カテゴリー「MotoGP」の22件の記事

2010/08/26

慣らし終了?

今更の話題でなんですが、ロッシのドカティ入り、ケーシーのHRC入り発表の頃にはGPパドック公然の秘密だったようですね。ずいぶん前に、ロッシがインタビューかなんかで「ヤマハでキャリアを終えたい。ドカティは(嫌いな)ホンダみたいな体質があるから(イヤだ)。」みたいなことを言っていたように記憶していて、いくらロレンソがタイトルを取りそうな状況であっても、帝王ロッシのエースライダーの座は不動だろうし、現状でM1に特に不満もないだろうから、移籍はないだろうと思っていたのですが、今月号のライスポみると契約金がネックになったとか。才能がありすぎるのも大変なんですね。フィアットはロッシが抜けたヤマハをスポンサードするんでしょうかね? 来年はマールボロフィアットドカティ、とかになってたりして。ともかく、ロッシのヤマハ離脱にあたっての手紙は感動的でした。あの年になってもああいう演出を臆面無くやってのけるところがロッシのロッシたる所以なんでしょうね。

さて、先日ようやくDAYTONAの走行距離が900kmを越え、トライアンフの推奨する800kmまでの慣らし運転が終了しました。来月頭に初回点検です。この後一応走行距離1,500kmまでは「短時間ならレブリミットまで徐々にあげることができる」となっています(あれ、ってことはまだ慣らしかい?)。うまくいけば10月か11月にはサーキットに持って行けそうです。

そういう状況なので、まだ目一杯エンジンは回せてはいませんし、相変わらずFIの反応の良さにギクシャクしたり、オートシフターを過信しすぎてギアチェンジに失敗したりすることもありますが、だいぶ慣れて楽しんで乗れるようになりました。やはり最近のバイクは乗り易いですね。車体もエンジンもブレーキも、性能に余裕があるので乗っていて安心できます。例えばほとんど一周するくらい大きく回り込んだ、見通しの悪い公道のワインディングなど、私は基本的に先が見えない限りは絶対に突っ込まないようにしているのですが、それでもたまに早めにインにつきすぎてコーナー後半がキツくなることがあります。こういう場合、基本的にはアクセルワークで対応しますが、SDRだと対応しきれずにいったん車体を起こしてブレーキをかける事も多いです。でもDAYTONAだとアクセルワークとリアブレーキを使うことで簡単にラインを調節することが可能です。おまけに前傾がキツイくせに、走り終わった後全然疲れていません。SDRで同じ距離を走ったら絶対に股関節が筋肉痛で悲鳴をあげてます。DAYTONAと比較して限界が低く、車体設計の古いSDRはやはり『頑張って』乗らないとそれなりに走れないんだなぁ、と再認識している今日この頃です。その分、SDRは乗った感はあって、それはそれで楽しいんですけれどね。

現時点でのDAYTONAの燃費は15km/L強くらい。今後、回せるようになればもう少し悪くなるかと思いますが、今のところSDRと同程度です。もっとも、3倍以上の排気量ですから圧倒的に良いですね。さすがFI。つーか、SDRが悪いのか(キングコブラだから余計にひどい)。DAYTONAは一回の給油でSDRの倍の距離は走れるので、その点でも楽です。リザーブがないのが怖いけれど。

そんな感じで概ね良好なDAYTONA君ですが、一つ困ったことが。純正パーツがなかなか入荷しないのです。実は、前々回の走行後に車体を確認していたら、カウルのネジが一個取れて無くなっていました。すぐに発注をかけたのですが、それから既に一ヶ月が経っています。マイナーな外国車なのでこういう事はある程度覚悟していたし、お盆だったとか、理由があるのかもしれませんが、たかがネジ一本にこれだけ待たされるとは先が思いやられます。初回点検までにはいくらなんでも届いているだろうと思いたいのですが、どうだろなぁ。車両3台分くらいの純正パーツは常に国内にストックしておいてください→トライアンフジャパンさん。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010/07/11

ほめられちゃったぁ〜♪

ケーシー・ストーナーのドカティ離脱とHRC加入のニュースは結構びっくりでした。今年はカタール以降のMotoGPをまだ見ていないのですが、ここまで一回も優勝がないとのことで、色々確執があったんでしょうかね? ドカティあってのストーナーであり、ストーナーあってのドカティである、という感じでしたし、ここ一発の早さはやはり圧倒的だったので、当分蜜月は続くんだろうなぁ、と思っていたんですが。ストーナーが動いたことで、これから先の椅子取りゲームが俄然面白くなって参りました。ペドロサは面白くないだろうなぁ。むしろペドロサの方が先にHRCを飛び出すだろうと思っていたんですが。来年は赤いペドロサが居たりして。いやいや、実はヤマハが転倒負傷を理由にチームの若返りを図ってロッシを放出、ロッシはドカティに移籍してイタリア人悲願の純イタリアンチームが誕生し、空いたM1のシートにペドロサが納まって、若きスペイン人ライダーペアのレプソルヤマハ、なんてのが出てきたりするとか。ペドロサとロレンソもうまくいかなさそうだなぁ。妄想は膨らみますが、さてさて。

先日、筑波サーキットの『2輪ファミリー走行ビギナークラス』にSDRで参加してきました。どんな内容のクラスなのかは筑波サーキットのWeb Siteでご確認いただくとして、とても有意義な走行になりました。

私は宇井陽一選手のグループに入っての走行でした。最初の一本目はR1に乗る宇井選手の後ろについてゆっくりとサーキットを周回しながら、ラインとブレーキングポイントを覚えていきます。これがとても勉強になりました。その後、20分のフリー走行が二本あったのですが、ダンロップ下の進入や、最終コーナーのラインなど、これまでうまくいかなかったポイントがずいぶんとクリアになりました。

サイズを100に落としたリアタイヤも良い感じです。切り返しがずっと軽くなりました。ただ加速は、多少の改善が見られるものの立ち上がりでまだもたつく。休憩中に宇井選手にアドバイスを求めたところ、「立ち上がりでマシンを起こすのが早い。もう少し寝かせた状態のままで、タイヤのエッジ側の、径の小さい所をうまく使ってエンジンの回転を上げてあげると良い。最終コーナーの直線に出るところでまだまだアウト側に余裕があるから、もっと早くからアクセルをあけちゃってもこのバイクなら大丈夫。」とのこと。やっぱり乗り手の腕の問題でしたかcoldsweats01。精進します。

走行後のミーティングで、2本目の走行中にインストラクター車両の車載カメラで撮影された参加者の走行映像を見ながら、宇井選手をはじめとするインストラクターの皆さんが、その参加者の走りの良かった点、改善点を指摘していく場がありました。で、私の映像の時、それまで解説していた宇井選手がしばらく黙って見ていたので、さては改善点が多過ぎて、どこから話したもんやら困っているのか? 結構意識して身体を動かしていたつもりだけれど、こうして見るとあんまり動いてないもんなぁ、ボリジョイサーカスの自転車に乗る熊みたいだもん、とドキドキしていると、一言。

『この方もお上手でしたね。』

お上手でした、お上手でした、お上手でした、お上手でした、お上手………以下エンドレスにリフレインear

95年全日本GP125チャンピオン、2000年、2001年WGP125クラスランキング2位、2007年、2009年全日本GP250チャンピオンにほめられちゃったぁ〜♪
ψ(`∇´)ψイェーイsign03scissorsheart02shine 

その場では表情にこそ出さなかったけれど、頭の中は祝賀パレード状態でしたよ。いや、宇井選手にしてみれば、特に悪い所はなかったけれど特段ほめることもなかったから、こういう発言になったのかもしれないけれどさ、まぁしばらくは、この一言でご飯が進みそうです(意味不明)。今度は速くなったと言われるように頑張ろうっと。

話変わって昨日、DAYTONAの慣らしのために、以前よく行っていた房総半島のワインディングを走ってきました。ようやく走行距離350kmです。まだエンジンの美味しいところが使えず、私自身も4ストエンジンとFIのピックアップの良さに慣れないこともあって、ギクシャクする事もありましたが、概ね楽しんで走れました。でもやっぱり、この手のバイクはサーキットでぶん回した方が楽しいんだろうなぁ。そうゆー用途で使っている方には失礼ですが、この前傾でツーリングとかあり得ないし。今回、クラッチレバーの位置がちょっと低いのと、純正のクッションの入ったグリップが気に入らないことが判明したので、少しづつ改善していきます。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2008/09/01

あきらめました

実は今年、ブログで一つやり遂げようと思っていた事があった。それは、

MotoGP全戦について、なんかしらの記事を書くsign01

ここ数年、日本人ライダーは減ってくるし、海外の選手は若手が入れ替わり立ち替わりでなかなか覚えられないし、何より小排気量クラスは昔のようなベテランの駆け引きの醍醐味を味わえないしで、レースを見てもなんか記憶に残らない。だから自分の備忘録としても活用したい、と思っていたのだが…。

