カテゴリー「国際協力」の9件の記事

2010/04/23

やり切れぬ思い

以前、某途上国に出張した際にお世話になったのがNさんでした。

日本人がほとんどいないその国で三年も単身赴任しており、
現地の人たちからは、
『Nは日本人じゃない。俺たち以上にこの国の人間だ。』
と言われるまでの信頼を得て馴染んでいた彼。
本人もその国をいたく気に入っていて、
その地域の発展を計る仕事に一生関わっていくつもりのようでした。
とても優秀で、笑顔の似合うナイスガイでした。

昨日、彼の訃報を聞きました。
その地域の新しい任地の別の国で、
とてもつまらない、
取るに足らないような理由のトラブルに巻き込まれて亡くなっていました。

なんであんなに気持ちの良い若者がこんな目にあわなければいけないのか、
なんともやり切れない思いで一杯です。
ご冥福を心からお祈りいたします。本当に残念です。

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2009/02/01

ベネズエラで時差ボケ

先月の後半、出張で南米のベネズエラに行ってきました。

今回、初めて時差ボケというものにかかり、最初の三日ほどは散々な目に会いました。キッツイねぇ、時差ボケって。まぁ眠いこと眠いこと。おまけに到着してすぐに、晩飯代わりに食べたカップケーキが悪かったのか、めずらしく胃の調子を崩して飯を満足に食べることができなくなってしまい、正直体調的にかなり厳しい旅行になってしまいました。結局帰国まで量を食べられなかったので、一週間で3kg痩せましたよ。wink

また、ずっと首都のカラカスにいたのですが、ここは南米一の治安の悪さでならした街。PNGも治安が悪いと言われていますが、被害報告を聞く限りではこっちのほうがずっとタチが悪そうです。幸い、比較的治安のいい所だけしか行かなかったので、特に怖い目にはあいませんでしたが、移動はすべて車で、勝手に出歩けなかったので(散歩もできなかった)、街の雰囲気をいまひとつ肌で感じることができず、ちょっとつまらなかったかな。まぁ、お仕事ですから、いいんですが。

でも今回の日程は週末を挟んでいたので、そんなウサを晴らすべく、土曜日にカラカスから車で30分ほどのところにある観光地、エル・アティージョという街に行ってきました。本当に小さい街ですが、ピンク、オレンジ、エメラルドグリーンといったパステルカラーに彩られたコロニアル風の建物が並び、いるだけで楽しい雰囲気に浸れるカラフルな街です。お土産屋さんやレストランが多くて、歩いた距離はほんの少しだけでしたが、いい気分転換になりました。ベネズエラに行かれる機会があったらお勧めです。

で、帰ってきて、今度は逆時差ボケ。どーしよー、昼間爆睡でぜんぜん夜眠れねーよ。bearing

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カラカス市街の様子。

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カラカスはガソリン代が安く、リッター当たりなんと5円sign02。そのせいか、車の量が半端じゃなく多く、毎日渋滞でした。街の中をほんの数km移動するだけで、平気で30分とかかかるから、時間を読むのが大変。

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結構ビルが林立してます。でも中には、傍目にも雑な工事をされているビルもちらほら。地震がきたら大変なことになりそうなレンガ造りビルとかありました。

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一見すると、そんなに治安が悪いようにも見えないんですけれどね。ここら辺は比較的治安の良い所らしいです。

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ベネズエラといったら石油が有名ですが、他の中南米国同様、コーヒー豆の栽培も盛んです。結構おいしい豆です。

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さらにベネズエラと言えば、忘れちゃいけないのはチ・ョ・コ・レ・ー・ト!happy02 とてもおいしいチョコレートが食べられます。バレンタインに向けて、日本でもベネズエラ産カカオ使用をうたったチョコレートが売られてますね。

1000m
この山はアビラ山。カラカスは標高1000mの街なので、こんな感じでいつも雲が低いです。でもおかげで、赤道に近いわりには通年で快適な気候なのだとか。まぁ、PNGのGorokaみたいなもんだ。滞在中も快適でした。

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エル・アティージョの街並。カラフルでしょ?

