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2007/12/12

残念だけれど、今年は食べません

前回に引き続いて、問題噴出の食の問題。

昨日になってはじめて『ケンタッキーとゴキブリ』問題を知って、いろいろネット検索をしてみた。事件の詳細はここでは述べないので、興味がある方は検索してみてください。

結局の所、はじめにmixiに書き込みをしたバイトの高校生が、保護者と学校の関係者を伴ってKFC本社に謝罪に行き、責任を取って(?)学校を自主退学、KFC側は当人が未成年で反省していることと、書き込みがウケ狙いの嘘だったということで、将来を考えた対応を行う、としている。

この事件はこれにて一件落着、と言えそうなのだが、ここで一つ、KFCの対応に引っかかる事がある。それは、KFCが書き込んだ高校生の『嘘でした』という発言だけでもって、事件そのものが事実無根である、と決めつけている事だ。独自に調査をしたとか、念のため当該店の設備をすべて消毒したとか、そういった対応をしたという情報がないのだ。

KFC側の思惑もわからないではない。おそらく一年でもっともフライドチキンが売れるクリスマス前の掻き込み時に、降ってわいたようなこの迷惑な騒動、KFCとしてはこれで早々に鎮静化してもらいたい所なのだろう。現時点では事実であろうと嘘であろうと、どちらも証明することは困難で、調査で問題の幕引きが長引けば売上げに響くだろうし、念のためでも消毒などしたら、本当に事実無根であったとしてもやはり事実であったかと勘ぐられる。客として考えれば、いくら消毒したと言われても、ゴキブリを調理したかもしれない器材で作られた食べ物なんて、気持ち悪くて私だって購入したくない。ここは高校生の『嘘でした』の一言で押し切りたいということか。

しかし、問題の書き込みを見てみると、内容が結構具体的で、全部が創作であるとは残念ながら信じがたいのだ。加えてこの高校生、どうやら模範的青少年とは言えないようで、そんな彼の証言も当然ながら信じがたい。

本当にこの高校生の作り話ならいいのだが、違った場合、被害を被るのは消費者だ。まぁ、おそらく、すぐに健康被害につながるような事はないだろうけれど、食品の衛生に関する事なのだから、目先の利益に捕われず腰を据えた対応をしてもらいたい。その結果生じた損害は当の高校生相手に民事裁判でもやるべきもので、毎年クリスマスにフライドチキンを楽しみにしている事件に関係のない消費者に向けるものではない。

もちろんこんなアホな事がKFC全店で起きている筈も無く、問題の舞台になった当該店の他の従業員や他のKFC店の従業員の皆さんは、お客様の笑顔の為に日夜頑張っている事だろうとは思う。今回の事に関してはホント、KFCに激しく同情する。だけれど、食を取り巻く問題が頻発しているこのご時世に、このような対応しかできない会社の商品を信用しろ、と言われても正直難しい。少なくとも今年のクリスマスはケンタッキーはやめておこう。白鳥麗子で有名になる前の宮沢りえが、とてもうまそうにフライドチキンをほおばるクリスマスバーレルのCMを見て以来、毎年必ず食べていたのでとても残念ではあるが(^_^;。

1986年のKFCのクリスマスCM。
この時宮沢りえ13歳。どえりゃぁカワイイ。

余談ながら、今回のことでこのバイト君は本名から住所から通っている学校名から、友人、彼女、また自分と彼らの問題素行に至るまで、ネット上に曝される羽目になってしまったそうだ。内輪性の高いmixiとはいえ、自分でプロフィールを公開しているネット上に迂闊な発言を行った当人の粗忽さも問題ではあるが(ツーかその前に、日常の素行が問題なんだろうが)、こうまでも短期間に個人情報が流出してしまう人権無視状態の現実も問題だし恐ろしい。

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コメント

結論から言うと、ケンタッキーを食べたかったら、食べてあげてください。

最近、いろんなところでネットの弊害が出ているようです。これは両者が被害を受けていて、本人もたぶん反省しているし、KFCはこのクリスマス商戦で被害を受けているのです。でも、KFCが調査をしなかったとは思えません。該当店のフランチャイズ・オーナーはきっとすごい迷惑をこうむったはずです。

実はこの事件の詳細は知りませんが、表題から受けた印象からは、揚げているのであれば、気分はどうアレ、食品衛生上問題なかったはずです。高温で揚げれば、菌は死んだはずです。油は毎日交換しているだろうし、清掃もしているし、きっとバイトさんたちにも教育もされたでしょう。

