カテゴリー「MotoGP」の20件の記事

2008/09/01

あきらめました

実は今年、ブログで一つやり遂げようと思っていた事があった。それは、

MotoGP全戦について、なんかしらの記事を書くsign01

ここ数年、日本人ライダーは減ってくるし、海外の選手は若手が入れ替わり立ち替わりでなかなか覚えられないし、何より小排気量クラスは昔のようなベテランの駆け引きの醍醐味を味わえないしで、レースを見てもなんか記憶に残らない。だから自分の備忘録としても活用したい、と思っていたのだが…。

正直、結構時間かかるのよねcoldsweats01

三クラスのレース見るだけで4時間はかかるし、それをまた記事に起すのも数時間かかる。コメント付けやすいレースならまだしも、淡々と終わったりされると何をどう書こうかとホントに悩まされるワケで…。おまけに最近、急に忙しくなってきたりしたこともありまして、まぁ別に、商売でやってるわけでも、誰かに期待されている訳でもないからと、あきらめる事にしました。

とりあえず、書きかけのドイツGPについての記事を載せときますcoldsweats01。貧乏性なもんで。

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勝つのはドイツだ!?(寒)【MotoGP第10戦ドイツGP】
7月20日

次戦アメリカGPも終わって、MotoGPが夏休みに入った頃になって寒いタイトルでなんですがcoldsweats01、7月13日に旧東ドイツ領のザクセンリンクで開催されたドイツGP雑感。もはやうろ覚えbombannoy

曇り空でコースの所々にウェットパッチが残るがドライ宣言で始まった125ccクラス。小山選手が今期最上位の予選グリッド7番手から表彰台を狙う。前戦優勝の勢いを維持したチャンピオン、タルマクシが今季初のP.Pをゲットするも、スタートで一瞬フロント浮かせる大失敗。セカンドグループに落ちてしまう。3番グリッドスタートのステファン・ブラドル18歳が調子いい。解説の坂田和人選手によると、『安定したレース展開をみせ、転倒も少ない将来有望な選手』とのこと。

スタート出遅れたタルマクシがセカンドグループをひっぱってトップ集段に追い付いた辺りから、テレビカメラに雨粒がつくようになる。9周目にブラッドリー・スミスとシモーネ・コルシが自己ベストを更新しながらトップグループを抜け出し始め、やがてスミスがコルシを引き離す。しかし、今期はレース後半に強いポイントリーダー、マイク・デ・メッディオがファーステストラップを叩き出しながら後方から追い上げてきて、16周目に一気にスミスを捕らえ、次の周にはついにトップに。また将来有望ブラドルと上り調子のタルマクシもスミスをかわしてデ・メッディオを追撃。残り2周はこの四人の表彰台をかけた攻防に。そしてデ・メッディオ、ブラドル、タルマクシ、スミスの順にフィニッシュ。スミスはまたしても最後に詰め切れない。

2位表彰台の18歳、ステファン・ブラドル。
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今期ここまでノーポイントレースのないポイントリーダー、デ・メッディオ。実況アナウンサーにライバルはタルマクシか?と問われた坂田選手が『マシントラブルがライバル』と答えるくらい安定感がある。休み明けにチャンピオンと若手がどこまで食らいついて行けるか?

小山選手は11番手走行中にクラッシュしてリタイア。中上選手は19位完走。残念。

完全にウェットレースとなった250ccクラス。昨年は青山選手,一昨年は高橋選手と連続して日本人が優勝しているゲンの良いサーキット。だがしかし、今回から08年モデルのワークスアプリリアに乗ったマルコ・シモンチェリが予選2番手のミカ・カリオに0.5秒もの差をつけてP.P獲得。コースが短く、コース幅も狭いザクセンでは、0.5秒の差は茂木や鈴鹿での2、3秒に相当するという。恐るべし、新型アプリリアsign03

スタートは濡れた路面を気にしてか、全体に非常に慎重なスローな展開。KTMのフリアン・シモンとシモンチェリが抜け出し、一周目最終コーナーでシモンチェリがトップに立つ。そこからはまさに独壇場。濡れた路面もなんのその、ファーステストラップで独走。追われる立場のポイントリーダー、ミカ・カリオが2番手に浮上した頃にはすでに7秒先を走っていた。

途中から雨が強くなり、17周目に青山がリアをすべらせ転倒。カウルを大破させるもレースには復帰。なんとか8位で完走した。調子良く2位集団を追いかけていた時だったのでホントに残念。

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レース終盤、カリオ、バルベラ、シモンの2位集団にパシーニと、オープニングラップで17番手まで順位を落としたバウティスタが追い付く。そしてバルベラとバウティスタが抜け出して2位争いを。ポイントリーダーのカリオがこの争いに加われないまま、この順位でレースは終了。シモンチェリは初のポール to ウィン。ポイントランキングでもカリオに11ポイント差をつけてトップに。

暴れん坊モップ頭のシモンチェリ。
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ここに来てシモンチェリを全面的に支援する事になったアプリリアとジレラを統括するピアジオグループと、125でもチャンピオンまであと一歩だったし今度こそカリオでゼッケン1番が欲しいKTM。このメーカー同士の対決が激しくなってきて、レースは一段と面白くなっている。でもシモンチェリもカリオも苦労人同士だから、どっちも勝たせてやりたいなぁ。

チャンピオンのストーナー絶好調のMotoGP。4戦連続のポール獲得。昨年ペドロサが記録したサーキットレコードから2秒も速い予選タイム。しかし決勝は結構な雨のウエットに。これがはたしてどう影響するか?

ホールショットは二番手のペドロサ。

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とまあ、こんな中途半端な所で筆が止まってます。レース見ながら取ったメモ見ても、もうレースの詳細が思い出せないのよねぇ。年のせいかなぁbearing。またレース見るのも時間無いし。とりあえずざっと書いとくと、ペドロサが呆気なく転倒してがっくり。ロレンソの転倒も残念。ギュントーリの6位獲得にびっくり。さすが雨のバーミュレン、といったとこかな。ざっとしすぎかcoldsweats01

あと、アメリカGPはほんとに面白かった。やっぱガチンコのロッシはしぶとい。あれは今年のベストレースだね。レース後のケーシーのロッシに対する物言いについては、モータージャーナリストの遠藤智さんがライディングスポーツ10月号の『GPサーカス2』で非常に的確なコメント寄せてますね。

チェコGPも一昨日やっと見られました。エリアスは毎年、忘れた頃に急浮上してくるなぁ。カピロッシはさすがベテラン。中野選手もHONDAに移籍して以来、ようやく納得のいく走りができたんじゃなかろうか。今後に大いに期待です。あと、ウエストも首がつながり始めたかな。チャンピオンシップもそうですが、来年のシート獲得競争も眼が離せなくなってきてます。う〜ん、せめてオンタイムでレースを見たいよぉ〜crying。昨日のサンマリノGPは一体いつ見る事ができるのやら。

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2008/07/06

アッセンは今年も雨だった?【MotoGP第9戦オランダGP】

シーズンの折り返しとなるMotoGP第9戦の舞台は、GP史上唯一の毎年開催皆勤賞、オランダは伝統のアッセン、ファン・ドレンデ・サーキット。最長ストレートは560mと短いのだが、キツ目の路面カントのおかげでコーナリングスピードをかなり高くキープできるそうで、テクニカルでアベレージスピードが高いことと、『ダッチ・ウェザー』と呼ばれる崩れやすい気まぐれな天気が特徴となっている。宗教上の理由で土曜日に決勝が行われるのもここだけで、おかげで毎年ビデオ録画を忘れてしまうcoldsweats01

125ccクラスは2番グリッドのブラッドリー・スミスがホールショットを決め、早々に集団から抜け出す。そのままトップをキープして、自身の初優勝に向け3秒以上のアドバンテージで独走中の10周目、いきなり転倒。またしてもやっちゃったか、と思ったら、雨が降ってきたせいだった。この周、2位走行のエフレン・バスケスやマルク・マルケス、他2名も転倒していて赤旗中断。規定周回数に満たなかったため、2ヒート制になった。