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土産物屋で。クリスマス前にキリスト生誕の物語を人形にして飾る習慣があるそうで、その為の人形たちです。

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こちらもお祭りで使われるという悪魔のお面。デカッ!

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この国、見た目はバリバリの資本主義国家なんですが、実は社会主義。エレベーターガールも立派な仕事のようです。

途上国にはありがちですが、この国も貧富の差が非常に激しい国です。帰りの飛行機は朝一だったので、暗いうちに空港に向かったのですが、山という山の中腹からてっぺんまで明かりが灯っていて、とても綺麗でした。しかしその明かりは、山に勝手に家を造って不法に住み着いた貧民達の家の明かりで、どう見ても危険極まりない場所に多くの人が生活しているのが見て取れました。日が昇ってから飛行機の窓から見下ろした山には、マッチ箱のような小さい家がまるで藤壷のように密生していました。

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貧しい人たちが暮らす、不法占拠の住居群。

石油で儲けているのなら、もう少し富の分配をうまくやれないもんですかね。まぁ、憲法修正してまで自分の権力の維持に一生懸命なチャベスさんには、期待しても無理かなぁ。さてさて。

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2007/12/06

クラスター爆弾の禁止を目指して

クラスター爆弾の禁止を目指す国際会議がウィーンで開幕
2007年12月06日 13:14 発信地:ウィーン/オーストリア

【12月6日 AFP】不発弾による民間人への被害が問題視されているクラスター(収束)爆弾の製造・使用禁止を目指す国際会議が5日、オーストリアのウィーン(Vienna)で3日間の日程で開幕した。

 会議には130か国以上が参加。オーストリアのウルスラ・プラスニク(Ursula Plassnik)外相は会議冒頭で、「世界の3分の2以上の国の出席を得たのは非常に心強く、問題意識の高揚に大きく寄与するものだ」と述べた。

 この会議は、NGOのクラスター爆弾連合(Cluster Munition Coalition、CMC)によって2月に始動した「オスロ・プロセス」の一環として行われている。2月の「オスロ・プロセス」では2008年末までにクラスター爆弾禁止条約を制定することで合意し、これまでに83か国が支持を表明している。しかし、クラスター爆弾大国である中、露、米の3か国は全面的な禁止条約に反対の姿勢を崩していない。

 プラスニク外相は、禁止条約案について「明白なで疑いようのないメッセージだ」と語り、あらためてクラスター爆弾の禁止を訴えた。

 クラスター爆弾は多数の小型爆弾を拡散させるタイプの爆弾で、不発弾が多く、世界各地で民間人の被害が問題視されている。(c)AFP

このニュース、今朝の朝日新聞で知ったのだが、何故かasahi.comには該当する記事がアップされていない。

その朝日新聞の記事によると、日本は『「大国抜きでは効果に疑問」だとオブザーバー的な立場』を取っているそうだ。アメリカが反対している事に加えて、日本自身がクラスター爆弾の製造国であり、自衛隊もこれを多数保有しているからなのだろうが、なんともぬらりひょんな中途半端な態度だ。どちらに転んでも良いように、着かず離れずと言った所か。個人的にはこんな時こそ、平和国家として率先してイニシアチブを取り、クラスター爆弾の廃棄廃絶を米、露、中に働きかけて欲しいのだが。その方が、インド洋での給油活動なんかよりも何倍も国際貢献度は高いし、世界中から感謝されるだろうに。

クラスター爆弾は戦争中も戦争後も、民間人への被害が多いという事だけでなく(一説には被害者の98%が民間人)、ばらまかれた不発弾が戦後の復興を妨げるという点でも地雷と同じ性質を持つ。その処理が危険かつ消耗する作業であることも同じだ。世界にはまだ一億を超えるとも言われる多くの未処理弾が残っていて、その処理に今後何年かかるのか判らない。対人地雷がオタワ条約で禁止されたように、今回も、世界の良識と良心で、大国のエゴがくじかれる日が、そう遠くないうちに来てほしい。そしてその日、条約締結の足を引っ張った国として、日本が蚊帳の外に置かれていないといいんだけれどねぇ。

