カテゴリー「太平洋文化」の10件の記事

2008/07/20

4年後に想いを馳せて〜太平洋芸術祭開幕!!〜

今日は4年前から待ち望んでいた日になるはずだった。

今日から来月の8月2日まで、太平洋のアメリカン・サモアにて、第10回太平洋芸術祭が開催されるのだ。あと一月早く今の仕事が決まっていれば、ギリギリ行けたかもしれなかったのになぁ。スゴく残念だ。

もっとも、急に行けるようになったとしても無理だったかな。今回の大会を観に行くという知人達によると、以前から予想していた通り、大会期間中の宿の確保がかなり大変だったという。もともとアメリカン・サモアはあまり観光業が盛んではないようなので、ホテル自体が少なく、また二週間のお祭り期間中ホテル住まいでは予算的に厳しい。バックパッカーやYHのようなお手頃の宿もないし、有ったとしても一月二月前では絶対に二週間も押さえられないだろう。

アメリカン・サモア当局も、お祭り目当ての旅行者の宿の確保にずいぶん悩んだみたいで、大会Web Siteにはホームステイを受け入れる現地の一般家庭情報まで掲載されていた。だがこれがまた軒並み中級ホテルクラスの料金を掲げているとくる。まぁ、滅多にない稼ぎ時だから、吹っかける気もわからんではないんだけれどね。先に挙げた知人達は、それでもお祭りが観たい、と結局ホームスティを選んだそうだが、そこまでしてもお祭りを観ようと考えてくれる旅行者はそうは多くなかったようで、7月に入ったら宿の値崩れが起きたらしい。こちらもまたありがちな話だcoldsweats01

サモアと名のつく場所は今回のアメリカン・サモアと、かつて西サモアと呼ばれたサモア独立国がある。どちらもまだ行った事はないのだが、ホスピタリティに溢れた大洋州の中でも、サモアの人たちは一段とフレンドリーだと聞いていたので、初訪問を楽しみにしていた。また、過去二回の太平洋芸術祭で観た彼らのパフォーマンスは、リズミカルかつコミカルでとても見応えのあるものだった。特に男性陣がみんな、良い意味でアホっぽい笑顔をしていてお気に入りでもある。それだけに心底残念だ。そのうちいつか、せめて観光旅行ででも訪れてみたい。

前回、2004年のパラオ大会でのアメリカン・サモアのパフォーマンス

そんなこんなで、今回はもう諦めるとして、たとえ鬼が腹を抱えて涙を流して笑い転げようとも、4年後の次回は必ず行くぞ、太平洋芸術祭sign03 さてさて、第11回大会の開催はどこになるんだろう? 順番的に、メラネシア圏かな? ソロモンやバヌアツではまだ開催されていないはずだ。バヌアツなんか良いと思うんだがなぁ。いずれにせよ、あまり辺鄙な地域では開催しないでくれよぉ。

<08.08.27追記>
次回第11回大会はソロモン諸島で開催だそうです。その次の12回大会はグアムとの事。ポリネシア圏でのお祭りが見られるのはさらにその先かぁ…。

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2008/05/22

やっぱりカッコイイもんね

YouTube経由でメキシコからMailが来た。

まぁ、YouTube経由でMailが来る事は珍しい事ではない。これまでにも、私が上げた『太平洋芸術祭』の動画への感想や、他にも映像があるなら上げてほしいという要望、まれに出演者やその関係者からのビデオ譲渡依頼のMailなどがいくつか来ている。だが、今回のこのメキシコからのMailはちょっと違っていた。

この『Bamboo Music & Dance of Solomon Islands』という動画に映っているソロモン諸島サンタイサベル島グルー プを、地元の劇場で行われるフェスティバルに招待したいので、彼らの連絡先を教えてくれないか、というものだったのだ。

残念ながら、さすがに個別の参加グループの連絡先まではわからない。とりあえず太平洋芸術祭の主催団体の連絡先と、ソロモン諸島政府の文化関係と思わしき部署の連絡先を調べて返信しておいた。実際、メキシコ側がソロモンの彼らと連絡が取れるのか、その招待が実現するのかはわからない。でもこういったつながりの切っ掛けになれたことは少し嬉しかった。