2ヒート目は、フランスの時と同じく残り5周のスプリントレースに。ウェット宣言が出されたものの、ダッチウェザーらしく降り出した雨は結局上がってしまい、みんなスリックタイヤを装着している。転倒者のうち、4番グリッドのバスケスと6番グリッドのマルケスは、それぞれ代車がないことと、転倒後に自分のバイクでピットボックスに戻れなかったために2レース目の参戦資格を失ったことから出走できず。二人とも勢いがあったので残念だった。

聞いたことのない名前の10代ライダー達が元気だった1ヒート目にくらべ、2ヒート目は駆け引きに長けた経験豊富なライダーの走りが光った。特に1ヒートで調子の上がらなかったP.Pのシモーネ・コルシとチャンピオンのガボール・タルマクシには恵みの雨だったね。ホアン・オリベ、コルシ、タルマクシ、エステベ・ラバトの順で入ったラストラップ、スリップを使ってオリベをかわすコルシをさらにタルマクシがかわし、さらにその三人をラバトがかわす。だがラバトはまたかわされてその後にコースアウト。タルマクシ、オリベ、コルシの順でチェッカー。タルマクシは今季初優勝。ランキングも3位のオリベに1ポイント差の93で4位に浮上した。今回調子があがらなかったランキングトップのデ・メッリオは141ポイントだから、まだ狙える位置にいる。前戦に復調かと思われた小山選手は13位、中上選手はクラッシュ。う〜ん、まだだめか。

250ccクラスはスタート直前に雨が降り、ウェット宣言が出るが、ウォームアップ走行では路面はドライ。グリッド上はみなスリックタイヤを装着している。

ホールショットかとおもわれたシモンチェリがルティと接触し遅れてしまう。そしてそれを見ていたP.Pのバウティスタも同じタイミングで後退。抜け出したルティが初優勝目指して独走する。

今回、特筆すべきはその出遅れたバウティスタだろう。ファーステストラップを叩き出しながら次々にライバルをかわして5周目には2位に浮上、12周目にはルティを抜いてTopにでる。そのまま引き離すかと思われたが、何度か雨がパラつく度にバウティスタは無理をしない走りを心がけ、ルティの先行をゆるしてしまう。しかし、これは自分とライバルの力の差を見極めた上での作戦であり、雨が上がればまたきっちりポジションを回復するという、自分の掌の上でレースをコントロールする横綱相撲を見せてくれた。そして今期5度目のポールポジションにして初めてのポール to ウィン。バウティスタの実力と、ワークスアプリリアの性能がようやくかみ合ったレースだった。変なジンクスも断ち切れたし、後半戦は今まで以上に強くなりそうだ。

また、同じく出遅れたシモンチェリも怒濤の追い上げを見せ、最終的に3位入賞。乗れているシモンチェリに、08年型のマシンが貸与される話がでているらしい。シモンチェリ自身は当初、データのある07年型の継続使用にこだわっていたが、08年型のエンジン性能を目の当たりにしてテストする気になったとの事。これもうまくハマれば強力なパッケージになりそう。後半戦は白熱しそうだ。

青山選手はカリオの前の6位、高橋選手はその後ろの8位でフィニッシュ。二人とも堅実にポイントを稼ぐ。逆にこれまで堅実だったパシーニは前戦に引き続き転倒リタイア。ルーキーらしくなってきたのかな?

MotoGPクラスのフロントロウには、ランキングトップ3が逆の順位で並んだ。予選のタイム差もわずかで、三つ巴のガチンコ勝負になるかと思った一周目。ランキングトップの3番グリッド、ロッシがスタートで出遅れ、あろうことかド・ピュニエを巻き込んで転倒してしまう。

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シフトレバーの頭が取れた状態にも関わらずレースに復帰し、3番目のラップタイムを刻んで追上げた結果、5pt獲得の11位で完走したのはさすがロッシ。もともと出走台数の少ないMotoGPクラスで、今回はカピロッシとホプキンスが負傷欠場している上に、巻き込んだド・ピュニエ、その後で単独転倒したデ・アンジェリスとウエストと、最終的に5人がレースから抜けていたのもラッキーだった。ランキングこそペドロサに抜かれたが、被害は最小限に抑えたと言えるだろう。まだなんとか、運はロッシに味方している、のかな?

そのロッシの運を吸い取ったかのようなチャンピオンのケーシー・ストーナー。ちょうどこのレースの直前に発売されたライディング・スポーツ8月号を読むと、皆が口を揃えて『ケーシーが問題を抱えていて大変』『強いロッシが復活』『今年はロッシVSペドロサ』と書いていて、もちろんちょっと前まで私もそう思っていた訳だが、いったいこの記事に書かれているケーシー・ストーナーとは誰の事だ?と言いたくなるくらい、今のストーナーは完全復活絶好調。レースでもポールから飛び出したまま、2位のペドロサが付け入るわずかな隙も見せずに独走で圧勝。レース後のインタビューで、『ロッシの転倒が残念、こういう形で(年間ランキングのポイント)差を縮めたくない。』なんて余裕の発言も。後半戦は去年みたいな退屈なレース展開にならないといいなぁ。

レースの大半を単独3位で走行していたのに、ラストラップの最終コーナーで電気系のトラブルが出て、目の前の表彰台を逃したニッキーはほんとに残念だった。ニューマチックバルブエンジンの選択が間違いでなかったことは証明できたから、気落ちし過ぎないで次もがんばってほしい。いい走りといえば、序盤に本当に久しぶりの上位、4番手につけていた中野選手。

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結局、ずるずると落っこっちゃったけれど、調子が上向いているのならいいね。

その中野選手をかわすバーミュレンの切り返しがとても素早くてきれいだった。

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バーミュレンと93年世界王者シュワンツ。シュワンツ監督によるMotoGPチームの来年の参戦は流れたらしい。残念。しかし老けたな、ケビン。

で、早くもその来年にむけたストーブリーグが始まっているという。中心にいるのは今回も全くいいところがなかったドゥカティワークスのメランドリィ。シーズン途中でKawasakiに乗り換える話も出ていたというから驚き。昔、ルカ・カダローラが、1シーズンで3メーカーくらいバイク乗り換えた事があったけれど、ワークスからワークスってのは、前代未聞ではないか? 結局Kawasakiの話はなくなったらしいが、メランドリィ自身、自分より速いライダーがいればシートを譲る、とまで言っているらしい。しかし、何がストーナーとメランドリィのここまでの差を作っているんだろう? ドゥカティは来年、ニッキーを獲得するつもりらしいとの報道もあるが、これは面白そうだ。

さらに話しかわって、2011年から現在の2st250ccクラスを4st600ccクラスに変更すると発表があった。うーん、600ccはでか過ぎないかぁ? World Super Sportで行われている市販車600ccのレースとかち合わないように、もうちょっと下げるかと思っていたんだが。個人的には、2気筒400ccくらいまで行ってほしかった。で、125ccの代わりは200cc単気筒ね。やっぱGPは倍々の排気量でないと。プロトタイプのエンジンなんだから、パワーもなんとかなるでしょ? まぁ、MotoGPも990ccからスタートしているから、600ccもやってく内に下がるかもね。

ともかく、時代の趨勢とはいえ、どんどん2stの活躍の場が無くなっていくのは寂しい限りだ。125ccはいつまで続くのかなぁ。

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2008/06/27

天気晴朗なれど風強し【MotoGP第8戦イギリスGP】

霧のロンドンならぬ雨のドニントン、という印象が強いドニントンパークサーキットでのイギリスGP。しかし今年の決勝日は、雲は多いもののその合間からは爽やかな青空が見られる晴れのドライコンディション。ただし風が強かったtyphoon。125ccクラス開始時点で秒速7.2m。テレビのマイクが風の音を拾いまくり、グリッド上ではパラソルガールが広げる傘を数人のチームスタッフが周りで押さえる姿も(←だったら閉じれば良いのにcoldsweats01)。