ゴキブリとカワエビの違いは、好んで食べるか、嫌っているかの違いじゃないですか。もちろん味も違いますが。ゴキブリが嫌われる理由は、外見や衛生的でないところに住んでいるとか、そんな理由ではないでしょか?もちろん日本人の感覚からは口に入れるのははばかれますが・・・

悪意があろうがなかろうが、ちょっと小汚いレストランの厨房にゴキブリはいます。どんなに害虫駆除をしようと、マンホールや下水から侵入してきます。KFCや他のファーストフードでも掃除は徹底して行われているでしょう。でも、ゴキブリはいます。

最近行われている食品の表示偽造は大人がいろんな事情で長期間続けているので、問題ですが、この事件は未成年の心無い行動ですが、本人もそれなりに制裁を受けているし、本人の周りは多大なる迷惑を受けているでしょう。

私はファーストフードにほとんど行かないので、買うことはないですが、よく差し入れでもらいます。もし差し入れをもらったら、私は食べますよ。

食品製造業にかかわっていると、いろいろと聞こえてきます。赤福も崎陽軒も早く問題を解決して生まれ変わってもらいたいです。

投稿: minoli | 2007/12/12 21:15

minoliさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

私もKFCは被害者だと思っていますし、当該店舗のオーナーには同情もしています。件の高校生についても、身から出た錆とは言え過分すぎる社会的制裁を受けていると思います。また、高温の油で揚げたのであれば、健康上問題となるような事は無いだろうという事も十分理解しています。それでもやはり、気分的に気持ちのいいものではありません。

食品を扱う店舗にゴキブリがいるのはむしろ当然です。こればかりは防ぎようがありません。ですが、店舗にゴキブリがいるということと、そのゴキブリを、客の口に入る食品を作る器具で意図的に揚げる事は明らかに次元の違う話です。そういった非常識な行為が行われたかもしれない、と疑われているのに、あやふやなままに逃げ切りを計ろうとするかのようなKFCの対応は、やはりお粗末すぎると思います。高校生の言葉を鵜呑みにして調査もしていないというのなら論外ですし、調査したのならその結果をきちんと発表することが利用客に対する誠意ではないでしょうか。

チェーン店には、一店舗の悪評がまるでそのチェーン店全部の評価のようにとらえられる風評被害がよくあります。こういう事態に拍車をかけるような社会的言動は避けるべきですし、実際、うちの近所のKFC店ではこんな馬鹿な行為は当然行われていないでしょう。私も別に不買運動をしようというわけではありません。ですが個人的心情として、KFCが企業としてこういう対応しかできないと言うのなら、やはり利用する気になれない性分なんです。これがないと生きていけないってなもんでもないですし。残念ですけれどね。

しかしここ最近の、日本社会の食への意識の低さって、一体なんなんでしょうね。困ったものです。

投稿: Q | 2007/12/13 04:30

そうですよね。Qさんの言うとおり「(店に)ゴキブリがいた」ということと「(店の調理器具を使って)ゴキブリを揚げた」とは次元の違う話ですからね。テラ豚丼が騒がれる2か月前に「衣でまぶして、圧力なべで・・」とか自分の日記に書いてあるのだから尚更疑惑は深まるばかりで。
それにこのDQNは「謝る・・ばかじゃねぇの?」とまで言い切った痛い子ですからね。

日本KFCの株価はカクンを落ちてるようで。まるで絶壁のよう(汗)。吉野家とKFC・・問題は微妙に異なるが対処の仕方によってこうも変わるのだなぁ~と。

投稿: ブリ | 2007/12/13 18:12

ブリさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

KFCの株価が下落しているとの事、株やら投資やらといったことにトンと縁のない身なもので、全然知りませんでしたが、やはりこの事が影響しているのでしょうか?

今回の問題は、ネットではそこそこ騒がれていますが、大手のマスコミ、メディアではなぜかあまり取り上げられていないように感じていました。なので、そんなに世間には知られていないのではないかと思っていたのですが、株式市場は敏感だということなんですかね。KFCにしてみたら本当に迷惑千万な話です。これがアメリカだったら、きっと高校生相手に天文学的な数字の損害賠償訴訟が起こされていたかもしれませんね。

しかし、だとしたらなおの事、もう少し腰を据えた対応をしたほうがいいんじゃないかと思うんですが…。

投稿: Q | 2007/12/13 23:31

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