つーかね、このソロモンのダンスは本当に最高にCoolでRockだよ。メキシコまで招待したいという気持ちはよく判る。できることなら私が日本に招待したいくらいだもの。ぜひ一度ご覧になってみてください。これが全部、竹の楽器と木の実の鈴だけでの演奏とは思えないくらいハイクオリティです。

メキシコにこのサウンドが響くといいなぁcatface

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2008/05/02

ひまつぶしに大量上げ(太平洋芸術祭)

ゴールデンウィークのひまつぶしに(かなしーcrying)、前から続きをやろうと思っていた、YouTubeへの太平洋芸術祭のビデオ映像アップを一気にやった。これで前回2004年第9回パラオ大会の手持ちの映像はほとんど上げました。やれやれ。

興味のある方はこちらをご覧下さい。mangiapo92の動画

YouTube使い始めてまだ8ヶ月ほどだが、正直このサイトはよくわからない事が多くて使いづらいと思う。機能もそうなのだが、なによりサイト自体の説明文等のローカライズが下手なんだよね。あと著作権がらみで10分を越える映像を投稿できないのも厳しい。せめて20分は上げられると助かるんだけれどなぁ。

まぁそうは言っても、やはりわーるどわいどな動画共有サイトだけあって、こんなマイナーな映像でも海外を中心にそこそこ反応がある(ニコニコ動画にもいくつか上げてみたのだが、客層が違い過ぎたようでサッパリ反応がないcoldsweats01)。まれに『これ、自分の村のメンバーの映像だよ、ありがとう!』なんてコメントがつくこともあり、嬉しくなりますね。

実は近年、途上国において、自国文化の著作権等を主張する動きが目立ってきている。サイモン&ガーファンクルの『コンドルは飛んで行く』への中南米からのクレームなどは有名な話だろう。太平洋芸術祭でも、最近のデジタルビデオカメラ&インターネットの普及などから、祭りの風景の撮影には非常に神経質になっていて、前回のパラオ大会では、現地の大会関係者の勘違いからあやうく警察沙汰になりかけて、とても不愉快な思いもした。なので、YouTubeに上げるのもどうかと思ったのだが、画像編集ソフトのiMovieの仕様の都合で画質はお世辞にも良くないし、なによりも太平洋の豊かな文化を広く知ってもらえるきっかけになれば、と強行してみた。ご覧になってみてお気に召しましたら、ぜひ周りの方にも勧めていただければ幸いです。

と言う事で。何度もここで告知していますが、7月から8月にかけて、アメリカン・サモアで第10回太平洋芸術祭が開催されます。今からだともう飛行機のチケットも、宿の確保も難しいかと思いますが、もしこの時期にアメリカン・サモアに行かれると言う方はぜひ芸術祭を覗いてみてください。映像のようなパフォーマンスが盛り沢山のとても楽しめるお得なイベントだと思います。見るだけなら無料のはずです。

かく言う私は、前回パラオ大会、前々回ニューカレドニア大会と、2大会連続で太平洋芸術祭に足を運んできたけれど、今回は残念ながら行けそうにない。くっそー、スゴい悔しい。まぁ、身から出た錆なんで、自業自得なんですけれどね。あーあsad

しゃーない。今度は第8会ニューカレドニア大会の映像でも上げてるかなsmile

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2008/01/04

『太平洋芸術祭』今年の夏はアメリカンサモアを目指せ!

今年2008年は、第10回太平洋芸術祭アメリカンサモア大会の開催年である。

太平洋芸術祭(Festival of Pacific Arts)とは、4年に一度、太平洋全域の国と地域の人たちが、ホスト国に集結して繰り広げる芸術と文化の祭典だ。祭りを主催するホスト国は大洋州の国と地域で持ち回りで担当する事になっており、今回はアメリカンサモアがその役を担う。開催期間は7月20日から8月2日までの二週間で、会期中毎日、それぞれの国や地域の伝統的な歌や踊り、文化などがすべて無料で公開される。