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2007/09/02

キリバス、悲しき決断

「我が国は海に沈む」キリバス大統領が全10万人移住計画

 【タラワ(キリバス)=仲川高志】地球温暖化に伴う海面上昇により、国土が水没の危機にひんしている太平洋の島国キリバスのアノテ・トン大統領(55)は本紙と会見し、「我が国は早晩、海に沈むだろう」と明言。

 国家水没を前提とした上で、国民の脱出を職業訓練などの形で側面支援するよう、日本など先進各国に要請した。

 首都タラワの大統領官邸で、30日、インタビューに応じたトン大統領は、キリバスの水没は不可避との見方を強調、「小さな我が国には海面上昇を防ぐ手だてなどなく、どうしようもない」と述べた。国際社会の取り組みについても、「温暖化は進んでおり、国際社会が(2013年以降のポスト京都議定書の枠組みなどで)今後、どんな決定をしても、もはや手遅れだ」と明確に悲観論を展開した。

 また大統領は、温暖化に伴う海面上昇について「国民の平穏な生活を奪う『環境テロ』」と強く非難。京都議定書に参加しない米国、オーストラリアを名指しで挙げ、「我が国は存亡の危機にひんしているのに、高い経済水準を保とうとしており、極めて利己的だ」と批判した。

 大統領は、10万人近くに上る国民すべての移住政策を、政府がすでに本格的に検討していることも明らかにした。大統領は、「たとえ受け入れ国で人気のない職業でも構わない。『環境難民』ではなく『熟練労働者』として移住させたい」と希望を表明。そのためには、まず、キリバス国内で職業訓練や語学習得を行う必要があるとして、日本や米国、オーストラリアなどに支援を訴えた。

 側近によると、トン大統領は、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第4次評価報告書を重視。今世紀末に世界の平均海面水位が最大59センチ上昇するなどとした同報告書を「根拠」に、見通しを立てているという。

 ◆キリバス

 太平洋の赤道直下、東西約3900キロ・メートルにわたって点在する33の環礁から成る。ほとんどが海抜3.5メートル以下。人口は約9万9000人(2005年推計)。

(2007年9月1日9時57分 読売新聞)

自分たちの落ち度でもなければ、自分たちに何らかの恩恵がある訳でもないのに、故郷が海に沈み行く事を受け入れなければならないとは、なんと悲しい話だろう。トン大統領の言う通り、アメリカとオーストラリアはその利己主義を恥るべきだ。

また、私を含め、日本に暮らすわれわれも、この事については罪を負うべきだろう。便利な生活に慣れきっているわれわれは、便利さを追求するあまり日頃どれだけ無駄にエネルギーを使っているか、意外とわかっていない。例えば、日本全国どこにでも置いてある自動販売機全部が使う電気をあわせると原発一つ分になるという。

かと言って、一度手に入れた利便性、快適さは、なかなか手放せないものだ。今年の夏は温暖化を心底実感できる暑さであったが、だからクーラーを使わないで温暖化を防止しよう、という人よりも、温暖化は二の次、とにかく今はクーラーの設定温度を下げてしまえ、という人の方が多かったと思う。クールビズだチームー6%だとやってはいるが、エネルギーの浪費を抑えようという機運が高まっているとは言いがたい。

以前にも似たような事を書いているが、やはりこういった事を解決しようとする際には豊かな想像力が必要となる。温暖化が自分たちの生活や将来にどう影響するのか、といったことを考えるのは当然だが、なによりキリバスの人たちの立場で考えてみる必要があると思うのだ。よその国の連中がのうのうと暮らすツケで、自分の故郷が海に沈む。なんとも受け入れがたい話ではなかろうか?

