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2011/09/24

考え方を変えよう

「原発止めたら電力不足」高校生、原子力業界OBと対話

 北九州市で開かれた日本原子力学会の大会最終日の22日、東京電力福島第一原発事故などについて業界OBの研究者らが若者と語り合う会があった。OBのつてで集められたという高校生らからは「安定したエネルギー供給に原子力は必要」などと逆風の業界に好意的な意見が相次ぎ、演出色の濃い催しとなった。

 原子力関連企業などに勤めていた元技術者や元研究者ら約300人でつくる原子力学会シニアネットワーク(SNW)が開いた。高校生2人と大学院生1人が約40人の前で講演し、続いて意見交換した。

 北九州市内の高校2年の生徒は「原発を今すぐ止めたら確実に電気が足りなくなり、日本経済が徐々に立ちゆかなくなる」。同じ高校の別の生徒は、放射能汚染に関する食品の風評被害に「怒りを覚えている」と話した。

2011年9月22日23時43分 asahi.com (朝日新聞社)

日本原子力学会の大会であるから、原発推進の立場であることは理解できるし構わないのだが、それでも子供をダシに使うようなやり方にこそ、怒りに近い感覚を覚える。

原子力学会の皆さんに加えて、原発に対して否定的な最近の風潮を「感情的」だの「ヒステリック」だのと言う政治家と、「原発を止めたら電力不足に陥り、日本経済にダメージを与える。」と言う経済人は、福島の現状をどう捉えているのだろうか? たった一カ所の原発事故でこれだけの被害と迷惑がかかっていて、未だに収拾の目処すら立たないのに、まだ原発が必要だとする神経がよく判らない。

風評被害は確かに困った問題だ。でも正直、だからといって放射能汚染に関する食品を避ける行動を責める気にはなれない。誰だって放射能は怖いからだ。もちろん福島産の生産物を買うことで被災地の復興を助けたいとは思う。だけれどもそのために、自分や自分の家族の健康を賭ける気にはなれない。国が言うところの安全基準なんて全く当てにならないし、それを信じて将来何かあっても助けて貰える保証も無い。原発が必要だと声高にのたまうお偉いさん方は、被災地の風評被害にさらされている食品を積極的に購入して食べていらっしゃるのか、是非聞いてみたいものである。

確かに今すぐ原発を止めるとなると、電力は不足するのかもしれない。それでも別に原始時代の昔に戻るわけじゃない。不便を強いられるとしても、それを乗り越える知恵がどこかに必ずあるはずだ。例えば都内の地下鉄は節電で構内照明を通常よりもだいぶ落としたが、世界的に見て日本の地下鉄は明る過ぎなんだそうで、今回の節電でもフランスの地下鉄並だったと言う(とはいえ弱視の方などはだいぶ困られたそうなので、その辺の対策は再検討する必要はある)。今の福島の状況を考えれば、少しでも早く原発に依存しないですむ社会を作ることを優先するべきだ。だれかの不幸と引き替えに快適さを求めるような社会のままで良いはずがない。

今の日本に必要なのは、原発がない=電気が足りない=経済活動が滞る、という考え方を、原発がない=電気が足りない=その分を補う新しい仕組みを作りだそう、に変える事だと思う。それによっておそらく一時的に経済状況は悪化するかもしれないが、新しい価値をもった技術、製品を作り出すということは、新しい市場を作り出すことに他ならず、それができれば経済の活性化も図る事ができる。エネルギー供給の問題は、これから多くの途上国が発展していくなかで、全世界が直面する問題だ。民主党政権は日本の原発を輸出することに前向きな姿勢を示しているが、今回の様な災害だけでなく、テロの可能性も日本国内に比べて高くなるだろう途上国に、自分の所でさえ事故が起きたらこんな状態の危険物を売り渡すのは無責任すぎる。原子力ではない、より安価で安全でクリーンで効率的な電力供給方法が提示できれば、これからの日本経済にとって大きなアドバンテージになるし、なんぼか人類の進歩に寄与するというものだ。そういった前向きな考え方こそ期待したい。

余談だが、よく日本の経済界は「日本は法人税が高すぎて国際競争力が損なわれる。法人税を減税するべきだ。しなければ海外に生産工場をシフトする。」と脅しのように言っているが、そんなことを大きな顔して言っている経営陣は三流だと思う。その法人税によってインフラが整備され、治安を含めた社会の安定が保たれているからこそ、高い品質の経済活動が出来る。今の日本企業、特に製造業が大きく成長できたのは、グローバルスタンダードでやってきたからではなく、戦後から高度経済成長期まで日本国内でモノ作りを頑張ってきた事が大きかったはずだ。日本ではやってられないと思うなら、どうぞどんどん海外に出て行ってください。そんな企業は仮に法人税が安くなったとしても、他にもっと大きな要因が出てくればやっぱり海外に出て行くだろう。そういう風見鶏企業は短期の利益と引き替えに品質と技術を失って遠からず市場から消えてなくなるでしょう。日本に空いた穴は、必ず別の新しい日本企業が立ち上がってが埋めてくれると信じています。

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コメント

いつも焦点がズレてるカエゥです。

かえぅはマクドナルドが嫌です。
商品やサービスについては「嫌で行かない」から批評のしようもないのですが、
TVCMで「オマケで子供を釣る」商法を見せ付けられる度に「不可避な場合を除き行かない」と再認識します。

だけどマクドナルドって、何時もお客さんが居るんですよね~!
カエゥがアマノジャクなだけなのかな~(笑)

投稿: かえぅすき | 2011/09/24 22:21

かえぅすきさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

『オマケで子供を釣る商法』自体はマクドナルド以外でも見受けられますので、なんとも言えないのですが、子供はマクドナルド好きですよね。うちの娘はまだハンバーガー食べられないので食べさせていませんが、味を覚えたらうるさいんだろうな。

私自身は、ここ数年マックのようなお店はさほど利用していません。やっぱ年食ったからかなぁ、あの手の味に惹かれなくなっているんですよねぇ。たま〜に食べたくはなるんですけれど…。

投稿: Q | 2011/09/26 00:29

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