正直、結構時間かかるのよねcoldsweats01

三クラスのレース見るだけで4時間はかかるし、それをまた記事に起すのも数時間かかる。コメント付けやすいレースならまだしも、淡々と終わったりされると何をどう書こうかとホントに悩まされるワケで…。おまけに最近、急に忙しくなってきたりしたこともありまして、まぁ別に、商売でやってるわけでも、誰かに期待されている訳でもないからと、あきらめる事にしました。

とりあえず、書きかけのドイツGPについての記事を載せときますcoldsweats01。貧乏性なもんで。

========================================================

勝つのはドイツだ!?(寒)【MotoGP第10戦ドイツGP】
7月20日

次戦アメリカGPも終わって、MotoGPが夏休みに入った頃になって寒いタイトルでなんですがcoldsweats01、7月13日に旧東ドイツ領のザクセンリンクで開催されたドイツGP雑感。もはやうろ覚えbombannoy

曇り空でコースの所々にウェットパッチが残るがドライ宣言で始まった125ccクラス。小山選手が今期最上位の予選グリッド7番手から表彰台を狙う。前戦優勝の勢いを維持したチャンピオン、タルマクシが今季初のP.Pをゲットするも、スタートで一瞬フロント浮かせる大失敗。セカンドグループに落ちてしまう。3番グリッドスタートのステファン・ブラドル18歳が調子いい。解説の坂田和人選手によると、『安定したレース展開をみせ、転倒も少ない将来有望な選手』とのこと。

スタート出遅れたタルマクシがセカンドグループをひっぱってトップ集段に追い付いた辺りから、テレビカメラに雨粒がつくようになる。9周目にブラッドリー・スミスとシモーネ・コルシが自己ベストを更新しながらトップグループを抜け出し始め、やがてスミスがコルシを引き離す。しかし、今期はレース後半に強いポイントリーダー、マイク・デ・メッディオがファーステストラップを叩き出しながら後方から追い上げてきて、16周目に一気にスミスを捕らえ、次の周にはついにトップに。また将来有望ブラドルと上り調子のタルマクシもスミスをかわしてデ・メッディオを追撃。残り2周はこの四人の表彰台をかけた攻防に。そしてデ・メッディオ、ブラドル、タルマクシ、スミスの順にフィニッシュ。スミスはまたしても最後に詰め切れない。

2位表彰台の18歳、ステファン・ブラドル。
227994_takumi1251280x960jul14jpgpre

今期ここまでノーポイントレースのないポイントリーダー、デ・メッディオ。実況アナウンサーにライバルはタルマクシか?と問われた坂田選手が『マシントラブルがライバル』と答えるくらい安定感がある。休み明けにチャンピオンと若手がどこまで食らいついて行けるか?

小山選手は11番手走行中にクラッシュしてリタイア。中上選手は19位完走。残念。

完全にウェットレースとなった250ccクラス。昨年は青山選手,一昨年は高橋選手と連続して日本人が優勝しているゲンの良いサーキット。だがしかし、今回から08年モデルのワークスアプリリアに乗ったマルコ・シモンチェリが予選2番手のミカ・カリオに0.5秒もの差をつけてP.P獲得。コースが短く、コース幅も狭いザクセンでは、0.5秒の差は茂木や鈴鹿での2、3秒に相当するという。恐るべし、新型アプリリアsign03

スタートは濡れた路面を気にしてか、全体に非常に慎重なスローな展開。KTMのフリアン・シモンとシモンチェリが抜け出し、一周目最終コーナーでシモンチェリがトップに立つ。そこからはまさに独壇場。濡れた路面もなんのその、ファーステストラップで独走。追われる立場のポイントリーダー、ミカ・カリオが2番手に浮上した頃にはすでに7秒先を走っていた。

途中から雨が強くなり、17周目に青山がリアをすべらせ転倒。カウルを大破させるもレースには復帰。なんとか8位で完走した。調子良く2位集団を追いかけていた時だったのでホントに残念。

Photo_2

レース終盤、カリオ、バルベラ、シモンの2位集団にパシーニと、オープニングラップで17番手まで順位を落としたバウティスタが追い付く。そしてバルベラとバウティスタが抜け出して2位争いを。ポイントリーダーのカリオがこの争いに加われないまま、この順位でレースは終了。シモンチェリは初のポール to ウィン。ポイントランキングでもカリオに11ポイント差をつけてトップに。

暴れん坊モップ頭のシモンチェリ。
228001_marcosimoncellionthepodiumat

ここに来てシモンチェリを全面的に支援する事になったアプリリアとジレラを統括するピアジオグループと、125でもチャンピオンまであと一歩だったし今度こそカリオでゼッケン1番が欲しいKTM。このメーカー同士の対決が激しくなってきて、レースは一段と面白くなっている。でもシモンチェリもカリオも苦労人同士だから、どっちも勝たせてやりたいなぁ。

チャンピオンのストーナー絶好調のMotoGP。4戦連続のポール獲得。昨年ペドロサが記録したサーキットレコードから2秒も速い予選タイム。しかし決勝は結構な雨のウエットに。これがはたしてどう影響するか?

ホールショットは二番手のペドロサ。

========================================================

とまあ、こんな中途半端な所で筆が止まってます。レース見ながら取ったメモ見ても、もうレースの詳細が思い出せないのよねぇ。年のせいかなぁbearing。またレース見るのも時間無いし。とりあえずざっと書いとくと、ペドロサが呆気なく転倒してがっくり。ロレンソの転倒も残念。ギュントーリの6位獲得にびっくり。さすが雨のバーミュレン、といったとこかな。ざっとしすぎかcoldsweats01

あと、アメリカGPはほんとに面白かった。やっぱガチンコのロッシはしぶとい。あれは今年のベストレースだね。レース後のケーシーのロッシに対する物言いについては、モータージャーナリストの遠藤智さんがライディングスポーツ10月号の『GPサーカス2』で非常に的確なコメント寄せてますね。

チェコGPも一昨日やっと見られました。エリアスは毎年、忘れた頃に急浮上してくるなぁ。カピロッシはさすがベテラン。中野選手もHONDAに移籍して以来、ようやく納得のいく走りができたんじゃなかろうか。今後に大いに期待です。あと、ウエストも首がつながり始めたかな。チャンピオンシップもそうですが、来年のシート獲得競争も眼が離せなくなってきてます。う〜ん、せめてオンタイムでレースを見たいよぉ〜crying。昨日のサンマリノGPは一体いつ見る事ができるのやら。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/07/06

アッセンは今年も雨だった?【MotoGP第9戦オランダGP】

シーズンの折り返しとなるMotoGP第9戦の舞台は、GP史上唯一の毎年開催皆勤賞、オランダは伝統のアッセン、ファン・ドレンデ・サーキット。最長ストレートは560mと短いのだが、キツ目の路面カントのおかげでコーナリングスピードをかなり高くキープできるそうで、テクニカルでアベレージスピードが高いことと、『ダッチ・ウェザー』と呼ばれる崩れやすい気まぐれな天気が特徴となっている。宗教上の理由で土曜日に決勝が行われるのもここだけで、おかげで毎年ビデオ録画を忘れてしまうcoldsweats01

125ccクラスは2番グリッドのブラッドリー・スミスがホールショットを決め、早々に集団から抜け出す。そのままトップをキープして、自身の初優勝に向け3秒以上のアドバンテージで独走中の10周目、いきなり転倒。またしてもやっちゃったか、と思ったら、雨が降ってきたせいだった。この周、2位走行のエフレン・バスケスやマルク・マルケス、他2名も転倒していて赤旗中断。規定周回数に満たなかったため、2ヒート制になった。

2ヒート目は、フランスの時と同じく残り5周のスプリントレースに。ウェット宣言が出されたものの、ダッチウェザーらしく降り出した雨は結局上がってしまい、みんなスリックタイヤを装着している。転倒者のうち、4番グリッドのバスケスと6番グリッドのマルケスは、それぞれ代車がないことと、転倒後に自分のバイクでピットボックスに戻れなかったために2レース目の参戦資格を失ったことから出走できず。二人とも勢いがあったので残念だった。

聞いたことのない名前の10代ライダー達が元気だった1ヒート目にくらべ、2ヒート目は駆け引きに長けた経験豊富なライダーの走りが光った。特に1ヒートで調子の上がらなかったP.Pのシモーネ・コルシとチャンピオンのガボール・タルマクシには恵みの雨だったね。ホアン・オリベ、コルシ、タルマクシ、エステベ・ラバトの順で入ったラストラップ、スリップを使ってオリベをかわすコルシをさらにタルマクシがかわし、さらにその三人をラバトがかわす。だがラバトはまたかわされてその後にコースアウト。タルマクシ、オリベ、コルシの順でチェッカー。タルマクシは今季初優勝。ランキングも3位のオリベに1ポイント差の93で4位に浮上した。今回調子があがらなかったランキングトップのデ・メッリオは141ポイントだから、まだ狙える位置にいる。前戦に復調かと思われた小山選手は13位、中上選手はクラッシュ。う〜ん、まだだめか。