しかし想像してみろと言われても、キリバスなんて国、聞いた事すらないのに感情移入なんかできるか!という方も多いだろう。私自身、キリバスに行った事はない。だがキリバスの人たちに直接接した事はある。2000年のニューカレドニアと2004年のパラオで行われたFestival of Pacific Arts、太平洋芸術祭の会場でだ。彼らが見せてくれたパフォーマンスは私のお気に入りの一つである。マスゲームのようなユニークな振り付け、女性の滑らかで可愛らしい腰の動き、そして美しいハーモニーを聞かせるその歌声。あまり画質のいい映像ではないが、YouTubeに2004年パラオ大会でのキリバスのパフォーマンスをUpしました。ぜひご覧になってください。10分きっちりあります。

こういった文化や芸術といったものは、多分にその生活環境に影響をうけている。それでなくても人口が多いわけではないキリバスが、その祖国を失い、移住先で人々が散り散りになってしまえば、あっという間に廃れてしまうだろう。それだけでも大変もったいない事だし、人類全体としても大きな損失だと思う。この映像をみて、素晴らしいと思ったあなた。明日から空調の温度設定には気をつけてみてください。

地球温暖化の影響による海面上昇のせいで国土が沈む国としては、同じく太平洋の環礁からなる国、ツバルも有名だ。こんな写真集も出ているのでこちらも機会があったらご覧になってください。こんな倹しい生活の彼らが、なぜ土地を追われないといけないのか? やはり深く考えるべきではないだろうか?

また、かれらのパフォーマンスもとても素晴らしい。集団でのタライドラミングと美しいハーモニー。そして、女性達のくったくのない明るい表情と愛らしい仕草。こちらも2000年ニューカレドニア大会でのパフォーマンスをYouTubeにアップしたので、ぜひご覧になってください。

こちらが2004年、パラオでのキリバスのパフォーマンス。

こちらが2000年、ニューカレドニアでのツバルのパフォーマンス。

※The 10 th Festival of Pacific Arts、
 第10回太平洋芸術祭は、
 来年2008年7月から8月にかけて、
 アメリカンサモアで開催されます。
 詳細はこちらのリンク先をご覧ください。

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2007/02/18

『不都合な真実』〜この人が大統領だったハズなのになぁ、大統領だったらなぁ〜 2

2/3のブログでも取り上げた、元アメリカ副大統領のアル・ゴア氏のドキュメンタリー映画、『不都合な真実』を観て来た。

テレビで紹介された事もあってか、平日であっても東京ではなかなかチケットがとれない盛況ぶりだ。まぁ、上映館が二つしかないせいもあるが、期待に違わず、非常に優れた内容の作品だった。2/3の段階ではなぜかアクセスできなかった公式サイト(パンクしてたのかな?)も、今は普通にアクセスできるので、まだ映画を観ていない人は一度そちらを見てほしい。冒頭、なにやらオドロオドロしい、パニック映画の宣伝のような予告編が流れるが、実際の映画は実に淡々としたものだ。しかし、その内容はどんなパニック映画よりも衝撃的だ。

映画の類別としては、ドキュメンタリー映画ということになっているので、ところどころで彼自身の経験や思い出、実際に温暖化の影響でおこった災害のニュース映像などが挿入されているが、映画というよりむしろ、アル・ゴア氏がアメリカのどこかで行っている講演に、衛星中継を通して参加しているような感じだ。地球温暖化とその問題を、非常に簡潔、明快な言葉で説明し、わかりやすいデータを提示し、時にウィットに富んだ皮肉でもって、それに対処する必要性、緊急性を訴えている。

熱湯に飛び込んだカエルはすぐに飛び出すが、ぬるま湯に入れられたカエルは、温度を上げられても変化に気がつかず、その結果、カエルは…、

というアニメで笑いを取っていたが(なんで笑いが取れたかは実際に映画をご覧になってください(^^)。)、実際にぬるま湯に入れられている“カエル”の我々は、早く自分たち自身でその危険性に気がついて飛び出さないといけない。アル・ゴア氏は繰り返し、『これはモラルの問題だ』と述べていた。政治を動かすためにも、まずは事実を認め、自分のできる事を始めなければならない。最近、自分のバイクのメインジェットの番手を175番から230番にあげた男が(要は燃費を悪い方に振ったっちゅーことやね)、こんなこというのもなんだけどね(^_^;。ともかく、できることからやっていこう、という思いを強くさせてくれる映画だった。

