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2008/07/27

これもまた摂理なのだよ

金曜日の夕方。仕事帰りの新宿は曙橋。

靖国通りの歩道を歩いていたら、路面の上でひっくり返っている蝉の幼虫を見つけた。てっきり抜け殻かと思ったら、苦しそうに足を動かしている。どこから転げ落ちてきたのか、元の体勢に戻れないらしい。手近の街路樹に移してやろうと拾い上げた。

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抜け殻ではない、中身の入った生きた蝉の幼虫を見るのは実はこれが初めて。羽化直後の蝉の体色の緑が透けて見える。持ってみると、生々しいプヨプヨ感と結構中身の詰まった重さを感じる。

どれくらい路面でひっくり返っていたのか判らないが、この日も結構暑かったし、熱せられたアスファルトの上は、この小さい身体には相当キツかったのだろう。最初、樹の幹に取り付けてやろうとしたが、かなり弱っていて自力で取り付く事ができない。根本の傾斜の緩い所に置き直すも、うごめくうちにまたひっくり返ってしまう。そのうちだんだん動きが鈍くなってきた。なんとか身体が落ち着ける場所を見つけてやって、しばらく見守っていたが、ヤブ蚊がたかってきたし通行人の視線もイタくなってきたので、後ろ髪を引かれながらもその場を後にした。

消耗しきっている上に、きっと羽化にもいろんなタイミングとかあって、それを逃すと取り返しがつかない事になったりするんだろうし、おそらく非常に身体がデリケートな状態のこの時に、緊急的措置とは言え散々人間(←私)に触られるのも良い事とは思えないから、十中八九ダメだろう。けれど、長い土中生活の果てにせっかくここまで生き延びて、まさにこれから蝉人生を謳歌せんとするところまで来たのだから、頑張って羽化してほしい。でもここで命つきるのもまた自然の摂理なんだろうね。自然って厳しい。

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