250ccクラスはスタート直前に雨が降り、ウェット宣言が出るが、ウォームアップ走行では路面はドライ。グリッド上はみなスリックタイヤを装着している。

ホールショットかとおもわれたシモンチェリがルティと接触し遅れてしまう。そしてそれを見ていたP.Pのバウティスタも同じタイミングで後退。抜け出したルティが初優勝目指して独走する。

今回、特筆すべきはその出遅れたバウティスタだろう。ファーステストラップを叩き出しながら次々にライバルをかわして5周目には2位に浮上、12周目にはルティを抜いてTopにでる。そのまま引き離すかと思われたが、何度か雨がパラつく度にバウティスタは無理をしない走りを心がけ、ルティの先行をゆるしてしまう。しかし、これは自分とライバルの力の差を見極めた上での作戦であり、雨が上がればまたきっちりポジションを回復するという、自分の掌の上でレースをコントロールする横綱相撲を見せてくれた。そして今期5度目のポールポジションにして初めてのポール to ウィン。バウティスタの実力と、ワークスアプリリアの性能がようやくかみ合ったレースだった。変なジンクスも断ち切れたし、後半戦は今まで以上に強くなりそうだ。

また、同じく出遅れたシモンチェリも怒濤の追い上げを見せ、最終的に3位入賞。乗れているシモンチェリに、08年型のマシンが貸与される話がでているらしい。シモンチェリ自身は当初、データのある07年型の継続使用にこだわっていたが、08年型のエンジン性能を目の当たりにしてテストする気になったとの事。これもうまくハマれば強力なパッケージになりそう。後半戦は白熱しそうだ。

青山選手はカリオの前の6位、高橋選手はその後ろの8位でフィニッシュ。二人とも堅実にポイントを稼ぐ。逆にこれまで堅実だったパシーニは前戦に引き続き転倒リタイア。ルーキーらしくなってきたのかな?

MotoGPクラスのフロントロウには、ランキングトップ3が逆の順位で並んだ。予選のタイム差もわずかで、三つ巴のガチンコ勝負になるかと思った一周目。ランキングトップの3番グリッド、ロッシがスタートで出遅れ、あろうことかド・ピュニエを巻き込んで転倒してしまう。

Photo

シフトレバーの頭が取れた状態にも関わらずレースに復帰し、3番目のラップタイムを刻んで追上げた結果、5pt獲得の11位で完走したのはさすがロッシ。もともと出走台数の少ないMotoGPクラスで、今回はカピロッシとホプキンスが負傷欠場している上に、巻き込んだド・ピュニエ、その後で単独転倒したデ・アンジェリスとウエストと、最終的に5人がレースから抜けていたのもラッキーだった。ランキングこそペドロサに抜かれたが、被害は最小限に抑えたと言えるだろう。まだなんとか、運はロッシに味方している、のかな?

そのロッシの運を吸い取ったかのようなチャンピオンのケーシー・ストーナー。ちょうどこのレースの直前に発売されたライディング・スポーツ8月号を読むと、皆が口を揃えて『ケーシーが問題を抱えていて大変』『強いロッシが復活』『今年はロッシVSペドロサ』と書いていて、もちろんちょっと前まで私もそう思っていた訳だが、いったいこの記事に書かれているケーシー・ストーナーとは誰の事だ?と言いたくなるくらい、今のストーナーは完全復活絶好調。レースでもポールから飛び出したまま、2位のペドロサが付け入るわずかな隙も見せずに独走で圧勝。レース後のインタビューで、『ロッシの転倒が残念、こういう形で(年間ランキングのポイント)差を縮めたくない。』なんて余裕の発言も。後半戦は去年みたいな退屈なレース展開にならないといいなぁ。

レースの大半を単独3位で走行していたのに、ラストラップの最終コーナーで電気系のトラブルが出て、目の前の表彰台を逃したニッキーはほんとに残念だった。ニューマチックバルブエンジンの選択が間違いでなかったことは証明できたから、気落ちし過ぎないで次もがんばってほしい。いい走りといえば、序盤に本当に久しぶりの上位、4番手につけていた中野選手。

Photo_2

結局、ずるずると落っこっちゃったけれど、調子が上向いているのならいいね。

その中野選手をかわすバーミュレンの切り返しがとても素早くてきれいだった。

Photo_3

バーミュレンと93年世界王者シュワンツ。シュワンツ監督によるMotoGPチームの来年の参戦は流れたらしい。残念。しかし老けたな、ケビン。

で、早くもその来年にむけたストーブリーグが始まっているという。中心にいるのは今回も全くいいところがなかったドゥカティワークスのメランドリィ。シーズン途中でKawasakiに乗り換える話も出ていたというから驚き。昔、ルカ・カダローラが、1シーズンで3メーカーくらいバイク乗り換えた事があったけれど、ワークスからワークスってのは、前代未聞ではないか? 結局Kawasakiの話はなくなったらしいが、メランドリィ自身、自分より速いライダーがいればシートを譲る、とまで言っているらしい。しかし、何がストーナーとメランドリィのここまでの差を作っているんだろう? ドゥカティは来年、ニッキーを獲得するつもりらしいとの報道もあるが、これは面白そうだ。

さらに話しかわって、2011年から現在の2st250ccクラスを4st600ccクラスに変更すると発表があった。うーん、600ccはでか過ぎないかぁ? World Super Sportで行われている市販車600ccのレースとかち合わないように、もうちょっと下げるかと思っていたんだが。個人的には、2気筒400ccくらいまで行ってほしかった。で、125ccの代わりは200cc単気筒ね。やっぱGPは倍々の排気量でないと。プロトタイプのエンジンなんだから、パワーもなんとかなるでしょ? まぁ、MotoGPも990ccからスタートしているから、600ccもやってく内に下がるかもね。

ともかく、時代の趨勢とはいえ、どんどん2stの活躍の場が無くなっていくのは寂しい限りだ。125ccはいつまで続くのかなぁ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/06/27

天気晴朗なれど風強し【MotoGP第8戦イギリスGP】

霧のロンドンならぬ雨のドニントン、という印象が強いドニントンパークサーキットでのイギリスGP。しかし今年の決勝日は、雲は多いもののその合間からは爽やかな青空が見られる晴れのドライコンディション。ただし風が強かったtyphoon。125ccクラス開始時点で秒速7.2m。テレビのマイクが風の音を拾いまくり、グリッド上ではパラソルガールが広げる傘を数人のチームスタッフが周りで押さえる姿も(←だったら閉じれば良いのにcoldsweats01)。

125ccクラスは、今度こそドライで勝ちたい18歳のイアンノーネが5番グリッドから飛び出し、その後を自国GPで気合いが入る9番グリッドスタートのスコット・レディング15歳が追いかける展開に。今期ここまで、結構10代のライダーが活躍しているように感じていたが、意外にも実際に勝ったのは中国でのイアンノーネだけ。やはり勢いだけでは簡単に勝てないんだね。しかし酸いも甘いも噛み分けたハズの年長組は、パブロ・ニエトがオープニングラップで、チャンピオンのタルマクシも2周目で早々にリタイア。パッとしませんな。

お互いにファーステストラップを出しながらのイアンノーネとレディングの争いは、残り6周、イアンノーネの転倒で呆気なく片がついた。またしてもドライで勝てなかったイアンノーネ。着実に速さは身につけてきてるんだけれどね。結局、レディングがそのままトップでゴールし、GP優勝の史上最年少記録を更新した。さらにこれまた意外だったのだが、イギリス人ライダーの125ccクラス優勝は、実に35年ぶりだったという。どうりでイアンノーネが転けた時、歓声がスゴかったワケだ。

坂田選手が乗れていると言うポイントランキングトップの前戦優勝者、マイク・デ・メッリオが予選20番手から残り16周で一気に3位まで浮上、イアンノーネの転倒もあって2位表彰台獲得。3位にはこれまた15歳の体重30kgちょっとライダー(ちっちぇー)マルク・マルケスが入賞。未成年者が二人も表彰台に立ったせいで、用意されたシャンパンは一本だけ。最初、シャンパンガールから瓶を手渡された勝者レディングは、『え、俺? やっていいの? でもマズいんぢゃね?』といった表情で隣のデ・メッリオに手渡していた。デ・メッリオも優勝してたらまだ絵になったが、2位で一人でシャンパンファイトはやりづらかったろうなぁ。

Gbr080624071

今回からニューシャシーが投入され、電気系とエンジンも少し改善されたという小山選手は、予選で今期最高の9番グリッドを獲得。トップグループには及ばなかったものの、中段グループでしっかりバトルして6位入賞。中上選手は予選こそ21番グリッドだったが、レースでは後半に抜群の追い上げを見せて初のシングル8位フィニッシュ。さぁここから巻き返しだ!