そしてさらに、やはりしみじみと、この人が今の腰抜けテキサスカウボーイの代わりにホワイトハウスにいてくれたらなぁ、と思わずにはいられなかった。アメリカは今や、世界で一番排ガスに対する規制の緩い国になっている。京都議定書もまだ批准していない。

(余談だが、オーストラリアもまだ批准していなかった。
1/24のブログでも書いたが“オーストラリアよ、お前もか!”という気持ち再びである。しかし、オーストラリアなんか、環境問題には敏感な気がするんだけれどね。オゾンホールが問題になった頃は、子供たちが外で遊ぶ際は必ず帽子と日焼け止めを塗るよう、推奨していたし。)

でもかつては、世界に先駆けて『マスキー法』という自動車の排ガス規制を作った国なのだ(実際には実施期限前に廃案になったらしいが)。その気にさえなってくれれば、一気に(余計な所まで(^_^;)突っ走ってくれそうなんだけれどなぁ。

ともあれ、

『変化をもたらすために我々に残された時間はもはやそれほど多くはないが、かといって、まったくないわけではない。』

というアル・ゴア氏の、どこまでも前向きな姿勢に敬意を表し、その熱意が実ることを願い、応援し、見習っていきたいと思う。

あと、この映画を観た方には、こちらの本もお勧めしておきます。

『あなたが世界を変える日』

さらに余談。
この映画の中で、アル・ゴア氏はMacを使ってプレゼンしているが(彼はアップル・コンピュータの取締役会のメンバーでもある)、やっぱ使っているのはPower Pointぢゃなくて、Keynoteなのかな(^_^;?

<5/22 追記>
今日、本の方の『不都合な真実』を読み終えた。分厚い割には、図表などが多く、内容も上記映画とほぼ同じなので、すらすらと読み終える事ができた。2800円の値段以上の価値はある本だと思う。
で、この本の最後、謝辞の所で、アル・ゴア氏が普段プレゼンでKeynote2を使っている事が書いてありました(^^)。

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2007/02/03

『不都合な真実』〜この人が大統領だったハズなのになぁ、大統領だったらなぁ〜

たった今、日本テレビの『世界一受けたい授業!!』を見た。
アル・ゴア元アメリカ副大統領による、地球温暖化の緊急講義を見たかったからだ。

私はまだ、彼の著作の『不都合な真実』も読んでいないし、同タイトルの映画(なぜか現時点では公式サイトが見られないが)も観ていないが、地球「温暖化」などどいう生易しい表現でなく『気候の危機』という表現は、非常に的を得ている。つくづくこの人が今のアメリカ大統領だったらなぁ、と考えながら講義を見ていた。

もちろん、そんなに簡単にすべてが好転していたはずはないだろうが、京都議定書ももう少し有効なものになったかもしれないし、なにより、バカブッシュの起こした意味のない戦争で死ななければならなかった、死ぬ必要のなかった人たちが、大勢救われた事だろう。

残念ながら、彼は次期大統領選には出馬しないようだが、未来の民主党の大統領候補者(やっぱヒラリーか?(^_^;)には、ぜひ彼の思想を受け継いでもらいたい。その踊りで私を惹き付けてやまない南太平洋の島嶼国、キリバスの人たちのためにも(余談だが、キリバスの民族ダンスでは、大きな腰蓑をつけた女性の振り付けが非常に愛らしい。さらに、太平洋諸国に共通していることでもあるが、歌声がとても素晴らしい。)。