このお祭りのすごい所は、やはり大洋州全域の文化と芸術を一度にまとめて見る事ができるという点につきる。参加団体数は大体25前後、太平洋の西はグアム、パラオから、東はイースター島まで、南北で見てもハワイからオーストラリア、ニュージーランドまでと、とても広範囲を網羅していて、キリバス、ツバル、ウォリス&フツナ、ニウエ、トケラウと言った、普段あまりなじみのない国々、地域の文化も見る事ができる。仮にこれだけの地域を個人で廻ろうと思ったら、どエライ旅費と手間がかかってしまうだろう。メイン会場のステージで、毎日毎時間、入れ替わり立ち替わり演じられる伝統的な踊りや歌などは、本当に盛り沢山で見ていて飽きる事が無い。

私がこのお祭りを初めて知ったのは、協力隊でパプア・ニューギニアに行っていた時だ。前任者が第7回の西サモア(現サモア独立国)大会に、配属先の文化省のスタッフとして同行したと聞かされ、その記録ビデオを見せてもらった。そしてその後、2000年の第8回ニューカレドニア大会と、2004年の第9回パラオ大会をそれぞれ個人で観に行った。その時の模様をYouTubeに上げてあるので、興味のある方はぜひご覧になってください。

このお祭り、個人的には非常にお得で面白いお祭りだと思うのだが、どうも居合わせた日本人観光客や現地の日本人向け旅行会社の人たちにはあまり評判がよろしくない。まぁ、運営する側が何事ものんびりのんきな太平洋の人たちであり、途上国である事も多いので、いろんな点でツメが甘い事は事実だ。例えば前回パラオ大会では、二週間前になっても、日本のパラオ政府観光局になんの情報も無かった上、進行が掲載された大会パンフレットは開会して二日目くらいに出来上がっていた。また、各国からお祭りに参加するために、ホスト国に入る人たちだけでも2000人は超える筈で、もともとキャパシティの小さいホスト国への交通の便や宿泊施設が軒並み押さえられてしまい、普通の観光客への割当が無くなってしまうという問題もある。

なにより、日本人観光客は少ない日程をやりくりして海外に出てきている訳で、もともとのバカンスの予定に入っていないお祭りに関わっている時間をそもそも持ち合わせていないようだ。それでなくてもあまり日本では宣伝もされず、知名度も低いお祭りなので、現地に来て初めてお祭りの事を知る旅行者も多い。私はもともとお祭り目当の上に、その時の勤務先が理解があったり求職中だったりということもあって、それぞれ一ヶ月、二週間と比較的長い期間の滞在ができたが、まぁ一般的な日本の会社では、土日含めて一週間の休みが取れれば良い方だろう。せっかく休みが取れたのに、大会日程に重なったせいで飛行機が取れなかったり宿がとれなかったり、現地に入っても何かと不便を強いられたりと、顔をしかめたくなる気持ちもよくわかる。しかし、この大会に立ち会えた事は実はすごくラッキーで、滅多にできる経験ではないのだから、もう少し楽しんで行けば良いのに、と大会会場からそそくさと立ち去る日本人観光客を見る度によく思ったものだ。

アメリカンサモアはもともとあまり観光地としてメジャーな所ではない上に、日本からかなり遠く、行くのも宿を確保するのも大変だろうとは思うが、今年の夏休みにどこか変わった所に行ってみたい、と考えている方がいらっしゃったら、ぜひ候補にしていただきたい。地理的に今大会では、ポリネシア勢の活躍が期待できる。スパリゾートハワイアンズなどのショーでも見られる、いわゆるココナッツブラの腰フリダンス系ですね。ポリネシアは美男美女が多いので、それだけでも目の保養になりますよ。私もぜひ行きたい所だけれど、今回はどうかなぁ。色々厳しいけれど、前向きに検討したい!