250ccクラスは5番グリッドからスタートの高橋選手が、もう少しでホールショットを取りそうな出足を見せてくれたので序盤大いに期待するも、またエンジンの調子が悪くなったそうでずるずると後退。完走を目標になんとか9位で走りきったが、マシンの性能差が出にくいここでポイント稼げなかったのは残念。

レースはまたしてもバウティスタとシモンチェリの争いに。ただ今回は、レース後半までシモンチェリが前でバウティスタが後ろといういつもと逆のパターンに。

今回、KTM勢はカリオとシモンにニューフレームを投入したらしい。そのせいかこの二人の調子がいい。カリオは予選こそ14番手と出遅れたが、6周目には6位に浮上。最終シケインやメルボルンヘアピンに、リアを大きくスライドさせながら進入する姿はとてもカッコいい。そしてタンクが軽くなるレース残り7周でサーキットレコードを叩き出し、一気にトップの二人に追いついた。

カリオが二人に追い付く少し前の残り8周、バウティスタがトップに出る。バウティスタ、シモンチェリ、少し遅れてカリオとなってレース残り2周、バウティスタとシモンチェリが1分32秒台のファーステストラップでカリオを引き離しにかかる。この二人の一騎打ちになるかと思われたその周の最終コーナー、シモンチェリが強引にバウティスタのインに進入、停まりきれずにラインを外してしまう。衝突を避けるためにバウティスタもアウトにはらみ、その隙にカリオがトップに躍り出て、カリオ、シモンチェリ、バウティスタの順に。結果的にバウティスタはこの時点で3位が決まってしまった。シモンチェリは必死にカリオを追いかけたが及ばず、そのままの順位でフィニッシュ。カリオはヘレスの再現のような漁夫の利だった。

収まらないのはバウティスタ。いつもは温厚なイメージのある選手だが、パルクフェルメでもインタビューでもシモンチェリに苦言を呈していた。まぁ、あの抜き方じゃそりゃ怒るよね。シモンチェリは今シーズン、何度か物議を醸すライディングをしていることもあってか、今回はかなり神妙な顔をしていた。絡んで転ばなかっただけでもラッキーだったと言うべきか。しかしバウティスタは、P.P取ると勝てない、という変なジンクスを抱えちゃった。かわいそうに。

MotoGPクラスはランキングトップのロッシにとって、GP参戦200戦目の区切りとなる記念のレース。こういう時のロッシは強運に恵まれているのだが、今回は予選、決勝を通じてチャンピオン、ストーナーが絶好調。レースの行方や如何にsign02

レース前のウォームアップ走行でストーナーがいつも最後にグリッドにつくのは、暖めたタイヤをスタートまでに冷やさない為という辻本さんの解説には感心させられた。やはりチャンピオンになる人は細かい事にも神経を使うモンなんだなぁ。

レース開始とともに、そのストーナーが飛び出して行く。ロッシはスタートのタイミングこそ良かったが、その後マシンが伸びなかったように見えた。それでも2番手でストーナーを追いかけるが、早くもこの時点でストーナーとの差がつき始めていた。

そんな1コーナーで、地元の期待を背負ったトーズランドがスタート早々に転倒。

225893_toselandfirstcornerdonington

今回、3クラス通じて一番かわいそうだったのはこの人だろう。右のステップを無くしながらも、地元ファンの声援に応える為に最後まで走り切ったが、ドンケツ単独走行で当然ポイント圏外のイイトコ無し。レース後に落ち込む彼を暖かく称えるファンの姿が素敵でした。

レースはストーナーがどんどん先行し、2番手以降の順位が激しく変動する展開に。序盤はドビィジオーゾの調子がいい。今回からニューマチックバルブエンジンを実戦に投入したヘイデンも、珍しく序盤から上位につけている。予選9番グリッドだったペドロサもヘイデンの後ろにつけている。

やがてロッシが三番手以降を引き離し始め、それに合わせてペドロサがドビィジオーゾ、ヘイデンをかわして追撃に入る。中盤でペドロサはロッシに追い付き、しばらく抜きつ抜かれつの2位争いが。今回、YAMAHAが調子悪いのかHONDAが調子いいのか、RC212Vの方がYZR-M1より直線での加速に優れていたようだ。ペドロサのエンジンは旧来のバルブスプリングだから、余計にYZR-M1の伸びの悪さが気になった。しかし、ペドロサのミスをキッカケにこの勝負は決着がつく。どうもペドロサは競り合いに弱い。

予選3番手フロントローを獲得したバーミュレンは、レースが進むにつれ徐々に順位を下げる事に。やはり雨が降らないと勝負にならないか。怪我を抱えながらも順当に走っていたホプキンスは、今期三度目のマシントラブル。以前、『三度目(のメカトラブル)は許さない』と言っていたけれど、今回は今週末のアッセンでの挽回に集中するとの事。しかし、SUZUKIとKawasakiは昨年の好調さが完全に影を潜めてしまった。一応ワークスなんだし、もう少し上位をかき回してほしいなぁ。カピロッシの代役のベン・スピーズが初MotoGP初サーキットで14位完走ポイント獲得できたことと、ここまで全くいい所がなかったアンソニー・ウエストが10位に入れた事は今後の明るい材料になっただろうけれど。

225844_benspiesinactionindoningtonm
2年連続AMAチャンピオン。なんかスゴいライディングフォームだcoldsweats01

序盤は元気のよかったヘイデンだが、やはりまだエンジンが完全ではないようで、順位が上がったり下がったりしているウチに、結局ずるずる下がって行ってしまった。でも新しいエンジンは彼のライディングには合っているようなので信頼性さえ上がれば面白い事になるかな。たまにはペドロサのハナをあかしてやろう。

結局、ストーナーが昨年のような強さを見せつけ、2位のロッシを6秒近く引き離して優勝。ロッシは200戦目を優勝で飾れなかった。ペドロサは3位に。ここにきて完全復活を遂げたストーナーはポイントランキングでも3位に浮上。ポイント差も45ポイントと、まだまだ挽回可能な位置にいる。これでますますチャンピオン争いが読めなくなってきた。

あと今回、怪我の影響から予選は17番手とふるわなかったロレンソが、レース後半にまたしてもすさまじい追い上げをみせて6位になっている。今回の上位三名にロレンソを足したこの4人を、2000年代の『四強』と呼んでもいいだろう。ミック・ドゥーハンがチャンピオンになってからこれまで『一人の強いライダー VS その他大勢』の図式が長く続いたGPだが、このままいけば少なくともロッシが引退するまでは、毎戦激しいレース展開を楽しめそうだ。ワクワクするね。

それと、ストーナーの復活はいいのだが、ドゥカティ自体はあまり状態良くなってないよね。サテライトの二人はともかく、メランドリがなぁ。今回ポイント圏外だもんね。なんとかしてやってよ。

おまけ。今回気に入ったパラソルガールlovely

225907_preview_big

足細っsign03

| | コメント (0) | トラックバック (1)

2008/06/10

スペインは今日もお祭り【MotoGP第7戦カタルーニャGP】

情熱の国に再来のMotoGP。第7戦はバルセロナから20キロのカタルーニャサーキットで行われるカタルーニャGP。相変わらずの観客数と盛大な爆竹。そりゃライダーのモチベーションも上がるだろう。

125ccクラスの解説に、いつもは250ccクラスを担当している青木琢磨が登場。坂田選手はどうしたのか、と思ってたら国際映像に映ってた。カタルーニャにいました。そういえば昨年もカタルーニャに出向いて、小山選手にアドバイスをしていなかったけか? 確かそれがキッカケになって、小山選手の調子も上向いていたはず。今回も同じような事が起きる事を期待しつつレースを観る。

ここもストレートが1047mもあるせいか、序盤はムジェロと同様に10台前後の集団に。地元スペイン勢が元気に前に飛び出してくる。青木琢磨曰く『レースの展開が若い』。そうこうするうちに、スペイン勢はハッチャケ過ぎたか、勝手にどんどんレースから脱落。まずセルヒオ・ガデアがニコラス・テロルに接触されてコースアウト。でも最終的に9位まで順位を回復できたからまだよかったが、そのテロルはレース中盤にマイク・デ・メッリオ(仏)と集団を抜け出し、レースをひっぱるも残り2周で転倒。トップ集団にいたホアン・オリベも残り3周で変な転け方でリタイヤ。結局最後までの残ったスペイン人選手は16歳でP.Pを獲ったポール・エスパルガロだけ。チャンピオンのガボール・タルマクシにラストラップにブレーキングで仕掛けられるもなんとか押さえて、前戦ムジェロの雪辱を晴らす2位獲得。ディ・メッリオと共にスペインのメーカー、デルビ(中身はイタリアのアプリリアだけどね)の1-2フィニッシュを飾った。

優勝の63番マイク・デ・メッリオと、
63_dimeglioinestoril

2位の44番、地元ポール・エスパルガロ。
44_polespargarocatalunya

同じデルビで、チームは違うのにカラーリングが似てるから紛らわしいことこの上ない。今回は、エスパルガロのチームメイト、ホアン・オリベも終盤まで一緒にトップ集団にいたから尚更ややこしかった。