もちろん、他人任せではなく、自分でもまず、できる事はやっていこう! とりあえずは映画を観て、本を読むところから始めるかな。

ただ、環境に悪いと評判の2stバイク、我が愛機SDRにはもう少し乗らせてください(^_^;。ちゃんとメンテしますから。

イー・ベンキョー・ムービー『不都合な真実』

<追記> 映画を観ての感想は07/02/18のBlogに載せました。お暇でしたらご覧ください。

<追記2> 温暖化で沈むと言われている太平洋の島嶼国、キリバスとツバルの伝統的な踊りや歌の映像を、You TubeにUpしました。興味ある方は07/09/02のBlogにlinkが張ってありますので、是非ご覧ください。キリバス、悲しき決断

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2006/10/05

Ndimakukonda 〜ディマクコンダ〜

山田耕平さんという元マラウイ派遣の青年海外協力隊員の方が歌う『Ndimakukonda(ディマクコンダ)』というCDを購入した。

山田さん自身のマラウイでの活動や、この曲の経緯などは、既に何度かマスコミでも取り上げられているし、ネット上にもいろいろあるので、詳細を知りたい方は以下のリンクを御覧下さい。

山田耕平オフィシャルWeb Site

アフリカで日本人の歌うラブソングが大ヒット! 人気歌手「Kohei」って誰?

2006年02月07日
マラウイで青年海外協力隊員が歌うエイズ予防啓発ソングが大人気
HIV/エイズ予防啓発を現地語の歌でキャンペーン !

ディマクコンダ(DVD付)

この曲一曲しか入っていないCDに、現地で撮影され、流されたVideo Clipが収録されたDVD一枚つくだけで、1350円はチト高くねぇかぃエピックレコード、と思いつつも、山田さん自身の印税と、収益の一部はマラウイのエイズ対策に使われるということなので、じゃあまぁ、寄付ということで、と思いを改める事にした(^_^;。

この人の事を初めて知ったのは、確かNews23かなんかだったと思う。はじめは、また変な意味での協力隊の宣伝かな、と思っていたが、協力隊だからという以前に、優れた作品だと思った。もちろん、協力隊でマラウイに行ったからこそできたことではあるが、山田さん自身が一人の人間として、しっかりとマラウイに関わった証なのだろう。歌われる歌詞は現地語なので、音だけだと全く意味は分からないが、その内容はとても分かりやすくて、マラウイの人たちが受け入れるだけの説得力のあるものだと思った。

こういう人をみると、パプア・ニューギニアでの隊員期間中、何にもなし得なかった我が身を振り返って恥じ入りたくなる。もちろん、協力隊員全部があんなに素敵な活動ができるわけではないのだが、もう少し、なんとか自分もできなかったのかなぁ、と曲を聴きながら考えてしまうのだ。
今さらどうしようもないことではあるけれど。

ちなみに、マラウイに限らず、途上国ではどこもエイズの問題は深刻だ(先進国でも、日本なんかは相変わらず意識低いみたいだけれどね)。PNGでも私がいた90年代末には、特に都市圏で結構高い感染率を記録していた。シンシンなどのイベントがあると、啓蒙活動の一環として、コンドームキャラクターの被り物(!)したボランティアが無料でコンドームが配ったりしていた。でもみんなで風船にして遊んでいたけれどね(^_^;。自分も含め、なかなかみんな身近な問題としては捉えにくいということなのだろうか。

この曲のVideo Clipでは、一応最後はある意味Happy Endだったが、実際には病気に対する正しい認識の欠如、罹患者への差別などで、ああは行かない事が多いだろう。地域社会の結び付きが強い場所であれば、村八分にされて、生活もままならなくなる事もあるかもしれない。啓蒙活動や治療体制の不確立、治療薬にかかる経費の問題など、解決しなければいけないことはたくさんある。こういった活動が一日でも早く、大きな成果をあげられるよう、自分でもできる事がないか、考えていかなかればいかんのだろうなぁ。

このBlogを読んで下さったみなさんも、そういう契機の一つとして、ぜひ一度この曲を聴くなり、CD買うなり、なさってみてください。Video Clipの彼女役のマラウイ人女性なんて、とても素敵できれいですよ(^^)。→の欄の下の方に、アマゾンへのリンクが貼ってあります。