余談だが、ヨーロッパでは企業に対し、従業員に年間三週間前後のリフレッシュ休暇を取らせないといけない、と法律で定めている国が多いそうだ。これのスゴい所は、あくまでリフレッシュの為の休暇なので、仮に休暇中に病気になって寝込んだ場合、それは療養であってリフレッシュではないからと、別に改めて休暇を取らせないといけないと言う。翻って普段の休暇どころか正月ですらカツカツの我が日本。人生を楽しむとは、如何なることなんだろうね。

2000年ニューカレドニア大会での写真。
こちらはアメリカンサモアの踊り。踊っているのは酋長の娘。
American_samoa

これぞポリネシアン。クック諸島の踊り。
Cookislands

大洋州では珍しいスペイン語を使用するイースター島(Rapa Nui)。ラテンとポリネシアの混血で、美男美女が多い。
Rapanui

地球温暖化で沈むと言われるツバルの人たち。
Tuvalu

YouTubeに上げてある2000年と2004年大会の動画はこちらから

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2007/09/02

キリバス、悲しき決断

「我が国は海に沈む」キリバス大統領が全10万人移住計画

 【タラワ(キリバス)=仲川高志】地球温暖化に伴う海面上昇により、国土が水没の危機にひんしている太平洋の島国キリバスのアノテ・トン大統領(55)は本紙と会見し、「我が国は早晩、海に沈むだろう」と明言。

 国家水没を前提とした上で、国民の脱出を職業訓練などの形で側面支援するよう、日本など先進各国に要請した。

 首都タラワの大統領官邸で、30日、インタビューに応じたトン大統領は、キリバスの水没は不可避との見方を強調、「小さな我が国には海面上昇を防ぐ手だてなどなく、どうしようもない」と述べた。国際社会の取り組みについても、「温暖化は進んでおり、国際社会が(2013年以降のポスト京都議定書の枠組みなどで)今後、どんな決定をしても、もはや手遅れだ」と明確に悲観論を展開した。

 また大統領は、温暖化に伴う海面上昇について「国民の平穏な生活を奪う『環境テロ』」と強く非難。京都議定書に参加しない米国、オーストラリアを名指しで挙げ、「我が国は存亡の危機にひんしているのに、高い経済水準を保とうとしており、極めて利己的だ」と批判した。

 大統領は、10万人近くに上る国民すべての移住政策を、政府がすでに本格的に検討していることも明らかにした。大統領は、「たとえ受け入れ国で人気のない職業でも構わない。『環境難民』ではなく『熟練労働者』として移住させたい」と希望を表明。そのためには、まず、キリバス国内で職業訓練や語学習得を行う必要があるとして、日本や米国、オーストラリアなどに支援を訴えた。

 側近によると、トン大統領は、国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」の第4次評価報告書を重視。今世紀末に世界の平均海面水位が最大59センチ上昇するなどとした同報告書を「根拠」に、見通しを立てているという。

 ◆キリバス

 太平洋の赤道直下、東西約3900キロ・メートルにわたって点在する33の環礁から成る。ほとんどが海抜3.5メートル以下。人口は約9万9000人(2005年推計)。

(2007年9月1日9時57分 読売新聞)

自分たちの落ち度でもなければ、自分たちに何らかの恩恵がある訳でもないのに、故郷が海に沈み行く事を受け入れなければならないとは、なんと悲しい話だろう。トン大統領の言う通り、アメリカとオーストラリアはその利己主義を恥るべきだ。

また、私を含め、日本に暮らすわれわれも、この事については罪を負うべきだろう。便利な生活に慣れきっているわれわれは、便利さを追求するあまり日頃どれだけ無駄にエネルギーを使っているか、意外とわかっていない。例えば、日本全国どこにでも置いてある自動販売機全部が使う電気をあわせると原発一つ分になるという。

かと言って、一度手に入れた利便性、快適さは、なかなか手放せないものだ。今年の夏は温暖化を心底実感できる暑さであったが、だからクーラーを使わないで温暖化を防止しよう、という人よりも、温暖化は二の次、とにかく今はクーラーの設定温度を下げてしまえ、という人の方が多かったと思う。クールビズだチームー6%だとやってはいるが、エネルギーの浪費を抑えようという機運が高まっているとは言いがたい。

以前にも似たような事を書いているが、やはりこういった事を解決しようとする際には豊かな想像力が必要となる。温暖化が自分たちの生活や将来にどう影響するのか、といったことを考えるのは当然だが、なによりキリバスの人たちの立場で考えてみる必要があると思うのだ。よその国の連中がのうのうと暮らすツケで、自分の故郷が海に沈む。なんとも受け入れがたい話ではなかろうか?