昨年のカタルーニャGP優勝者、小山選手は、坂田効果の期待も空しく13位フィニッシュ。なんとかポイントは獲得したものの、昨年のランキング3位が今年は7戦終わった時点でわずか9ポイントのランキング23位。サスのフィーリングは良くなっているそうだが、相変わらずエンジンが厳しいとの事。中上選手も未だに1ポイント獲得のみで、ランキング28位。今回はエンジントラブルがあって、22位完走が精一杯だったようだ。日本勢には頑張ってほしいね。なんといっても軽量級は十八番だったんだから。

250ccクラスのP.Pは今期3度目の獲得となる地元スペインのエース、アルバロ・バウティスタ。来年はSUZUKIではなくドゥカティでMotoGPか、と噂されている。予選の速さがなかなか結果に結びつかず、タイトル争いから大きく遅れている分、ここらで良い所を見せておきたいだろう。

前戦ムジェロでの接触が物議をかもしたシモンチェリとバルベラだが、今回のレース前に仲直りしたようだ。仲良き事は美しき哉。よかったよかった。

Photo

レースはこの三人が序盤から抜け出す。シモンチェリがかなり好調だが、バウティスタのアプリリアは直線が格段に速い。シモンチェリは自身の予選タイムを越えて追いかけるも、スリップ使ってもバウティスタを抜けない。マシンの性能差だけでなく、この二人は体格差もありすぎるからね。残り10周でバルベラが遅れ始め、単独三位に。ここからのバウティスタとシモンチェリのバトルはヘレスの再現となって面白かった。残り4周でスパートをかけるバウティスタ、食らいつくシモンチェリ。コース前半はバウティスタ、後半はシモンチェリが速い。しかし、マシンの性能やらなにやら考えると、バウティスタが有利だなぁ、と思っていたらラストラップのバックストレートの突っ込みでバウティスタが痛恨のブレーキミス。乗り方もそうだが、こういう所もかつてのビアッジに似ている。爆発頭の大男シモンチェリが2連勝を飾り、ランキングも2位に浮上した。またパルクフェルメで妹さん(?)が映っていたが、今回は泣いてなかったね。良い笑顔でした。

ランキングトップのミカ・カリオは、残り5周でマシントラブルのリタイヤ。失意のピットインの際に縁石で突起に乗り上げて派手にロデオする一幕も。ランキングはかろうじてトップをキープしたが、2位シモンチェリとの差はわずか3pt。カリオと一緒にいつも確実にポイントを稼ぐマティア・パシーニは、今回も完走し6位入賞。ランキングこそ3位に落ちたが、カリオとのポイント差は8ptとしっかり詰めてきた。タイトル争いが白熱して参りました。

残念だったのは、レース前に好調と伝えられた高橋裕紀選手が、1周目でロカテリと接触してコースアウトし、大きく順位を落としてしまったことだ。もっとも、高橋選手が無理矢理ロカテリのインに入った事が原因らしいので、最終的に12位でポイント獲得できただけでも良かったと言うべきか。ロカテリはそこでリタイヤになっちゃったからね。ちなみに、ロカテリはスタート時に青山博一選手ともぶつかっていたらしい。ロカテリにとっては日本人ライダーが鬼門となった散々な日。KTMの車体ポジションが変わって苦労している青山選手は7位フィニッシュ。タイのラタパー・ウィライロー選手が11位だった。

MotoGPクラスは、スペインの暴れん坊、Mr.チュッパチャプスのロレンソ君が、予選での転倒で頭部を打った為に欠場することに。地元レースの上に、今回、サーキットに記念碑まで立ててもらってたから、さぞかし悔しい事だろう。

Lorenzogetawarded

予選の前に、中国GPで両足を骨折したことで、デビューシーズンでのタイトル獲得の可能性が消滅したと発言していて、何を弱気な事を、と思っていたのだが、これでホントに厳しくなったかな。カタルーニャGP終了後でもまだ48pt差の3位なんだから、普通だったら全然狙って行けるんだが、怪我の具合がそれだけヒドいと言う事か。

ロレンソが欠場した上に、125、250とスペイン人ライダーが優勝できなかった分、期待を一身に背負う形になった『スペインの至宝』ダニー・ペドロサ。でもレース前の表情はいつもより柔和だった気がする。この人は地元だからプレッシャーがかかるというより、リラックスできるのだろうか? まぁそれだけセットアップが上手くいったということでもあるんだろう。レースではスタートと同時に飛び出し、一時2位以下を8秒引き離す先行逃げ切りで完勝。表彰台でも珍しく満面の笑顔だった。

今回、レプソルHONDAは車体こそバージョンアップしたらしいが、ムジェロで岡田選手が使ったニューマチックエンジンの投入は結局見送ったそうだ。好調のペドロサがリスクを避けるのはわかるけれど、使用を希望していたという調子の上がらないヘイデンには使わせてやりゃあいいのに。もうタイトルは無理だろうし、先行開発も兼ねて、冒険してみてもいいんじゃないか? ひょっとしたら吉と出るかもしれないしね。意外とレプソルHONDAは来年ヘイデンを切る腹づもりで、新しい技術を見せたくないとかだったりね。

三連勝と調子のいいロッシがまたやってくれました。

Cat080607017

Cat080608010

イタリアのサッカーチームの応援らしい。確かに一瞬、サッカーのユニフォーム着てるようにも見えるよ。しかし肌色の部分といい、腰紐の柄といい、ヘルメットといい、相変わらず徹底してんなぁ。YZR-M1のカラーリングは落ち着いていて悪くないんだけれどね。フロントのゼッケンナンバーが笑っているみたいだ。

そのロッシは予選ふるわず9番手。スタートで前に出る事ができず、ペドロサを逃がす事になったが、いつものパターンで徐々に順位をあげると、9周目に先行するアンドレア・ドビィジオーゾとケーシー・ストーナーを次々にかわして2位浮上。ここら辺はさすがにロッシ。中盤以降は久しぶりにロッシとストーナーのガチ勝負に。直線の加速ではやはりドゥカティが圧倒的で、スリップを出てYZR-M1をかわしてからの伸びがスゴい。でもコーナー進入時にリアが抜けてブレーキが厳しかったと言うストーナーに対して、ロッシのM1は安定した車体の挙動をみせ、残り2周でストーナーをかわし、後はきっちり押さえて2位獲得。ロッシとストーナーは完全に去年と立場が逆転してます。レース後のインタビューで『3位でも満足するべきなのかな』と複雑な表情を見せるチャンピオンの苦悩は深いね。

さて毎度のヨタ余談。またまたチームスコットはパラソルガールのレベルが高かった。2007年のミス・イタリアだそうです。今回久しぶりに好調だったドビィジオーゾの元気の源か? 

Miss_italy01

Miss_italy03

250ccクラスの高橋選手の時についたパラソルガール。こちらはナイスバディーです。

Girl01

個人的な好みとしてはこっちのナイスバデーがいいなぁdelicious

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/06/02

年の事は言うまい【MotoGP第6戦イタリアGP】

1141mものロングストレートを持つ高速サーキット、ムジェロが舞台のイタリアGP。予選の天候が今一つrainで、ドライのセッティングが詰めきれていないライダーも多かったそうだが、決勝当日は久しぶりに三クラスとも晴天ドライsun

ストレートが長いとなると、スリップストリームの使い合いで混戦になりやすい125ccクラス。ここムジェロでは、レース序盤は10台くらいの集団になるのが当たり前、と解説の坂田和人選手。序盤はその言葉通り、ストレートエンドでめまぐるしく順位が入れ替わる展開に。いくらコース幅が広いからって、お前ら横に並び過ぎだよ。あんな中で一緒に走ってたら怖いだろうなぁ(天文学的な数字の確率であり得ないが)。改めて、自分が未だに今シーズンの125ライダーの名前とゼッケンナンバーとカラーリングを把握しきれていない事が判明したcoldsweats01

混戦になれば、当然駆け引き合戦になる。そうなると一段と冴え渡るのが、坂田選手の解説good。『デ・メッリオは逃げたがっている。』『でもシモーネ・コルシは頭を押さえたがっている。』などなど、ライダーの気持ちが手に取るように判って面白い。でもそんな坂田選手でも、最終LAPの最終コーナーをトップで立ち上がったコルシが、スリップに捕まらずにフィニッシュラインまで逃げ切ったのは予想外だったとか。何が起こるのか判らないのがレースだねbleah

序盤は元気だった雨には強いイアンノーネ君。ドライでも行けるかと思いきや、中盤以降は脱落。まだまだ勢いだけみたい。でも速さはあるから、レース全体を組み立てられるようになれば強いかも。

3位表彰台のエスパルガロがコルシのスリップに付くのに失敗したおかげで2位表彰台獲得のチャンピオン、タルマクシ(左)。なんか疲れた顔してんな。125クラスの年長組の一人とは言え、それでも干支一回り分も自分よりは年下のはずなのに、激しくおっさん顔だsmile