125ccクラスは、今度こそドライで勝ちたい18歳のイアンノーネが5番グリッドから飛び出し、その後を自国GPで気合いが入る9番グリッドスタートのスコット・レディング15歳が追いかける展開に。今期ここまで、結構10代のライダーが活躍しているように感じていたが、意外にも実際に勝ったのは中国でのイアンノーネだけ。やはり勢いだけでは簡単に勝てないんだね。しかし酸いも甘いも噛み分けたハズの年長組は、パブロ・ニエトがオープニングラップで、チャンピオンのタルマクシも2周目で早々にリタイア。パッとしませんな。

お互いにファーステストラップを出しながらのイアンノーネとレディングの争いは、残り6周、イアンノーネの転倒で呆気なく片がついた。またしてもドライで勝てなかったイアンノーネ。着実に速さは身につけてきてるんだけれどね。結局、レディングがそのままトップでゴールし、GP優勝の史上最年少記録を更新した。さらにこれまた意外だったのだが、イギリス人ライダーの125ccクラス優勝は、実に35年ぶりだったという。どうりでイアンノーネが転けた時、歓声がスゴかったワケだ。

坂田選手が乗れていると言うポイントランキングトップの前戦優勝者、マイク・デ・メッリオが予選20番手から残り16周で一気に3位まで浮上、イアンノーネの転倒もあって2位表彰台獲得。3位にはこれまた15歳の体重30kgちょっとライダー(ちっちぇー)マルク・マルケスが入賞。未成年者が二人も表彰台に立ったせいで、用意されたシャンパンは一本だけ。最初、シャンパンガールから瓶を手渡された勝者レディングは、『え、俺? やっていいの? でもマズいんぢゃね?』といった表情で隣のデ・メッリオに手渡していた。デ・メッリオも優勝してたらまだ絵になったが、2位で一人でシャンパンファイトはやりづらかったろうなぁ。

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今回からニューシャシーが投入され、電気系とエンジンも少し改善されたという小山選手は、予選で今期最高の9番グリッドを獲得。トップグループには及ばなかったものの、中段グループでしっかりバトルして6位入賞。中上選手は予選こそ21番グリッドだったが、レースでは後半に抜群の追い上げを見せて初のシングル8位フィニッシュ。さぁここから巻き返しだ!

250ccクラスは5番グリッドからスタートの高橋選手が、もう少しでホールショットを取りそうな出足を見せてくれたので序盤大いに期待するも、またエンジンの調子が悪くなったそうでずるずると後退。完走を目標になんとか9位で走りきったが、マシンの性能差が出にくいここでポイント稼げなかったのは残念。

レースはまたしてもバウティスタとシモンチェリの争いに。ただ今回は、レース後半までシモンチェリが前でバウティスタが後ろといういつもと逆のパターンに。

今回、KTM勢はカリオとシモンにニューフレームを投入したらしい。そのせいかこの二人の調子がいい。カリオは予選こそ14番手と出遅れたが、6周目には6位に浮上。最終シケインやメルボルンヘアピンに、リアを大きくスライドさせながら進入する姿はとてもカッコいい。そしてタンクが軽くなるレース残り7周でサーキットレコードを叩き出し、一気にトップの二人に追いついた。

カリオが二人に追い付く少し前の残り8周、バウティスタがトップに出る。バウティスタ、シモンチェリ、少し遅れてカリオとなってレース残り2周、バウティスタとシモンチェリが1分32秒台のファーステストラップでカリオを引き離しにかかる。この二人の一騎打ちになるかと思われたその周の最終コーナー、シモンチェリが強引にバウティスタのインに進入、停まりきれずにラインを外してしまう。衝突を避けるためにバウティスタもアウトにはらみ、その隙にカリオがトップに躍り出て、カリオ、シモンチェリ、バウティスタの順に。結果的にバウティスタはこの時点で3位が決まってしまった。シモンチェリは必死にカリオを追いかけたが及ばず、そのままの順位でフィニッシュ。カリオはヘレスの再現のような漁夫の利だった。

収まらないのはバウティスタ。いつもは温厚なイメージのある選手だが、パルクフェルメでもインタビューでもシモンチェリに苦言を呈していた。まぁ、あの抜き方じゃそりゃ怒るよね。シモンチェリは今シーズン、何度か物議を醸すライディングをしていることもあってか、今回はかなり神妙な顔をしていた。絡んで転ばなかっただけでもラッキーだったと言うべきか。しかしバウティスタは、P.P取ると勝てない、という変なジンクスを抱えちゃった。かわいそうに。

MotoGPクラスはランキングトップのロッシにとって、GP参戦200戦目の区切りとなる記念のレース。こういう時のロッシは強運に恵まれているのだが、今回は予選、決勝を通じてチャンピオン、ストーナーが絶好調。レースの行方や如何にsign02

レース前のウォームアップ走行でストーナーがいつも最後にグリッドにつくのは、暖めたタイヤをスタートまでに冷やさない為という辻本さんの解説には感心させられた。やはりチャンピオンになる人は細かい事にも神経を使うモンなんだなぁ。

レース開始とともに、そのストーナーが飛び出して行く。ロッシはスタートのタイミングこそ良かったが、その後マシンが伸びなかったように見えた。それでも2番手でストーナーを追いかけるが、早くもこの時点でストーナーとの差がつき始めていた。

そんな1コーナーで、地元の期待を背負ったトーズランドがスタート早々に転倒。

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今回、3クラス通じて一番かわいそうだったのはこの人だろう。右のステップを無くしながらも、地元ファンの声援に応える為に最後まで走り切ったが、ドンケツ単独走行で当然ポイント圏外のイイトコ無し。レース後に落ち込む彼を暖かく称えるファンの姿が素敵でした。

レースはストーナーがどんどん先行し、2番手以降の順位が激しく変動する展開に。序盤はドビィジオーゾの調子がいい。今回からニューマチックバルブエンジンを実戦に投入したヘイデンも、珍しく序盤から上位につけている。予選9番グリッドだったペドロサもヘイデンの後ろにつけている。

やがてロッシが三番手以降を引き離し始め、それに合わせてペドロサがドビィジオーゾ、ヘイデンをかわして追撃に入る。中盤でペドロサはロッシに追い付き、しばらく抜きつ抜かれつの2位争いが。今回、YAMAHAが調子悪いのかHONDAが調子いいのか、RC212Vの方がYZR-M1より直線での加速に優れていたようだ。ペドロサのエンジンは旧来のバルブスプリングだから、余計にYZR-M1の伸びの悪さが気になった。しかし、ペドロサのミスをキッカケにこの勝負は決着がつく。どうもペドロサは競り合いに弱い。

予選3番手フロントローを獲得したバーミュレンは、レースが進むにつれ徐々に順位を下げる事に。やはり雨が降らないと勝負にならないか。怪我を抱えながらも順当に走っていたホプキンスは、今期三度目のマシントラブル。以前、『三度目(のメカトラブル)は許さない』と言っていたけれど、今回は今週末のアッセンでの挽回に集中するとの事。しかし、SUZUKIとKawasakiは昨年の好調さが完全に影を潜めてしまった。一応ワークスなんだし、もう少し上位をかき回してほしいなぁ。カピロッシの代役のベン・スピーズが初MotoGP初サーキットで14位完走ポイント獲得できたことと、ここまで全くいい所がなかったアンソニー・ウエストが10位に入れた事は今後の明るい材料になっただろうけれど。

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2年連続AMAチャンピオン。なんかスゴいライディングフォームだcoldsweats01

序盤は元気のよかったヘイデンだが、やはりまだエンジンが完全ではないようで、順位が上がったり下がったりしているウチに、結局ずるずる下がって行ってしまった。でも新しいエンジンは彼のライディングには合っているようなので信頼性さえ上がれば面白い事になるかな。たまにはペドロサのハナをあかしてやろう。