にしても、こういった色んな事ごとを、立ち止まって考えられなくなっている最近の自分の仕事生活を、まずどうにかしたいもんだ。あ〜あ。

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2006/01/15

Little Birds -イラク戦火の家族たち-

本日、都内某所にて、

「Little Birds -イラク戦火の家族たち-」

という映画を見てきた。

内容は、2003年3月のイラク戦争開戦直前から、その後の一年間、イラクの一般の人たちを追いかけたドキュメンタリーだ、とだけ書いておこう。
とにかく圧倒的に濃密な内容なので、人からとやかく聞く前に、何はさておき、まずは見てもらいたい。今後も全国で上映会を行うそうだし、近々ビデオやDVDの販売、レンタルも始まるらしい。
詳細は上記タイトルのリンク先を参照してください。

色々書きたい事もあるのだけれど、なかなか考えが落ち着かない。でも一つだけ書いておくと、これは遠い国の出来事だけれど、決して違う世界の話ではない。似たような事は60年前のこの国にもあった事だ。映像の中のイラクの人たちに、自分や、自分の愛する人や、息子や娘や両親や友人の姿を重ね合わせて見てほしい。

ほんとに、なんで人は戦争なんてするんだろう。他にする事は沢山あるだろうに…。

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2005/09/03

被災者に貴賤無し

今回のハリケーンカトリーナによるアメリカ南西部の被害に対し、トヨタ、日産、ホンダの各社は、それぞれ独自に結構な額の義援金や救援用車両を提供することを表明した。

もちろん人道的には結構なことなのだが、その対応の素早さ、規模の大きさに、ちょっと素直に受け止められない自分がいた。

カリブ海沿岸のハリケーン被害は、アメリカだけの事ではない。中米の国々も、よくハリケーンの被害に遭っている。私が協力隊でパプア・ニューギニアに行っていた98年にも、ハリケーンミッチがニカラグアやホンジュラスを襲い、かなり壊滅的な被害を与えていた。当時、同期のホンジュラス隊員からE-mailで伝えられた被害の大きさは、現在のニューオーリンズのそれにひけをとらない。しかも、ニカラグアもホンジュラスも発展途上国である。被災直後の救助活動や医療、物資の調達、その後の復興にいたるまで、当時の被災者の苦労は計り知れないものだったろう。

もちろん当時も、国際的な支援は寄せられていた。現地の協力隊員たちも、日本社会にむけて義援金活動を行っていた。しかし、今回のような日本企業の大口援助があった、とは聞かなかった。

民間企業の目的は、利益を出す事である。カトリーナのせいで、アメリカ現地の生産ラインが止まった日系企業も多いらしい。アメリカ市場は日本企業にとっても重要な市場で、早急に復旧してもらわないと困るだろうし、日頃なにかと評判の良くない日系企業イメージを回復する絶好の機会でもあるだろう。今回の自動車各社の援助の裏に、こういった計算が働いていたとしても不思議ではないし、実際に被災者の役に立つのなら、とやかく言うのも大人げない事かもしれない。

でもしかし、やはり少々露骨すぎるようにも感じる。ついこの間のスマトラ島沖地震の時も、こんな対応は聞かなかったように思う。やはり98年、パプア・ニューギニアの北部、アイタペ地方を津波が襲い、三つの村が壊滅し、三千人が命を落とした時、私達パプア・ニューギニア協力隊も日本に向けて義援金を募ったが、企業からの大口寄付は一件も無かったように記憶している。

やらないよりは、やった方が良いんだろし、実際被害に遭われた方々にしたら、どんな裏があれ、援助は助かる事なのだろうが、もう少し商売抜きに、広く人道的見地に立ってやってもらえたらな、とも思う。
天災の被害に遭った時は、アメリカ人もパプア・ニューギニア人もホンジュラス人もニカラグア人もインドネシア人も、黒人も白人も有色人種もキリスト教徒もイスラム教徒も金持ちも貧乏人も先進国も途上国も、関係なく助けて欲しいはずなのだから。

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