Corsitalmacsiespargaroonthepodiumat

この日は250クラスから少々荒れたレースになってきた。今回もバウティスタはトップ走行中に転けるし、予選6番手と、前戦の久しぶりの好調をキープしたポッジャーリもコースアウト、250にステップアップしてからようやく良いとこ見せられたルーカス・ペセックやエクトル・ファウベルもリタイア。なにより、今回もいい所を走っていた高橋裕紀選手が転けちゃったのが残念。青山博一選手も最終コーナーでコースアウトして順位落とすし。もったいない。

しかし、ポイントリーダーのミカ・カリオとランキング2位のマティア・パッシーニは粘りの走りで着実に上位でポイントを稼いでいる。取りこぼしのないライダーがチャンピオンになるとは言うが、今年はこの二人がその候補だね。パッシーニがもう少し、レース序盤に前に来られるようになると面白いんだが…。

トップ争いをしていたシモンチェリとバルベラの、ラストラップに入った時の接触事故は、前を行くシモンチェリのテールカウルに、バルベラのフロントブレーキレバーが接触して押されてしまい、フロントブレーキが急激にロックしたことでジャックナイフになって放り出されたというもの。まさにポルトガルGPの記事でも書いた、かつてジェレミー・マクウィリアムスがやったクラッシュのまんま再現。見た目に派手なクラッシュだったが、バルベラ自身は転がってくる自分のマシンに巻き込まれる事も無く、大きな怪我がなかったようなのは何より。

Hectorbarberacrashesoutinmugello

ジャックナイフになった後、バルベラのフロントタイヤがシモンチェリのリアタイヤを横に払うようにヒットしていたので、巻き込んで多重クラッシュにならなくて良かった。だって、レース後のパルクフェルメで、初優勝したシモンチェリに抱きついて泣きじゃくる女の子見た? 妹さんだと思うけれど、巻き込んでたらバルベラはあんなカワイイ少女に恨まれてたんだよsign02coldsweats01 体痛いわ、表彰台逃してリタイヤだわ、女の子にうらまれるわじゃキツいよねsmile。可愛らしい女の子だったけれど、将来、お兄ちゃんには似ないようにねsmile

しかし、上海GPでシモンチェリとバトルしていた高橋選手は、ストレートで勝てずに苦労していたが、今回はそのシモンチェリがストレートでバルベラに苦戦。高橋選手の状況の厳しさがよくわかるsad

トーマス・ルティがようやく250クラス初表彰台。これがいいキッカケになって、表彰台の常連になれるといいね。

MotoGPクラスはもうロッシの為のムジェロだった。P.Pも久しぶりなら三連勝も久しぶり。ムジェロではこれでミック・ドゥーハンの記録を抜いて七連勝。スタートで出遅れるものの、早々にトップに躍り出るとあとは一人旅。ここまで強さを見せつけられると、このヘルメット持ってこられても何も言えない。

01

なんともロッシらしい、ふざけたデザインで…happy01。ロッシ曰く、最終コーナーでブレーキングする時の顔らしい。ロッシだからこそだけれど、これ被ったライダーにコーナーで抜かれたら、ちょっと気分は複雑かも。

02

こんな彼も、来年は三十路ですhappy02

ロレンソは転倒リタイアと、ようやくルーキーらしい(?)レース展開に。でもこれで調子を崩すような事にならなければいいが。まだランキングではタイトル争いに十分絡んでいけるんだし、もっと引っ掻き回してくれないと面白くない。

41歳でのMotoGPデビューとなった岡田忠之選手、グリッド上では良い笑顔でした。スポット参戦を聞いた時にはどうなる事かと思ったが、予選ではロッシから1.699秒差の15番手。レースでも周りの転倒に助けられたとは言え、14位ポイント獲得はさすがでした。しかし、岡田選手には失礼だが、HONDAには他に人材がいないのか? 宇川選手とかどうしたの?

個人的にはHONDAは日本人ライダーの起用・育成が意外と下手クソなメーカーな気がする。契約だとかスポンサーだとか各チームの力関係とか、いろいろややこしい事があるんだろうけれど、現役でMotoGPを走る中野選手をもっと有効活用できれば良いのになぁ。チャンピオンマシンになったYZR250や、MotoGPマシンのZX-RRを開発した経験があるんだから。もったいないよなぁ。

ともあれ、今回、チームメイトのアレックス・デ・アンジェリスが4位入賞で、先を越された中野選手だが、本人の調子も悪くないようなので、今度は中野選手に魅せてもらいたい。勝つ為にHONDAのサテライトを捨て、ドゥカティワークスに移籍したストーナーに対し、勝つ為にKawasakiワークスからサテライトでもHONDAを選んだ中野選手。その決断が正しかった事を早く証明してほしい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/05/24

ライスポの表紙はどちらになるか?【MotoGP第5戦フランスGP】

ケーブルテレビの工事の都合で見るのが遅れたMotoGP第5戦、フランスGP。前回の上海に続き、今回も少々不安定な天候でのレース。

125ccクラスはその天候不順をモロに被ってしまい、残り9周と言う所で雨で赤旗、2ヒート制に。2ヒート目はたった5周のスプリントレース。赤旗前にあと2km走れていればレース成立で優勝していたホアン・オリベにはアンラッキーだった。2レース目はポールポジションなるもスタートに失敗。取り返せぬままに結局7位。逆に4戦連続フロントロー獲得のブラッドリー・スミスは、最初のスタートでは思いっきり失敗して一時19位まで落ちていたのに、9番グリットからスタートした再レースではトップグループに浮上して2位表彰台獲得。こちらには恵みの雨だったか。

前戦上海GP優勝のイアンノーネが5位フィニッシュ。これも悪コンディションのおかげなのか、それとも勝ちを知った事で開花した本人の実力によるものなのか。ドライレースでどうなるか楽しみ。

今回、他の選手の転倒に巻き込まれてリタイアした小山選手、エンジンを07年式に戻してだいぶ良い感じになってきているとの事。今後の巻き返しに期待。

頑張れ小山選手!
08

そんで今更ながらかもしれないが、何台かのアプリリアのアンダーカウルに小さい羽みたいなのが付いている事に気がついた。あれもダウン・フォースの為なのかな?

ポルトガルGPの時の写真。"Exact"と書かれた赤いラインの下に、小さい羽が見られます。
Photo

250ccクラスはサーキット前半がウェットで後半がドライという難しいコンディションの中、ウェット宣言でレーススタート。レース中盤まで、前半部分をおっかなびっくり走り、路面が乾いている後半部分で慌ててアクセルを開け、また前半部分にもどってしどろもどろ、の繰り返し。そしてスリックかカットスリックかというタイヤ選択が明暗を分ける結果に。カットスリックを選んだKTMワークスの青山選手とミカ・カリオ、レプソルKTMのフリアン・シモン、さらにアプリリアのエース、バウティスタは貧乏くじを引いた。しかし、チャンピオン候補のアルバロ・バウティスタ、ここまでほとんど良い所がないが、大丈夫か?

そしてまたしても高橋裕紀選手、あと一歩というところで表彰台獲得ならず。とても悔しいし残念。レース中盤過ぎまで結構な差で2位をキープしていたのだが、路面状況が回復してきたレース後半にまたエンジンに問題がでたとの事。今回のようなサーキット状況では、HONDA RS250RWの方がアプリリアやKTMに比べてパワーデリバリーや操縦安定性の面で多少は有利だったのかもしれないが、それ以上に今年の高橋選手は乗れている。年間タイトルはさすがに無理でも、サーキットと展開しだいでは勝ち星も上げられるかもしれない。というより、絶対に勝ち星をあげてほしい。応援してます。

レース直前、グリッド上の高橋選手。チームスコットのキャンギャル、笑顔が癒し系でカワイイlovely
08_2

毎度の事ながら、マティア・パシーニはまたしても最後に帳尻を合わせてきた。今回は2位目前の最終コーナーで大男シモンチェリに抜かされて3位だったが、相変わらず後半の追い上げは勢いがある。はじめからペース上げられるようになったら怖いね。

かつての125、250クラスチャンピオン、ポッジャーリが久しぶりに3位集団を走行し6位入賞。03年に21歳で参戦初年度の250ccクラスチャンピオンを獲得したものの、その後は成績が低迷し、125と250を行ったり来たりすれ違い、昨年はついにどこからも声がかからなかったのか一年間GPを離れて浪人していた。その低迷ぶりは、元チャンピオンの3位争いにも関わらず、解説の青木琢磨に『(珍しく)この位置走ってますよ。』とまで言われるほどcoldsweats01。今年は関口太郎選手を押し出す形でカンペテッラレーシングのシートを得たのだから、もっと頑張ってもらわないと。

75番パシーニと54番ポッジャーリ。
Photo_2

MotoGPクラスはドライ宣言でスタート。3番手グリッドのチャンピオン、ケーシー・ストーナーがホールショットを決め、久々にトップを快走。レース序盤はストーナーとロッシ、ペドロサの本命が激しくやり合う展開に。だが今回もロッシが帝王の地力をみせ、8週目にトップを奪うと、一気にリードを広げて今季2勝目。やっぱ強いロッシ復活はいいね。