しかし想像してみろと言われても、キリバスなんて国、聞いた事すらないのに感情移入なんかできるか!という方も多いだろう。私自身、キリバスに行った事はない。だがキリバスの人たちに直接接した事はある。2000年のニューカレドニアと2004年のパラオで行われたFestival of Pacific Arts、太平洋芸術祭の会場でだ。彼らが見せてくれたパフォーマンスは私のお気に入りの一つである。マスゲームのようなユニークな振り付け、女性の滑らかで可愛らしい腰の動き、そして美しいハーモニーを聞かせるその歌声。あまり画質のいい映像ではないが、YouTubeに2004年パラオ大会でのキリバスのパフォーマンスをUpしました。ぜひご覧になってください。10分きっちりあります。

こういった文化や芸術といったものは、多分にその生活環境に影響をうけている。それでなくても人口が多いわけではないキリバスが、その祖国を失い、移住先で人々が散り散りになってしまえば、あっという間に廃れてしまうだろう。それだけでも大変もったいない事だし、人類全体としても大きな損失だと思う。この映像をみて、素晴らしいと思ったあなた。明日から空調の温度設定には気をつけてみてください。

地球温暖化の影響による海面上昇のせいで国土が沈む国としては、同じく太平洋の環礁からなる国、ツバルも有名だ。こんな写真集も出ているのでこちらも機会があったらご覧になってください。こんな倹しい生活の彼らが、なぜ土地を追われないといけないのか? やはり深く考えるべきではないだろうか?

また、かれらのパフォーマンスもとても素晴らしい。集団でのタライドラミングと美しいハーモニー。そして、女性達のくったくのない明るい表情と愛らしい仕草。こちらも2000年ニューカレドニア大会でのパフォーマンスをYouTubeにアップしたので、ぜひご覧になってください。

こちらが2004年、パラオでのキリバスのパフォーマンス。

こちらが2000年、ニューカレドニアでのツバルのパフォーマンス。

※The 10 th Festival of Pacific Arts、
 第10回太平洋芸術祭は、
 来年2008年7月から8月にかけて、
 アメリカンサモアで開催されます。
 詳細はこちらのリンク先をご覧ください。

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2007/02/03

『不都合な真実』〜この人が大統領だったハズなのになぁ、大統領だったらなぁ〜

たった今、日本テレビの『世界一受けたい授業!!』を見た。
アル・ゴア元アメリカ副大統領による、地球温暖化の緊急講義を見たかったからだ。

私はまだ、彼の著作の『不都合な真実』も読んでいないし、同タイトルの映画(なぜか現時点では公式サイトが見られないが)も観ていないが、地球「温暖化」などどいう生易しい表現でなく『気候の危機』という表現は、非常に的を得ている。つくづくこの人が今のアメリカ大統領だったらなぁ、と考えながら講義を見ていた。

もちろん、そんなに簡単にすべてが好転していたはずはないだろうが、京都議定書ももう少し有効なものになったかもしれないし、なにより、バカブッシュの起こした意味のない戦争で死ななければならなかった、死ぬ必要のなかった人たちが、大勢救われた事だろう。

残念ながら、彼は次期大統領選には出馬しないようだが、未来の民主党の大統領候補者(やっぱヒラリーか?(^_^;)には、ぜひ彼の思想を受け継いでもらいたい。その踊りで私を惹き付けてやまない南太平洋の島嶼国、キリバスの人たちのためにも(余談だが、キリバスの民族ダンスでは、大きな腰蓑をつけた女性の振り付けが非常に愛らしい。さらに、太平洋諸国に共通していることでもあるが、歌声がとても素晴らしい。)。

