、岡山市で開かれた同審査会。父親の裕訓さん(56)は切実な思いを述べた。

 事故が起きたのは2002年12月21日午後10時45分。岡山市横井上の市道で、裕子さんはアルバイト先から自転車で帰宅中、後方から来た軽乗用車にはねられた。運転者は当時18歳の女子高生。飲酒運転だった上、制限速度40キロを70キロ近い速度で走っていたとされる。

 女子高生は道交法違反罪(酒気帯び運転)で、罰金20万円の略式命令を受けたが、岡山地検は「被害者が斜めに飛び出したのが原因」などとして業務上過失致死罪については不起訴(嫌疑不十分)に。納得できない裕訓さんは、自転車の鑑定を民間調査会社に依頼。衝突実験を繰り返し、後ろから衝突されたとの鑑定結果をもらった。

 鑑定結果を根拠に検察審査会に審査を申し立て、異例ともいえる2度の不起訴不当の議決を得た。だが、地検の見解は変わらないままだ。

 公訴時効まで残り2週間余り。「厳しいかもしれないが、やれるだけのことはやったよって、裕子には報告したいんです」。最後まで裕訓さんは戦い続けるつもりだ。

【詳しくは山陽新聞紙面をご覧ください。】
(2007年12月6日掲載)

これまた不可解なニュースだ。

加害者の女性は当時高校生だったそうだから、おそらく免許取ったばかりの若葉マーク初心者だろう。未成年で飲酒した上に飲酒運転を行い、30km/h近い速度超過で後方から人をはね死亡させた。仮に被害者が飛び出したのだとしても、自転車の方が交通弱者だし、通常は加害者の前方不注意になるだろう。なにより未成年で酒気帯び運転とは極めて悪質だ。死亡という重大な結果を招いている以上、執行猶予刑ならまだしも、不起訴ってのはあり得るのか? 嫌疑不十分とのことだが、どう見ても十分すぎると思うのだが。

この事故が起きたほぼ一年前に危険運転致死傷罪が施行されている。この事故にはこの罪の適用は難しいかもしれないが、それでも飲酒運転に対する社会の目が厳しくなっていく最中にこのような事がおきていたとは正直驚きだ。ご遺族が納得できない気持ちはよくわかる。この件について、ご遺族の想いが通じたのか、2度の不起訴不当議決を経ても見解を変えない地検に対して、3度目の不起訴不当決議が議決された。

3度目「不起訴不当」 岡山・短大生死亡事故、時効間近
2007年12月13日06時24分

 5年前、岡山市内の女子短大生(当時19)が車にはねられて死亡した。岡山地検は「被害者が急に進路変更した」などとして、飲酒運転の女性を業務上過失致死の罪では不起訴処分にした。再捜査を求める遺族の訴えを受けた岡山検察審査会がこれまで2度も不起訴不当と議決したが、検察は判断を変えなかった。同審査会は12日、異例の3度目となる不起訴不当を議決した。公訴時効が今月下旬、成立する。

 亡くなったのは、当時短大生だった中桐裕子さん。02年12月21日夜、アルバイト先から自転車で帰宅途中に、当時高校生だった女性(23)が運転する軽乗用車に後方からはねられ死亡した。女性の呼気からはアルコールが検出された。地検は03年8月に女性を道交法違反(酒気帯び運転)で家裁送致、業務上過失致死罪は「過失を示す十分な証拠がない」として不起訴処分にした。

 遺族は民間の鑑定機関に事故鑑定を依頼して、中桐さんが真後ろから追突されたことを裏付け、同審査会に審査を申し立てた。同審査会はこれを受け、05年4月と07年4月の2度、不起訴不当を議決。再捜査した地検はいずれも不起訴処分としていた。

 今回は、11月19日に申し立てがあり、同審査会は公訴時効が近いとして優先的に審査してきた。今回の議決理由を「女性は飲酒で注意力が散漫となり、状況判断能力などが減退していた。飲酒運転していなければ、衝突を回避できたのではないかと考えられる」としている。

 岡山地検の村瀬正明次席検事は「議決内容を至急検討し、必要な対応を迅速にとり、結論を出したいと思います」とコメントを出した。

asahi.com

もちろん、日本は『疑わしきは罰せず』の法治国家なのだから、本当に嫌疑不十分なら三度目の不起訴も当然あり得るだろう。だがそうなった場合でも、ちゃんと遺族と世間が納得できるような捜査と説明をしてもらいたいものだ。

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