ストーナーは残り8周目にまさかのエンジントラブルで、マシン乗り換えまでして頑張ったけれどポイント獲得すらならず。タイトル争いが早くも厳しくなってきたか? メランドリもスタート直後からエンジンの調子が悪かったとの事で、途中雨を期待してレインタイヤのマシンに乗り換える賭けに出たものの、周回遅れの15位獲得がやっと。ドゥカティワークスは踏んだり蹴ったり。

前戦上海のレース後に、実は両足骨折だったことが判明したロレンソ君。それで予選5番グリッドを獲得しただけでも驚きなのに、レースではスタートに失敗して序盤10番手辺りに沈むも、そこから怒濤の追い上げを見せて今回も2位表彰台を獲得。表彰式に両手松葉杖付いて登場し、表彰台の上に椅子置いて座っているなど痛々しい姿だったが、ホントにコイツは両足骨折しているのか? チームは今年のタイトル獲得は考えていない、なんてコメントを出しているけれど、怪我が治ったらどうなることやら。末恐ろしい。

レース中盤にホプキンスのZX-RRにチェーンが切れて外れるトラブルが発生。切れたチェーンが暴れながらバイクから飛び出し、コース上を這って行く様はまるで生きている蛇のよう。幸いにもホプキンスにも周りのライダーにも絡まなかったからよかったが、危ないね。

今季初の3位表彰台を獲得して、MotoGPになってから初めてのYAMAHAの表彰台独占の一角を占めたコーリン・エドワーズは、レース後に『彼ら(ケーシーやペドロサ)は今世界タイトルをかけて戦っている・・・一方今の自分はランキング5位だし、あんまり馬鹿な事はできないと思った(だからトップ争いに加わらなかった)』というコメントを残したそうだが、おいおいおい、そんな弱気なこと言ってちゃダメだろー。まだシーズン序盤だよ!? あんたも世界タイトルかけて戦ってんだからさ。こういうところが実力があるのに勝てない理由なのかな、と思ったりして。

MotoGPになって初めてのYAMAHAの表彰台独占。
02

今回のレースでロッシはGP歴代2位タイとなる通算90勝を達成した。96年に125でデビューして、その年のチェコGPで初優勝してからここまで12年、毎年7勝以上しないといけない計算だ。ロッシならそれくらい、なんてことないような気にさせられてしまうが、この日の250ccクラスで優勝したアレックス・デボン選手は、自身112回目のレースで初めての勝利だったし、先述のコーリン・エドワーズ選手は2回もWSBチャンピオンを獲得していて、鈴鹿8耐では3度勝利しているのに、MotoGPでは未だ勝ち星がない。日本人ライダーで世界GP最多勝利者は原田哲也選手と故加藤大治郎選手だが、通算で17勝だ。当たり前の事だが、本来世界GPで勝つのは本当にとても大変なことなのだ。改めてロッシの才能には脱帽する。

250ccクラス、32歳での初優勝をポール to ウィンで決めたアレックス・デボン選手。
Alex_debon01

Alex_debon02

レース後、これまで単独歴代2位だった往年の小排気量クラスの帝王、アンヘル・ニエトと記念のタンデムウィニングランをしたロッシは、『今回はかなりのプレッシャーだった。なぜなら、アンヘルが特別なレザー・スーツを着込んで自分のバイクに加わるのを最初から待ち構えていたからね。』とコメントしたらしいが、ロッシらしいというか、一つ間違えば嫌みに聞こえる余裕のコメントだ。ちなみにWGP通算勝利数歴代1位は122勝のジャコモ・アゴスチーニだが、残り32勝、果たしてロッシは辿り着けるかsign02 普通に考えればかなり難しいけれど、ロッシならやり遂げそうだなぁ。

往年の名ライダー、アンヘル・ニエト(前)とタンデムするロッシ(後)。走行中、大先輩のヘルメットをペシペシ叩いていた。
01

この『ロッシ90勝記念のタンデム走行』か『MotoGPで初のYAMAHA独占の表彰台』のどちらかが、非常に高い確率で今月のライスポの表紙を飾るだろうと予想しているのですが、どうでしょう。個人的には、90勝記念タンデムの方が好きなんだけれどな。

あと、どーでもいことですが、毎度ネタ的な扱いのアンドレア・ドビィジオーゾ君。

Photo_3

このグラサン姿が北海道出身のこの人に似てる、と思ったのは私だけ? 

Photo
ご存知! 大泉洋でございます! 小林製薬の糸よーじhappy01

<08.05.25追記>
うっかりしてましたが、Blog更新した日がライスポ7月号の発売日でしたねcoldsweats01。表紙は上海の表彰台のロッシでした。レース後5業務日じゃ、速報のカラーページは入れられてもさすがに表紙は無理か。って、まだ買ってないからどんな速報ページかも知らないんだけれどさsmile。原田哲也のインタビューってなんだ。気になる。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/05/05

そんな殺生なァ…【MotoGP第4戦中国GP】

上海の『上』の字を元にデザインしたという上海サーキット。しかしそのコース図はどうしてもしりあがり寿のマンガに見えてしまうcoldsweats01

こちらは上海サーキットのコース図
Shanghai

しりあがり寿の『地球防衛家のヒトビト』。何となく判ってもらえます? 言いたい事…coldsweats01
Photo

長い直線が二本あるせいでパワーサーキットと言われる事が多いが、MotoGPクラスの解説に来ていたSUZUKIのテストライダー、青木宣篤選手によると、意外とレースを見せることを考えて設計してあるサーキットとの事。

125ccクラスは完全なウェットからスタートして終盤にはラインが乾きはじめるという微妙なコンディションでのレース。こういう時は普段マシンの性能差で前に来られないライダーがひょっこりと出てくるもので、優勝したアンドレア・イアンノーネがまさにそれ。この選手もまだ十代。これが良いキッカケになるといいね。やっと表彰台を獲得した昨年のチャンピオン、タルマクシにしてみたら、またやっかいな若いのが出てきた、という所かもしれないけれど。

三度目のPPのB・スミス選手、また転倒。なかなか予選の速さが決勝に結びつかないが、ポラリスチームの呪いか? ガデアもまたマシントラブルで、チームアスパーも今ひとつ乗り切れない。

乗り切れないといえば小山選手。13位でポイント獲得なるも、厳しい状況が続いてます。今年のこのクラスはKTM自体にも競争力がなさそうで、復調するのは難しそうだ。250では結構好調なんだから、KTMには気張ってもらいたい。

久しぶりにかつての125、250クラス万年ランキング2位ライダー(という印象が強いんですcoldsweats01)、R・ワルドマンの満面の笑顔を見られた。ホントにこの人の笑顔は邪気がない。解説の坂田選手もひょうきんだと言っていたが、でも『ドイツ人なのに明るい。冗談も言うし。』ツー解説は、ドイツ人からクレーム来ますよcoldsweats01。『レースになると目が三角になる』は納得しますが。あとワルディー、自分とこのチームのライダーが転けまくってんのにその笑顔はどうかと思うぞ。

250ccクラスはねぇsadそんなのありかよぉぉぉぉぉぉsign02って展開でしたね。表彰台獲得目前だった高橋選手、まさかラストラップの最終コーナーでマシントラブルなんて。悔しすぎるよねぇ。レース中盤、ずっとシモンチェリと3位争いをしていた時、コーナリングもブレーキングもライン取りも、明らかに高橋選手が上なのに、苦労して前に出ても直線であっけない程簡単にシモンチェリのジレラ(中身はアプリリア)にかわされていたから、後半にシモンを引き離して3位表題が見えてきた時はホントに嬉しかったと思うんだよね。心底残念でした。次に期待します。

<追記08.05.06>
レース後の高橋選手によると『ストレートで余裕がなく、他のライダーと競っていたら、エンジンに厳しくなり、最後に止まってしまいました。悔しい結果です』との事。やはりシモンチェリとのバトルは目一杯の状態だったんだね。厳しいね。
<追記ここまで>

青山選手は2位表彰台獲得おめでとう! 次こそは打倒カリオだ!

パシーニは相変わらず、後半に帳尻を合わせてくる。今回も序盤はかなり出遅れていたのに、気がつけば棚ぼたの3位入賞。ポイントを確実に稼いでいます。

それと上海だからか、日本人選手以外のアジア勢も頑張っていた。タイのラタパー・ウィライロー選手が8位入賞。2006年の全日本250クラス年間ランキング2位の実力を見せてくれました。インドネシアのドニ・タタ・プラディタ選手も15位ポイント獲得。こっちはYAMAHA TZでの成績だから上々の出来です。

ウェット宣言されたけれど完全にドライレースとなったMotoGPクラス。PP獲得のコーリン・エドワースには、なんか悪いモンでもついているんじゃないか? 正直、なんでこの人がここまで勝てないのか不思議である。今回もコースアウトで自滅。なにやってんのよもう。

予選でハイサイドして派手に宙を舞ったロレンソ君は、左足首の骨折にもめげず、予選も決勝も4位と大健闘。予選中はメカニックに体を抱きかかえられてマシンに乗せてもらわないといけないくらいだったのに、レース後半の追い上げのスゴい事。やっぱり末恐ろしい。

フリープラクティス3の時。お姫様だっこされてます。
Chn08050307

<追記08.05.06>
その後の精密検査で、右足首も骨折していたことと、左足首内側靭帯切断が判明したそうだ。この状態でよく走れたもんだ。
<追記ここまで>

チャンピオンのケーシーは3位獲得もむっつり顔。でも今回、これまでの低迷していたチームメイトのメランドリも5位と健闘し、サテライトのエリアスも8位シングルフィニッシュ、ギュントーリも15位ポイント獲得と、ドゥカティ勢は復調の兆しがみえてきたのでは? ヨーロッパラウンドで巻き返しなるか!?