結局、ストーナーが昨年のような強さを見せつけ、2位のロッシを6秒近く引き離して優勝。ロッシは200戦目を優勝で飾れなかった。ペドロサは3位に。ここにきて完全復活を遂げたストーナーはポイントランキングでも3位に浮上。ポイント差も45ポイントと、まだまだ挽回可能な位置にいる。これでますますチャンピオン争いが読めなくなってきた。

あと今回、怪我の影響から予選は17番手とふるわなかったロレンソが、レース後半にまたしてもすさまじい追い上げをみせて6位になっている。今回の上位三名にロレンソを足したこの4人を、2000年代の『四強』と呼んでもいいだろう。ミック・ドゥーハンがチャンピオンになってからこれまで『一人の強いライダー VS その他大勢』の図式が長く続いたGPだが、このままいけば少なくともロッシが引退するまでは、毎戦激しいレース展開を楽しめそうだ。ワクワクするね。

それと、ストーナーの復活はいいのだが、ドゥカティ自体はあまり状態良くなってないよね。サテライトの二人はともかく、メランドリがなぁ。今回ポイント圏外だもんね。なんとかしてやってよ。

おまけ。今回気に入ったパラソルガールlovely

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足細っsign03

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2008/06/10

スペインは今日もお祭り【MotoGP第7戦カタルーニャGP】

情熱の国に再来のMotoGP。第7戦はバルセロナから20キロのカタルーニャサーキットで行われるカタルーニャGP。相変わらずの観客数と盛大な爆竹。そりゃライダーのモチベーションも上がるだろう。

125ccクラスの解説に、いつもは250ccクラスを担当している青木琢磨が登場。坂田選手はどうしたのか、と思ってたら国際映像に映ってた。カタルーニャにいました。そういえば昨年もカタルーニャに出向いて、小山選手にアドバイスをしていなかったけか? 確かそれがキッカケになって、小山選手の調子も上向いていたはず。今回も同じような事が起きる事を期待しつつレースを観る。

ここもストレートが1047mもあるせいか、序盤はムジェロと同様に10台前後の集団に。地元スペイン勢が元気に前に飛び出してくる。青木琢磨曰く『レースの展開が若い』。そうこうするうちに、スペイン勢はハッチャケ過ぎたか、勝手にどんどんレースから脱落。まずセルヒオ・ガデアがニコラス・テロルに接触されてコースアウト。でも最終的に9位まで順位を回復できたからまだよかったが、そのテロルはレース中盤にマイク・デ・メッリオ(仏)と集団を抜け出し、レースをひっぱるも残り2周で転倒。トップ集団にいたホアン・オリベも残り3周で変な転け方でリタイヤ。結局最後までの残ったスペイン人選手は16歳でP.Pを獲ったポール・エスパルガロだけ。チャンピオンのガボール・タルマクシにラストラップにブレーキングで仕掛けられるもなんとか押さえて、前戦ムジェロの雪辱を晴らす2位獲得。ディ・メッリオと共にスペインのメーカー、デルビ(中身はイタリアのアプリリアだけどね)の1-2フィニッシュを飾った。

優勝の63番マイク・デ・メッリオと、
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2位の44番、地元ポール・エスパルガロ。
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同じデルビで、チームは違うのにカラーリングが似てるから紛らわしいことこの上ない。今回は、エスパルガロのチームメイト、ホアン・オリベも終盤まで一緒にトップ集団にいたから尚更ややこしかった。

昨年のカタルーニャGP優勝者、小山選手は、坂田効果の期待も空しく13位フィニッシュ。なんとかポイントは獲得したものの、昨年のランキング3位が今年は7戦終わった時点でわずか9ポイントのランキング23位。サスのフィーリングは良くなっているそうだが、相変わらずエンジンが厳しいとの事。中上選手も未だに1ポイント獲得のみで、ランキング28位。今回はエンジントラブルがあって、22位完走が精一杯だったようだ。日本勢には頑張ってほしいね。なんといっても軽量級は十八番だったんだから。

250ccクラスのP.Pは今期3度目の獲得となる地元スペインのエース、アルバロ・バウティスタ。来年はSUZUKIではなくドゥカティでMotoGPか、と噂されている。予選の速さがなかなか結果に結びつかず、タイトル争いから大きく遅れている分、ここらで良い所を見せておきたいだろう。

前戦ムジェロでの接触が物議をかもしたシモンチェリとバルベラだが、今回のレース前に仲直りしたようだ。仲良き事は美しき哉。よかったよかった。

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レースはこの三人が序盤から抜け出す。シモンチェリがかなり好調だが、バウティスタのアプリリアは直線が格段に速い。シモンチェリは自身の予選タイムを越えて追いかけるも、スリップ使ってもバウティスタを抜けない。マシンの性能差だけでなく、この二人は体格差もありすぎるからね。残り10周でバルベラが遅れ始め、単独三位に。ここからのバウティスタとシモンチェリのバトルはヘレスの再現となって面白かった。残り4周でスパートをかけるバウティスタ、食らいつくシモンチェリ。コース前半はバウティスタ、後半はシモンチェリが速い。しかし、マシンの性能やらなにやら考えると、バウティスタが有利だなぁ、と思っていたらラストラップのバックストレートの突っ込みでバウティスタが痛恨のブレーキミス。乗り方もそうだが、こういう所もかつてのビアッジに似ている。爆発頭の大男シモンチェリが2連勝を飾り、ランキングも2位に浮上した。またパルクフェルメで妹さん(?)が映っていたが、今回は泣いてなかったね。良い笑顔でした。

ランキングトップのミカ・カリオは、残り5周でマシントラブルのリタイヤ。失意のピットインの際に縁石で突起に乗り上げて派手にロデオする一幕も。ランキングはかろうじてトップをキープしたが、2位シモンチェリとの差はわずか3pt。カリオと一緒にいつも確実にポイントを稼ぐマティア・パシーニは、今回も完走し6位入賞。ランキングこそ3位に落ちたが、カリオとのポイント差は8ptとしっかり詰めてきた。タイトル争いが白熱して参りました。

残念だったのは、レース前に好調と伝えられた高橋裕紀選手が、1周目でロカテリと接触してコースアウトし、大きく順位を落としてしまったことだ。もっとも、高橋選手が無理矢理ロカテリのインに入った事が原因らしいので、最終的に12位でポイント獲得できただけでも良かったと言うべきか。ロカテリはそこでリタイヤになっちゃったからね。ちなみに、ロカテリはスタート時に青山博一選手ともぶつかっていたらしい。ロカテリにとっては日本人ライダーが鬼門となった散々な日。KTMの車体ポジションが変わって苦労している青山選手は7位フィニッシュ。タイのラタパー・ウィライロー選手が11位だった。

MotoGPクラスは、スペインの暴れん坊、Mr.チュッパチャプスのロレンソ君が、予選での転倒で頭部を打った為に欠場することに。地元レースの上に、今回、サーキットに記念碑まで立ててもらってたから、さぞかし悔しい事だろう。

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予選の前に、中国GPで両足を骨折したことで、デビューシーズンでのタイトル獲得の可能性が消滅したと発言していて、何を弱気な事を、と思っていたのだが、これでホントに厳しくなったかな。カタルーニャGP終了後でもまだ48pt差の3位なんだから、普通だったら全然狙って行けるんだが、怪我の具合がそれだけヒドいと言う事か。

ロレンソが欠場した上に、125、250とスペイン人ライダーが優勝できなかった分、期待を一身に背負う形になった『スペインの至宝』ダニー・ペドロサ。でもレース前の表情はいつもより柔和だった気がする。この人は地元だからプレッシャーがかかるというより、リラックスできるのだろうか? まぁそれだけセットアップが上手くいったということでもあるんだろう。レースではスタートと同時に飛び出し、一時2位以下を8秒引き離す先行逃げ切りで完勝。表彰台でも珍しく満面の笑顔だった。