もちろん、他人任せではなく、自分でもまず、できる事はやっていこう! とりあえずは映画を観て、本を読むところから始めるかな。

ただ、環境に悪いと評判の2stバイク、我が愛機SDRにはもう少し乗らせてください(^_^;。ちゃんとメンテしますから。

イー・ベンキョー・ムービー『不都合な真実』

<追記> 映画を観ての感想は07/02/18のBlogに載せました。お暇でしたらご覧ください。

<追記2> 温暖化で沈むと言われている太平洋の島嶼国、キリバスとツバルの伝統的な踊りや歌の映像を、You TubeにUpしました。興味ある方は07/09/02のBlogにlinkが張ってありますので、是非ご覧ください。キリバス、悲しき決断

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2007/01/11

~フラガール~ 太陽にキスを

ちょっと前の話で恐縮だが、ここ数年、クリスマスの少し前に休みを取って、相方と旅行に行くことにしている。で、昨年はスパリゾートハワイアンズ、かつての常磐ハワイアンセンターに行ってきた。なんでかっつーと、理由はいくつかあるのだが、一番はとてもお手軽価格だったからだ。

東京から無料で送迎バスが出ていて、一泊二食付き、スパリゾートの二日間入場券込みで、たったの10500円。

これで経営が成り立っているのか?と余計な心配をしたくなるくらいの料金である。

ここに行くことを決めた時、初めて『フラガール』の映画を知った。
まぁ、行く前にハワイアンズの予習にでもなれば、と軽い気持ちで観に行ったのだが、これがとてもいい映画だった。すごく乱暴にまとめてしまえば、『プリティ・リーグ』に『リトル・ダンサー』と『遠い空の向こうに』をまぜて、上質のエキスだけを汲み取ったような感じだ。映画についてのマスコミなどの紹介では、東京からダンスを教えにくる平山まどか役の松雪泰子と、これが映画デビューになる南海キャンディーズのしずちゃんのことがやたらと取り上げられている気がするが、全体を通して誰か一人が突出するという話でもなく、中弛む事もなく、最後まで楽しめた。劇中のダンスも、さすがに本場のタヒチやクックの連中には及ばないが、南太平洋文化オタクの私が十分に楽しめる内容だった。ついでに、はじめて豊川悦治がいい役者だと思えた(^_^;。まだ映画館で見ることができる方にはぜひ観てもらいたい。

ある事の責任を取る形で、東京に去ろうとしている松雪演じる平山先生を、ダンサーたちが引き止めに行く駅のシーン。ダンサーたちは、フラならではの方法で、自分達の思いを先生に伝える。とても素敵で感動的なシーンだ。これが実話だと言うから恐れ入る。あんなことされたら、そりゃ誰だって居残るわな。

あと個人的に、松雪や蒼井優らとは違って、映画の情宣でもマスコミでもあまり取り上げられないが、早苗役の徳永えりが非常に気になっている。中学を卒業後、家庭の事情で高校には行かず、選炭婦として爪を真っ黒にして働く18歳の早苗。なんとかそこから抜け出したいと切実に願う気持ち、練習なんてまだまったくしていないのに、初対面の平山に練習の成果を見せろと言われ、体操のようにぎこちないフラダンスを踊ってみせる時の精いっぱいの笑顔、そしてタヒチアンダンスの衣装を身に付けて、幼い弟妹に『姉ちゃん、めんこいか?』と嬉しそうに訊ねる姿。その後の展開を考えると、あまりにも不憫で仕方がない。フラダンサーの夢を、幼い弟妹のために諦め、父親の都合で夕張の炭坑に引っ越して行った彼女のその後はどうなったのか、それが気になって気になって(^_^;。早苗には、せめてその後に、そこそこでも幸せな人生が待っていたことになっていてほしいし、そこまで想像させる演技をした徳永も、もう少し評価されていいのではないだろうか?