で、今回とりあげるべきはやはりロッシでしょう。レース中盤、2位のペドロサにじりじりと差をつめられているように見えて、これまでのような横綱相撲はもうできなくなっているのかなぁ、と思っていたら、残り5周で一気にスパート。そのまま大差で8戦ぶりの優勝。なんか、ようやく『強いロッシ』が帰ってきたって感じ。久しぶりにウィニングランも長かったし、ロッシにしても感無量だったんだろうなぁ。やっぱロッシは憎らしいくらい当たり前に強くないとね。

レース後に各ライダーのトップスピードが表示されていた。ストーナーが343km/hでトップ。他のドゥカ勢もみな340km/hを越えている。やはり速いが、これで成績に結びつかないとは、どんだけ乗りづらいのやら。その次にくるのはYAMAHAで、ロッシが340km/h、他のYAMAHA勢も上位にきている。意外だったのがHONDA勢。12位のドヴィジオーゾが332km/hでトップであとはみんな下位に埋もれている。エンジンパワーのHONDAはどこに行ったのか? まぁ、それでもペドロサは2位だから、単純に最高速があればいいというわけではないのだろうが。

HONDAでの最高速トップのアンドレア・ドヴィツィオーゾ。
自分の名前の中国語表記をみてご満悦?
Photo

しかし、スピードが出過ぎて危ないからと排気量を800cc下げたはずなのに、たった1年ちょっとでもう990cc時代にひけをとらないスピードとタイムを出しているMotoGPって一体…。どうすんだこの後。また排気量下げるか? 数年後にはまた500ccクラスに戻っていたりして。

最高速といえば、青木宣篤選手によると、クリス・バーミュレンは伏せ方が下手で、同じバイクに乗ってみてもいつも青木選手よりトップスピードが数キロ落ちるそうだ。また他にも、カピとは意見が良く合う、08年型のカウルの方が最高速は出るがダウンフォースが落ちる、ホプキンスは大雑把に見えて実は繊細などなど、結構面白い事を言っていた。やはり現場に近い所に居るライダーの解説は違うね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2008/04/14

ロレンソ…、恐ろしい子!【MotoGP第3戦ポルトガルGP】

MotoGP第三戦、ポルトガルGP。現地のテレビ放送の都合か、今回はいつもとレースの順番が異なり、125ccクラスが最後に行われていた。レース順にそれぞれの感想をば。

250ccクラスは今回も高橋裕紀選手が頑張っていた。HONDA RSでの予選5位・決勝6位は、現状ではほとんどベストと言っても良い成績だろう。パワーと最高速で上を行くアプリリア&KTM勢に勝つには、よほどの条件と運がそろわないと難しい。高橋選手自身の調子の良さもさることながら、舞台となったエストリルサーキットが986mものロングストレートを持ちながらも、元125ccクラス世界チャンピオンの坂田和人選手の言葉を借りれば『低速型のサーキット』だったことが幸いしたようだ。今後も表彰台に手が届きそうで届かない展開が続くと思うが、シーズンを通してこの調子を維持して行ってほしい。

予選6位・決勝5位の青山博一選手も頑張ったが、同じKTMワークスのチームメイト、ミカ・カリオの調子がいいからちょっと残念に感じてしまう。もう少しハッチャケてもいいんじゃないかなぁ。まぁ、世界はそんなに甘くないんだろうけどね。

カリオとシモンチェリのチェッカーライン直前の接触を見て、いつだったかは忘れたが、テクニカルスポーツのAC29Mに乗っていた頃のマクウィリアムスを思い出した。同じようにストレートで前走車両の後部に接触、その時に運悪くブレーキレバーを押されてしまってフロントタイヤがロックし、激しく前方に宙返りで放り出されていたっけ。映像を見ていて一体何が起きたのか判らず、かなりびっくりした事を覚えている。

転倒と言えば、パシーニは今回ついてなかった。青山選手と接触する前にはもうブレーキに不具合があったのではないだろうか? 接触直前のコーナー進入は、止まりきれずにラインをオーバーした感じだったし。その接触転倒からレースに復帰してすぐ、本格的にブレーキが壊れたせいで、まったく減速できずにコーナーに突っ込んで行った時はさぞかし怖かったろうshock。仕方なく自分から転んで行ったとはいえ、結構派手にとっちらかっていたから、怪我がなくてなによりだった。

あと、後半に追い上げて4位入賞のトーマス・ルティ。2005年の125クラスチャンピオンは、250ではまだ表彰台すら無い。今年はマシンもワークス待遇らしいし、わりと好きで応援しているので、早く一皮剥けてもらいたいもんだ。

1044210_76287
今回の250の表彰台。2位シモンセリ、優勝のバウティスタ、3位カリオ。シモンセリでかっ! 髪型もスゴいが、実は眉毛もスゴい。

MotoGPクラスは何はさておき、
shineスペインの暴れん坊、チュッパチャプス・ロレンソ君shineでしょ。

最高峰クラスルーキーが、開幕から三戦連続でポールを取って、決勝では3位、2位と来て、今回はポール to ウィンで優勝しちゃったんだから恐れ入った。しかもサーキットレコードのおまけ付き。暫定ではあるがランキングもトップ。ロッシでさえ、ルーキー時代はこんな成績残せていない。

正直、250時代のロレンソは、彼にだけ貸与された最新型アプリリアの性能で勝っている、と思っていた。もちろん、今もセカンドとは言えワークスYAMAHAのライダーで、待遇面では最も恵まれているライダーの一人だ。しかしこの成績は、待遇が良ければ成し遂げられるというものでもない。明らかに私のこれまでの評価が間違っていました。脱帽です、ごめんなさい。この調子でいくと、MotoGP参戦初年度でチャンピオンもあり得るかもsign02。まだ20歳だし、全く末恐ろしい才能だcoldsweats01

そういや、今回は金色のヘルメットかぶらなかったけど、願掛けかね?

V_romero
レースとは全然関係ないのですが、このロレンソ君の隣の美女は誰なんでしょう?lovelyheart04 "V.Romero"と紹介されていましたが、検索してもひっかからなくて。知っている人いたら教えてください。

ここまでの三戦のチームメイトの活躍に、ワークスYAMAHAのエースライダー、ロッシの心中や如何に? 今回3位に入ったとはいえ、開幕戦のカタールと同様にタイヤが最後まで保たなかったようだし。

気温が低めだったり、勝ち星の無い苦手なサーキットだったりということもあってか、全体としてブリヂストン勢は今ひとつだった。Kawasakiに移籍したホプキンスの5位入賞は、多少明るいニュースではあるが、肝心のチャンピオン、ケーシー・ストーナーとドゥカティー勢の低迷ぶりはどうしたことか。それでもケーシーは6位だからまだ良いが、他の三人の状況は深刻だ。SUZUKIも昨年までの好調ぶりはまだ鳴りを潜めている。早く調子を取り戻してもらいたい。

125ccクラスは確実に主役交代が進んでいってる。若手、新入りがホントに元気だ。ブラッドリー・スミスは残念ながら転倒しちゃったけれど。それとチーム・アスパーどうした!? 小山選手もなかなか調子が上がってこない。まだチームが上手く機能していないのだろう。厳しいシーズンになっちゃっているなぁ。bearing

話変わって。MotoGP決勝日の前日、同じエストリルサーキットで『レッドブル・MotoGP・ル−キーズカップ』の第3戦が行われ、13歳の日浦大治朗選手が初優勝を飾った。日浦選手は、元WGP125ライダーの上田昇選手が主催するチームのライダーで、今年は全日本ロードレース選手権125ccクラスにも参戦している。先日のもてぎの開幕戦では3位表彰台を獲得した。また、今回14位で初ポイントゲットとなった14歳の篠崎佐助選手も、99年全日本250ccクラスチャンピオンの松戸直樹選手が監督を務めるチームに所属している。昨年、不慮の事故で亡くなった阿部ノリック選手も、後進育成のためのチームを運営していたが、そういった努力が少しづつ形になってきているようだ。黄金期の90年代のように、数年後にはまた多くの日本人ライダーが世界の舞台を席巻しているかもしれない。楽しみである。

| | コメント (0) | トラックバック (0)