今回、レプソルHONDAは車体こそバージョンアップしたらしいが、ムジェロで岡田選手が使ったニューマチックエンジンの投入は結局見送ったそうだ。好調のペドロサがリスクを避けるのはわかるけれど、使用を希望していたという調子の上がらないヘイデンには使わせてやりゃあいいのに。もうタイトルは無理だろうし、先行開発も兼ねて、冒険してみてもいいんじゃないか? ひょっとしたら吉と出るかもしれないしね。意外とレプソルHONDAは来年ヘイデンを切る腹づもりで、新しい技術を見せたくないとかだったりね。

三連勝と調子のいいロッシがまたやってくれました。

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イタリアのサッカーチームの応援らしい。確かに一瞬、サッカーのユニフォーム着てるようにも見えるよ。しかし肌色の部分といい、腰紐の柄といい、ヘルメットといい、相変わらず徹底してんなぁ。YZR-M1のカラーリングは落ち着いていて悪くないんだけれどね。フロントのゼッケンナンバーが笑っているみたいだ。

そのロッシは予選ふるわず9番手。スタートで前に出る事ができず、ペドロサを逃がす事になったが、いつものパターンで徐々に順位をあげると、9周目に先行するアンドレア・ドビィジオーゾとケーシー・ストーナーを次々にかわして2位浮上。ここら辺はさすがにロッシ。中盤以降は久しぶりにロッシとストーナーのガチ勝負に。直線の加速ではやはりドゥカティが圧倒的で、スリップを出てYZR-M1をかわしてからの伸びがスゴい。でもコーナー進入時にリアが抜けてブレーキが厳しかったと言うストーナーに対して、ロッシのM1は安定した車体の挙動をみせ、残り2周でストーナーをかわし、後はきっちり押さえて2位獲得。ロッシとストーナーは完全に去年と立場が逆転してます。レース後のインタビューで『3位でも満足するべきなのかな』と複雑な表情を見せるチャンピオンの苦悩は深いね。

さて毎度のヨタ余談。またまたチームスコットはパラソルガールのレベルが高かった。2007年のミス・イタリアだそうです。今回久しぶりに好調だったドビィジオーゾの元気の源か? 

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250ccクラスの高橋選手の時についたパラソルガール。こちらはナイスバディーです。

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個人的な好みとしてはこっちのナイスバデーがいいなぁdelicious

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2008/06/02

年の事は言うまい【MotoGP第6戦イタリアGP】

1141mものロングストレートを持つ高速サーキット、ムジェロが舞台のイタリアGP。予選の天候が今一つrainで、ドライのセッティングが詰めきれていないライダーも多かったそうだが、決勝当日は久しぶりに三クラスとも晴天ドライsun

ストレートが長いとなると、スリップストリームの使い合いで混戦になりやすい125ccクラス。ここムジェロでは、レース序盤は10台くらいの集団になるのが当たり前、と解説の坂田和人選手。序盤はその言葉通り、ストレートエンドでめまぐるしく順位が入れ替わる展開に。いくらコース幅が広いからって、お前ら横に並び過ぎだよ。あんな中で一緒に走ってたら怖いだろうなぁ(天文学的な数字の確率であり得ないが)。改めて、自分が未だに今シーズンの125ライダーの名前とゼッケンナンバーとカラーリングを把握しきれていない事が判明したcoldsweats01

混戦になれば、当然駆け引き合戦になる。そうなると一段と冴え渡るのが、坂田選手の解説good。『デ・メッリオは逃げたがっている。』『でもシモーネ・コルシは頭を押さえたがっている。』などなど、ライダーの気持ちが手に取るように判って面白い。でもそんな坂田選手でも、最終LAPの最終コーナーをトップで立ち上がったコルシが、スリップに捕まらずにフィニッシュラインまで逃げ切ったのは予想外だったとか。何が起こるのか判らないのがレースだねbleah

序盤は元気だった雨には強いイアンノーネ君。ドライでも行けるかと思いきや、中盤以降は脱落。まだまだ勢いだけみたい。でも速さはあるから、レース全体を組み立てられるようになれば強いかも。

3位表彰台のエスパルガロがコルシのスリップに付くのに失敗したおかげで2位表彰台獲得のチャンピオン、タルマクシ(左)。なんか疲れた顔してんな。125クラスの年長組の一人とは言え、それでも干支一回り分も自分よりは年下のはずなのに、激しくおっさん顔だsmile

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この日は250クラスから少々荒れたレースになってきた。今回もバウティスタはトップ走行中に転けるし、予選6番手と、前戦の久しぶりの好調をキープしたポッジャーリもコースアウト、250にステップアップしてからようやく良いとこ見せられたルーカス・ペセックやエクトル・ファウベルもリタイア。なにより、今回もいい所を走っていた高橋裕紀選手が転けちゃったのが残念。青山博一選手も最終コーナーでコースアウトして順位落とすし。もったいない。

しかし、ポイントリーダーのミカ・カリオとランキング2位のマティア・パッシーニは粘りの走りで着実に上位でポイントを稼いでいる。取りこぼしのないライダーがチャンピオンになるとは言うが、今年はこの二人がその候補だね。パッシーニがもう少し、レース序盤に前に来られるようになると面白いんだが…。

トップ争いをしていたシモンチェリとバルベラの、ラストラップに入った時の接触事故は、前を行くシモンチェリのテールカウルに、バルベラのフロントブレーキレバーが接触して押されてしまい、フロントブレーキが急激にロックしたことでジャックナイフになって放り出されたというもの。まさにポルトガルGPの記事でも書いた、かつてジェレミー・マクウィリアムスがやったクラッシュのまんま再現。見た目に派手なクラッシュだったが、バルベラ自身は転がってくる自分のマシンに巻き込まれる事も無く、大きな怪我がなかったようなのは何より。

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ジャックナイフになった後、バルベラのフロントタイヤがシモンチェリのリアタイヤを横に払うようにヒットしていたので、巻き込んで多重クラッシュにならなくて良かった。だって、レース後のパルクフェルメで、初優勝したシモンチェリに抱きついて泣きじゃくる女の子見た? 妹さんだと思うけれど、巻き込んでたらバルベラはあんなカワイイ少女に恨まれてたんだよsign02coldsweats01 体痛いわ、表彰台逃してリタイヤだわ、女の子にうらまれるわじゃキツいよねsmile。可愛らしい女の子だったけれど、将来、お兄ちゃんには似ないようにねsmile

しかし、上海GPでシモンチェリとバトルしていた高橋選手は、ストレートで勝てずに苦労していたが、今回はそのシモンチェリがストレートでバルベラに苦戦。高橋選手の状況の厳しさがよくわかるsad

トーマス・ルティがようやく250クラス初表彰台。これがいいキッカケになって、表彰台の常連になれるといいね。

MotoGPクラスはもうロッシの為のムジェロだった。P.Pも久しぶりなら三連勝も久しぶり。ムジェロではこれでミック・ドゥーハンの記録を抜いて七連勝。スタートで出遅れるものの、早々にトップに躍り出るとあとは一人旅。ここまで強さを見せつけられると、このヘルメット持ってこられても何も言えない。

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なんともロッシらしい、ふざけたデザインで…happy01。ロッシ曰く、最終コーナーでブレーキングする時の顔らしい。ロッシだからこそだけれど、これ被ったライダーにコーナーで抜かれたら、ちょっと気分は複雑かも。

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こんな彼も、来年は三十路ですhappy02

ロレンソは転倒リタイアと、ようやくルーキーらしい(?)レース展開に。でもこれで調子を崩すような事にならなければいいが。まだランキングではタイトル争いに十分絡んでいけるんだし、もっと引っ掻き回してくれないと面白くない。

41歳でのMotoGPデビューとなった岡田忠之選手、グリッド上では良い笑顔でした。スポット参戦を聞いた時にはどうなる事かと思ったが、予選ではロッシから1.699秒差の15番手。レースでも周りの転倒に助けられたとは言え、14位ポイント獲得はさすがでした。しかし、岡田選手には失礼だが、HONDAには他に人材がいないのか? 宇川選手とかどうしたの?