さて、このblogの表題についている『太陽にキスを』は、フラガールのサントラの最後の曲、『フラガール 〜虹を〜』の一節。このサントラもいいんですよ。映画を観たらぜひこちらも買って聴いてみてください。照屋実穂という新人のシンガーソングライターが歌っている歌だが、
 
 大地に光を
 果てしない夢を
 太陽にキスを
 変わらぬ瞳を

というサビは、歌詞と曲調に、照屋の声質がマッチしていて聞いていて清々しい気分になる。自然と南太平洋の、海辺にたたずんでいる記憶が湧いてきます。

話もどって、スパリゾートハワイアンズだが、これが結構楽しかった。

最初の日は、なぜか室温が低く、水着でいると震えてしまって風邪をひきかけたが、帰りの日はウォータースライダーで滑ってはポケットの中の小銭を失くしまくるくらい散財してきた。そして、本物のフラのショーも、映画の影響か盛況で、内容も、国内版太平洋芸術祭、と行った感じで十分満足させてくれるものだった。まぁ、マオリの、特に男の方の踊りはもう少し努力(というか、迫力?)が必要かな。しかし、ハワイアンなはずなのに、フラにタヒチにマオリにサモアとくるならば、パプア・ニューギニアのシンシンもいれてくれないかな。マッドマンの踊りだったら、俺がやってもいいですよ、ハワイアンズさん(^_^;。フリ族のシンシンでもいいや。どうですかね?

Mud_man_1マッドマン

Furi_1フリ族

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2007/01/05

10ン年振り?

10年以上前、モアイ像で有名なイースター島に旅行に行ったことがあるのだが(現地の人はイースター島とは呼ばず、ラパヌイと呼ぶので、以下それで行く)、その時一緒になった日本人旅行者から、唐突に年賀メールが来た。まぁ、懐かしいし、覚えてもらっていて、ありがたい話だ。
久しぶりに当時を思いかえしたりした。

当時、まだ協力隊に行く前だった私は、個人での海外旅行は初めてだと言うのに全然英語が話せず、しかも南米がスペイン語圏だと言うことさえも知らず、普通に飛行機で行けば日本から30時間くらいかかるラパヌイまで一気に行こう、という、今考えれば無謀としか言い様のないスケジュールで、まぁなんとかなるさ、と気楽に考え過ぎて旅に出た。結局、飛行機の便の都合で、一旦チリのサンチャゴで足留めされたが、それがなかったらとてもじゃないが体が持たなかったろう。それでも案の定、大変な旅行になってしまった。

例えば、南米に行くのになぜか一度アメリカ合衆国に入国しなければならず、アメリカからチリ行きに飛行機の乗り継ぎ時間が二時間しかなかったので、入国審査してすぐ出国審査と、デカい荷物を抱えてロスの空港を汗だくで右往左往したり、チリについてからの宿を全く考えていなかったので、サンチャゴの空港でスペイン語に囲まれてどうしていいのか途方に暮れていたり。

なんとかたどり着いたラパヌイも、結局言葉の問題から、今考えればとてつもなくもったいないのだが、二週間ほど滞在していながら、ほとんど現地の人との交流が持てなかった。ちょうど独立記念日前後の頃で、島全体がお祭りムードだったのに。ついでに、17歳の白人美少女とのロマンスもありそうだったのに(T_T)。今なら無理矢理でも交流しているだろう(^_^;。

で、今回年賀メールをくれた彼は、当時東大を休学して南米にサッカー留学していて、スペイン語が話せた。おかげで、宿やレンタカーの値段交渉や、帰りの飛行機のリコンファームなど、ずいぶんと助けてもらったし、旅行自体、楽しいものになった。その後、帰国してから、二度ほど旅行で知り合った人たちと一緒に食事をしたように思うが、それからしばらくはお互い連絡をとっていなかった。確か日本郵船に就職した、と聞いていたが、今回貰ったメールにあるURLによると、語学に関する本を執筆しているらしい。

『こねこねのさいと』

せっかくだし、面白そうだから、一冊買ってみようかな。特に英語の勉強に興味のある方は、上のSiteを御覧になってみてください。

ちなみに、このWeb Siteの、とあるところに、小さいながら当時の私が写っている写真があった。
若いなぁ、俺。あれからいろんな意味で、全然成長してないなぁ。とほほ。

<追記>
こちらは2004年にパラオで開催された第9回太平洋芸術祭でのラパヌイのパフォーマンス。ラパヌイはポリネシアと南米の血が混ざっているせいか、美男美女が多いです。

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2006/05/29

元気の源、赤いギニア!!