個人的にはHONDAは日本人ライダーの起用・育成が意外と下手クソなメーカーな気がする。契約だとかスポンサーだとか各チームの力関係とか、いろいろややこしい事があるんだろうけれど、現役でMotoGPを走る中野選手をもっと有効活用できれば良いのになぁ。チャンピオンマシンになったYZR250や、MotoGPマシンのZX-RRを開発した経験があるんだから。もったいないよなぁ。

ともあれ、今回、チームメイトのアレックス・デ・アンジェリスが4位入賞で、先を越された中野選手だが、本人の調子も悪くないようなので、今度は中野選手に魅せてもらいたい。勝つ為にHONDAのサテライトを捨て、ドゥカティワークスに移籍したストーナーに対し、勝つ為にKawasakiワークスからサテライトでもHONDAを選んだ中野選手。その決断が正しかった事を早く証明してほしい。

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2008/05/24

ライスポの表紙はどちらになるか?【MotoGP第5戦フランスGP】

ケーブルテレビの工事の都合で見るのが遅れたMotoGP第5戦、フランスGP。前回の上海に続き、今回も少々不安定な天候でのレース。

125ccクラスはその天候不順をモロに被ってしまい、残り9周と言う所で雨で赤旗、2ヒート制に。2ヒート目はたった5周のスプリントレース。赤旗前にあと2km走れていればレース成立で優勝していたホアン・オリベにはアンラッキーだった。2レース目はポールポジションなるもスタートに失敗。取り返せぬままに結局7位。逆に4戦連続フロントロー獲得のブラッドリー・スミスは、最初のスタートでは思いっきり失敗して一時19位まで落ちていたのに、9番グリットからスタートした再レースではトップグループに浮上して2位表彰台獲得。こちらには恵みの雨だったか。

前戦上海GP優勝のイアンノーネが5位フィニッシュ。これも悪コンディションのおかげなのか、それとも勝ちを知った事で開花した本人の実力によるものなのか。ドライレースでどうなるか楽しみ。

今回、他の選手の転倒に巻き込まれてリタイアした小山選手、エンジンを07年式に戻してだいぶ良い感じになってきているとの事。今後の巻き返しに期待。

頑張れ小山選手!
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そんで今更ながらかもしれないが、何台かのアプリリアのアンダーカウルに小さい羽みたいなのが付いている事に気がついた。あれもダウン・フォースの為なのかな?

ポルトガルGPの時の写真。"Exact"と書かれた赤いラインの下に、小さい羽が見られます。
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250ccクラスはサーキット前半がウェットで後半がドライという難しいコンディションの中、ウェット宣言でレーススタート。レース中盤まで、前半部分をおっかなびっくり走り、路面が乾いている後半部分で慌ててアクセルを開け、また前半部分にもどってしどろもどろ、の繰り返し。そしてスリックかカットスリックかというタイヤ選択が明暗を分ける結果に。カットスリックを選んだKTMワークスの青山選手とミカ・カリオ、レプソルKTMのフリアン・シモン、さらにアプリリアのエース、バウティスタは貧乏くじを引いた。しかし、チャンピオン候補のアルバロ・バウティスタ、ここまでほとんど良い所がないが、大丈夫か?

そしてまたしても高橋裕紀選手、あと一歩というところで表彰台獲得ならず。とても悔しいし残念。レース中盤過ぎまで結構な差で2位をキープしていたのだが、路面状況が回復してきたレース後半にまたエンジンに問題がでたとの事。今回のようなサーキット状況では、HONDA RS250RWの方がアプリリアやKTMに比べてパワーデリバリーや操縦安定性の面で多少は有利だったのかもしれないが、それ以上に今年の高橋選手は乗れている。年間タイトルはさすがに無理でも、サーキットと展開しだいでは勝ち星も上げられるかもしれない。というより、絶対に勝ち星をあげてほしい。応援してます。

レース直前、グリッド上の高橋選手。チームスコットのキャンギャル、笑顔が癒し系でカワイイlovely
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毎度の事ながら、マティア・パシーニはまたしても最後に帳尻を合わせてきた。今回は2位目前の最終コーナーで大男シモンチェリに抜かされて3位だったが、相変わらず後半の追い上げは勢いがある。はじめからペース上げられるようになったら怖いね。

かつての125、250クラスチャンピオン、ポッジャーリが久しぶりに3位集団を走行し6位入賞。03年に21歳で参戦初年度の250ccクラスチャンピオンを獲得したものの、その後は成績が低迷し、125と250を行ったり来たりすれ違い、昨年はついにどこからも声がかからなかったのか一年間GPを離れて浪人していた。その低迷ぶりは、元チャンピオンの3位争いにも関わらず、解説の青木琢磨に『(珍しく)この位置走ってますよ。』とまで言われるほどcoldsweats01。今年は関口太郎選手を押し出す形でカンペテッラレーシングのシートを得たのだから、もっと頑張ってもらわないと。

75番パシーニと54番ポッジャーリ。
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MotoGPクラスはドライ宣言でスタート。3番手グリッドのチャンピオン、ケーシー・ストーナーがホールショットを決め、久々にトップを快走。レース序盤はストーナーとロッシ、ペドロサの本命が激しくやり合う展開に。だが今回もロッシが帝王の地力をみせ、8週目にトップを奪うと、一気にリードを広げて今季2勝目。やっぱ強いロッシ復活はいいね。

ストーナーは残り8周目にまさかのエンジントラブルで、マシン乗り換えまでして頑張ったけれどポイント獲得すらならず。タイトル争いが早くも厳しくなってきたか? メランドリもスタート直後からエンジンの調子が悪かったとの事で、途中雨を期待してレインタイヤのマシンに乗り換える賭けに出たものの、周回遅れの15位獲得がやっと。ドゥカティワークスは踏んだり蹴ったり。

前戦上海のレース後に、実は両足骨折だったことが判明したロレンソ君。それで予選5番グリッドを獲得しただけでも驚きなのに、レースではスタートに失敗して序盤10番手辺りに沈むも、そこから怒濤の追い上げを見せて今回も2位表彰台を獲得。表彰式に両手松葉杖付いて登場し、表彰台の上に椅子置いて座っているなど痛々しい姿だったが、ホントにコイツは両足骨折しているのか? チームは今年のタイトル獲得は考えていない、なんてコメントを出しているけれど、怪我が治ったらどうなることやら。末恐ろしい。

レース中盤にホプキンスのZX-RRにチェーンが切れて外れるトラブルが発生。切れたチェーンが暴れながらバイクから飛び出し、コース上を這って行く様はまるで生きている蛇のよう。幸いにもホプキンスにも周りのライダーにも絡まなかったからよかったが、危ないね。

今季初の3位表彰台を獲得して、MotoGPになってから初めてのYAMAHAの表彰台独占の一角を占めたコーリン・エドワーズは、レース後に『彼ら(ケーシーやペドロサ)は今世界タイトルをかけて戦っている・・・一方今の自分はランキング5位だし、あんまり馬鹿な事はできないと思った(だからトップ争いに加わらなかった)』というコメントを残したそうだが、おいおいおい、そんな弱気なこと言ってちゃダメだろー。まだシーズン序盤だよ!? あんたも世界タイトルかけて戦ってんだからさ。こういうところが実力があるのに勝てない理由なのかな、と思ったりして。

MotoGPになって初めてのYAMAHAの表彰台独占。
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今回のレースでロッシはGP歴代2位タイとなる通算90勝を達成した。96年に125でデビューして、その年のチェコGPで初優勝してからここまで12年、毎年7勝以上しないといけない計算だ。ロッシならそれくらい、なんてことないような気にさせられてしまうが、この日の250ccクラスで優勝したアレックス・デボン選手は、自身112回目のレースで初めての勝利だったし、先述のコーリン・エドワーズ選手は2回もWSBチャンピオンを獲得していて、鈴鹿8耐では3度勝利しているのに、MotoGPでは未だ勝ち星がない。日本人ライダーで世界GP最多勝利者は原田哲也選手と故加藤大治郎選手だが、通算で17勝だ。当たり前の事だが、本来世界GPで勝つのは本当にとても大変なことなのだ。改めてロッシの才能には脱帽する。

250ccクラス、32歳での初優勝をポール to ウィンで決めたアレックス・デボン選手。
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レース後、これまで単独歴代2位だった往年の小排気量クラスの帝王、アンヘル・ニエトと記念のタンデムウィニングランをしたロッシは、『今回はかなりのプレッシャーだった。なぜなら、アンヘルが特別なレザー・スーツを着込んで自分のバイクに加わるのを最初から待ち構えていたからね。』とコメントしたらしいが、ロッシらしいというか、一つ間違えば嫌みに聞こえる余裕のコメントだ。ちなみにWGP通算勝利数歴代1位は122勝のジャコモ・アゴスチーニだが、残り32勝、果たしてロッシは辿り着けるかsign02 普通に考えればかなり難しいけれど、ロッシならやり遂げそうだなぁ。

往年の名ライダー、アンヘル・ニエト(前)とタンデムするロッシ(後)。走行中、大先輩のヘルメットをペシペシ叩いていた。
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この『ロッシ90勝記念のタンデム走行』か『MotoGPで初のYAMAHA独占の表彰台』のどちらかが、非常に高い確率で今月のライスポの表紙を飾るだろうと予想しているのですが、どうでしょう。個人的には、90勝記念タンデムの方が好きなんだけれどな。

あと、どーでもいことですが、毎度ネタ的な扱いのアンドレア・ドビィジオーゾ君。

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このグラサン姿が北海道出身のこの人に似てる、と思ったのは私だけ? 

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ご存知! 大泉洋でございます! 小林製薬の糸よーじhappy01

<08.05.25追記>
うっかりしてましたが、Blog更新した日がライスポ7月号の発売日でしたねcoldsweats01。表紙は上海の表彰台のロッシでした。レース後5業務日じゃ、速報のカラーページは入れられてもさすがに表紙は無理か。って、まだ買ってないからどんな速報ページかも知らないんだけれどさsmile。原田哲也のインタビューってなんだ。気になる。

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2008/05/05

そんな殺生なァ…【MotoGP第4戦中国GP】

上海の『上』の字を元にデザインしたという上海サーキット。しかしそのコース図はどうしてもしりあがり寿のマンガに見えてしまうcoldsweats01

こちらは上海サーキットのコース図
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しりあがり寿の『地球防衛家のヒトビト』。何となく判ってもらえます? 言いたい事…coldsweats01
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長い直線が二本あるせいでパワーサーキットと言われる事が多いが、MotoGPクラスの解説に来ていたSUZUKIのテストライダー、青木宣篤選手によると、意外とレースを見せることを考えて設計してあるサーキットとの事。

125ccクラスは完全なウェットからスタートして終盤にはラインが乾きはじめるという微妙なコンディションでのレース。こういう時は普段マシンの性能差で前に来られないライダーがひょっこりと出てくるもので、優勝したアンドレア・イアンノーネがまさにそれ。この選手もまだ十代。これが良いキッカケになるといいね。やっと表彰台を獲得した昨年のチャンピオン、タルマクシにしてみたら、またやっかいな若いのが出てきた、という所かもしれないけれど。

三度目のPPのB・スミス選手、また転倒。なかなか予選の速さが決勝に結びつかないが、ポラリスチームの呪いか? ガデアもまたマシントラブルで、チームアスパーも今ひとつ乗り切れない。

乗り切れないといえば小山選手。13位でポイント獲得なるも、厳しい状況が続いてます。今年のこのクラスはKTM自体にも競争力がなさそうで、復調するのは難しそうだ。250では結構好調なんだから、KTMには気張ってもらいたい。

久しぶりにかつての125、250クラス万年ランキング2位ライダー(という印象が強いんですcoldsweats01)、R・ワルドマンの満面の笑顔を見られた。ホントにこの人の笑顔は邪気がない。解説の坂田選手もひょうきんだと言っていたが、でも『ドイツ人なのに明るい。冗談も言うし。』ツー解説は、ドイツ人からクレーム来ますよcoldsweats01。『レースになると目が三角になる』は納得しますが。あとワルディー、自分とこのチームのライダーが転けまくってんのにその笑顔はどうかと思うぞ。

250ccクラスはねぇsadそんなのありかよぉぉぉぉぉぉsign02って展開でしたね。表彰台獲得目前だった高橋選手、まさかラストラップの最終コーナーでマシントラブルなんて。悔しすぎるよねぇ。レース中盤、ずっとシモンチェリと3位争いをしていた時、コーナリングもブレーキングもライン取りも、明らかに高橋選手が上なのに、苦労して前に出ても直線であっけない程簡単にシモンチェリのジレラ(中身はアプリリア)にかわされていたから、後半にシモンを引き離して3位表題が見えてきた時はホントに嬉しかったと思うんだよね。心底残念でした。次に期待します。

<追記08.05.06>
レース後の高橋選手によると『ストレートで余裕がなく、他のライダーと競っていたら、エンジンに厳しくなり、最後に止まってしまいました。悔しい結果です』との事。やはりシモンチェリとのバトルは目一杯の状態だったんだね。厳しいね。
<追記ここまで>

青山選手は2位表彰台獲得おめでとう! 次こそは打倒カリオだ!

パシーニは相変わらず、後半に帳尻を合わせてくる。今回も序盤はかなり出遅れていたのに、気がつけば棚ぼたの3位入賞。ポイントを確実に稼いでいます。

それと上海だからか、日本人選手以外のアジア勢も頑張っていた。タイのラタパー・ウィライロー選手が8位入賞。2006年の全日本250クラス年間ランキング2位の実力を見せてくれました。インドネシアのドニ・タタ・プラディタ選手も15位ポイント獲得。こっちはYAMAHA TZでの成績だから上々の出来です。

ウェット宣言されたけれど完全にドライレースとなったMotoGPクラス。PP獲得のコーリン・エドワースには、なんか悪いモンでもついているんじゃないか? 正直、なんでこの人がここまで勝てないのか不思議である。今回もコースアウトで自滅。なにやってんのよもう。

予選でハイサイドして派手に宙を舞ったロレンソ君は、左足首の骨折にもめげず、予選も決勝も4位と大健闘。予選中はメカニックに体を抱きかかえられてマシンに乗せてもらわないといけないくらいだったのに、レース後半の追い上げのスゴい事。やっぱり末恐ろしい。

フリープラクティス3の時。お姫様だっこされてます。
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<追記08.05.06>
その後の精密検査で、右足首も骨折していたことと、左足首内側靭帯切断が判明したそうだ。この状態でよく走れたもんだ。
<追記ここまで>

チャンピオンのケーシーは3位獲得もむっつり顔。でも今回、これまでの低迷していたチームメイトのメランドリも5位と健闘し、サテライトのエリアスも8位シングルフィニッシュ、ギュントーリも15位ポイント獲得と、ドゥカティ勢は復調の兆しがみえてきたのでは? ヨーロッパラウンドで巻き返しなるか!?