先日、JETROが主催している『太平洋諸島展』と言う展示会を見に行った。
大洋州各国の特産品の見本市なのだが、こじんまりとしている割には盛況で、なかなかおもしろかった。将来、こんなのを扱うお店でもやってみたいもんだと思いながら回っていたら、こんなの発見。

『元気飲むある原住民パワー レッドギニア』

60粒入り¥19,800。怪しい。怪しすぎる。

ここで取り上げられている『ブアメラ』とはパンダナスの実で、現地の言葉では『マリタ』と言う。確かにパプア・ニューギニアの山岳地方では人気のある食材だった。私も何度かマーケットで売っているのを見かけたし、ビレッジステイをしている時に一度食べてみたこともある。赤い部分を砕いてバナナの葉に包み、蒸し焼きにすると、赤い部分が溶けてソース状になる。それをスプーンですくってなめ、種を吐き出すのだ。味は、ちょっと脂っぽい、薄味のケチャップみたいな物だったように思う。塩味と脂分に飢えているハイランド人はみなこれが大好きだった。

もらったチラシによると、非常に栄養成分が高いらしい。確かに、普段イモしか食わないくせに、とんでもない山道を荷物を担いで平気で十何時間も歩き回る彼らの持久力には驚かされたが、まさかこんな所にその答えがあったとは。でも、胡散臭いなぁ。このレッドギニア、実際飲んでいる人がいたら、効果のほどを是非コメントしてください。

初めてこのブアメラをマウントハーゲンのマーケットで見た時、まだ現地語のピジン語がうまく話せなかった私は、売っていたおばちゃんに英語でその味を尋ねてみた。するとおばちゃんは『スウィートだ』と答えたので、実際に食べるまで甘い物だと思っていた。後で知った事だが、ピジン語の『スウィート』には、甘い、と言う意味ももちろんあるが、むしろ広い意味で『美味しい』という使われ方をすることが多い。甘いモノと勘違いしたまま、大嫌いなケチャップ味の実を無駄に買わずに済んだことにホッとしながら、他の言語を取得するおもしろさを実感したもんである。

さらに余談。
このブアメラを食べた後、トイレ行くと、大変なことになってます(^^;。以下、自主規制。

Marita1_1Marita2_1

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2005/06/01

定着してほしい! COOL BIZ

今日から中央官庁でノーネクタイOKの『COOL BIZ』が始まった。地球温暖化を防ぐ為と言う事だが、誠に結構な取り組みだと思う。

確かに世界的に見た場合、スーツにネクタイはフォーマルには欠かせないアイテムだが、そもそもこれはイギリスの寒い気候で生まれた服飾文化で、湿気の多い日本にはあまり合わない、とはよく聞かれる話だ。
文明開化直後の富国強兵、欧米列強にバカにされるな!の時代ならともかく、スローライフが言われる今日、服装についても、もう少しそれぞれの地域の事情を考慮しても良いように思う。

『トロピカル・フォーマル』
というスタイルがある。
パプア・ニューギニアなど、太平洋の国々で広く認められているフォーマルスタイルだ。
もともとほとんど裸で過ごして来た人達、あの暑い中、ネクタイなんて締めていられない。そんな南の国の人達が決めた(のかな?)だけあって、実にあっけらかんとした定義のスタイルになっている。

襟の付いたシャツ、ジーパン以外の長ズボン、革靴、

以上の三点が揃えばOKなのである。ここで面白いのは、必要なのは本当にこの三点だけ、ということだ。シャツの胸の所に食べこぼしがついていても、ズボンのポケットが破れていても、靴の先から指先が顔を出していても、トロピカルフォーマルの三点を押さえていれば、大統領府にだって入れる。逆にどんなに卸たてでも、どんなに綺麗に洗濯してあっても、襟が付いていないシャツを着ていたらDiscoにだって入れない。

以前より、日本でもこういった習慣が根付かないものかと願っていた。近年、それでなくても都市部の夏の気温は上がる傾向にある。ネクタイしめて、汗みどろになっている姿より、ノーネクタイ開襟シャツで爽やかにしている方が、なんぼか好印象だと思うのだ。

なーんて言って、実際の所は、ネクタイ締めるのが苦手なだけなんだけれどね。

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