で、今回とりあげるべきはやはりロッシでしょう。レース中盤、2位のペドロサにじりじりと差をつめられているように見えて、これまでのような横綱相撲はもうできなくなっているのかなぁ、と思っていたら、残り5周で一気にスパート。そのまま大差で8戦ぶりの優勝。なんか、ようやく『強いロッシ』が帰ってきたって感じ。久しぶりにウィニングランも長かったし、ロッシにしても感無量だったんだろうなぁ。やっぱロッシは憎らしいくらい当たり前に強くないとね。

レース後に各ライダーのトップスピードが表示されていた。ストーナーが343km/hでトップ。他のドゥカ勢もみな340km/hを越えている。やはり速いが、これで成績に結びつかないとは、どんだけ乗りづらいのやら。その次にくるのはYAMAHAで、ロッシが340km/h、他のYAMAHA勢も上位にきている。意外だったのがHONDA勢。12位のドヴィジオーゾが332km/hでトップであとはみんな下位に埋もれている。エンジンパワーのHONDAはどこに行ったのか? まぁ、それでもペドロサは2位だから、単純に最高速があればいいというわけではないのだろうが。

HONDAでの最高速トップのアンドレア・ドヴィツィオーゾ。
自分の名前の中国語表記をみてご満悦?
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しかし、スピードが出過ぎて危ないからと排気量を800cc下げたはずなのに、たった1年ちょっとでもう990cc時代にひけをとらないスピードとタイムを出しているMotoGPって一体…。どうすんだこの後。また排気量下げるか? 数年後にはまた500ccクラスに戻っていたりして。

最高速といえば、青木宣篤選手によると、クリス・バーミュレンは伏せ方が下手で、同じバイクに乗ってみてもいつも青木選手よりトップスピードが数キロ落ちるそうだ。また他にも、カピとは意見が良く合う、08年型のカウルの方が最高速は出るがダウンフォースが落ちる、ホプキンスは大雑把に見えて実は繊細などなど、結構面白い事を言っていた。やはり現場に近い所に居るライダーの解説は違うね。

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2008/04/14

ロレンソ…、恐ろしい子!【MotoGP第3戦ポルトガルGP】

MotoGP第三戦、ポルトガルGP。現地のテレビ放送の都合か、今回はいつもとレースの順番が異なり、125ccクラスが最後に行われていた。レース順にそれぞれの感想をば。

250ccクラスは今回も高橋裕紀選手が頑張っていた。HONDA RSでの予選5位・決勝6位は、現状ではほとんどベストと言っても良い成績だろう。パワーと最高速で上を行くアプリリア&KTM勢に勝つには、よほどの条件と運がそろわないと難しい。高橋選手自身の調子の良さもさることながら、舞台となったエストリルサーキットが986mものロングストレートを持ちながらも、元125ccクラス世界チャンピオンの坂田和人選手の言葉を借りれば『低速型のサーキット』だったことが幸いしたようだ。今後も表彰台に手が届きそうで届かない展開が続くと思うが、シーズンを通してこの調子を維持して行ってほしい。

予選6位・決勝5位の青山博一選手も頑張ったが、同じKTMワークスのチームメイト、ミカ・カリオの調子がいいからちょっと残念に感じてしまう。もう少しハッチャケてもいいんじゃないかなぁ。まぁ、世界はそんなに甘くないんだろうけどね。

カリオとシモンチェリのチェッカーライン直前の接触を見て、いつだったかは忘れたが、テクニカルスポーツのAC29Mに乗っていた頃のマクウィリアムスを思い出した。同じようにストレートで前走車両の後部に接触、その時に運悪くブレーキレバーを押されてしまってフロントタイヤがロックし、激しく前方に宙返りで放り出されていたっけ。映像を見ていて一体何が起きたのか判らず、かなりびっくりした事を覚えている。

転倒と言えば、パシーニは今回ついてなかった。青山選手と接触する前にはもうブレーキに不具合があったのではないだろうか? 接触直前のコーナー進入は、止まりきれずにラインをオーバーした感じだったし。その接触転倒からレースに復帰してすぐ、本格的にブレーキが壊れたせいで、まったく減速できずにコーナーに突っ込んで行った時はさぞかし怖かったろうshock。仕方なく自分から転んで行ったとはいえ、結構派手にとっちらかっていたから、怪我がなくてなによりだった。

あと、後半に追い上げて4位入賞のトーマス・ルティ。2005年の125クラスチャンピオンは、250ではまだ表彰台すら無い。今年はマシンもワークス待遇らしいし、わりと好きで応援しているので、早く一皮剥けてもらいたいもんだ。

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今回の250の表彰台。2位シモンセリ、優勝のバウティスタ、3位カリオ。シモンセリでかっ! 髪型もスゴいが、実は眉毛もスゴい。

MotoGPクラスは何はさておき、
shineスペインの暴れん坊、チュッパチャプス・ロレンソ君shineでしょ。

最高峰クラスルーキーが、開幕から三戦連続でポールを取って、決勝では3位、2位と来て、今回はポール to ウィンで優勝しちゃったんだから恐れ入った。しかもサーキットレコードのおまけ付き。暫定ではあるがランキングもトップ。ロッシでさえ、ルーキー時代はこんな成績残せていない。

正直、250時代のロレンソは、彼にだけ貸与された最新型アプリリアの性能で勝っている、と思っていた。もちろん、今もセカンドとは言えワークスYAMAHAのライダーで、待遇面では最も恵まれているライダーの一人だ。しかしこの成績は、待遇が良ければ成し遂げられるというものでもない。明らかに私のこれまでの評価が間違っていました。脱帽です、ごめんなさい。この調子でいくと、MotoGP参戦初年度でチャンピオンもあり得るかもsign02。まだ20歳だし、全く末恐ろしい才能だcoldsweats01

そういや、今回は金色のヘルメットかぶらなかったけど、願掛けかね?

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レースとは全然関係ないのですが、このロレンソ君の隣の美女は誰なんでしょう?lovelyheart04 "V.Romero"と紹介されていましたが、検索してもひっかからなくて。知っている人いたら教えてください。

ここまでの三戦のチームメイトの活躍に、ワークスYAMAHAのエースライダー、ロッシの心中や如何に? 今回3位に入ったとはいえ、開幕戦のカタールと同様にタイヤが最後まで保たなかったようだし。

気温が低めだったり、勝ち星の無い苦手なサーキットだったりということもあってか、全体としてブリヂストン勢は今ひとつだった。Kawasakiに移籍したホプキンスの5位入賞は、多少明るいニュースではあるが、肝心のチャンピオン、ケーシー・ストーナーとドゥカティー勢の低迷ぶりはどうしたことか。それでもケーシーは6位だからまだ良いが、他の三人の状況は深刻だ。SUZUKIも昨年までの好調ぶりはまだ鳴りを潜めている。早く調子を取り戻してもらいたい。

125ccクラスは確実に主役交代が進んでいってる。若手、新入りがホントに元気だ。ブラッドリー・スミスは残念ながら転倒しちゃったけれど。それとチーム・アスパーどうした!? 小山選手もなかなか調子が上がってこない。まだチームが上手く機能していないのだろう。厳しいシーズンになっちゃっているなぁ。bearing

話変わって。MotoGP決勝日の前日、同じエストリルサーキットで『レッドブル・MotoGP・ル−キーズカップ』の第3戦が行われ、13歳の日浦大治朗選手が初優勝を飾った。日浦選手は、元WGP125ライダーの上田昇選手が主催するチームのライダーで、今年は全日本ロードレース選手権125ccクラスにも参戦している。先日のもてぎの開幕戦では3位表彰台を獲得した。また、今回14位で初ポイントゲットとなった14歳の篠崎佐助選手も、99年全日本250ccクラスチャンピオンの松戸直樹選手が監督を務めるチームに所属している。昨年、不慮の事故で亡くなった阿部ノリック選手も、後進育成のためのチームを運営していたが、そういった努力が少しづつ形になってきているようだ。黄金期の90年代のように、数年後にはまた多くの日本人ライダーが世界の舞台を席巻しているかもしれない。楽しみである。

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2008/04/09

インディアン走る!

1月6日の【夏のツーリングでは『もちや二輪車会館』へ!】で現存する日本最古のオートバイ、1910年(明治43年)製のインディアンを紹介したが、それとほぼ同じ1909年製インディアンで、2006年MotoGP世界チャンピオンのニッキー・ヘイデン選手(米)がデモ走行を行ったそうだ。

N.ヘイデン:「問題がある場所は1つもなかった
N.ヘイデン、インディアナポリスを初走行

場所は今年の9月に初めてのMotoGPが開催されるアメリカのインディアナポリス・モーター・スピードウェイ。このサーキットの設立は1909年で、同じ年に初めてのバイクレースが行われている。今回、ニッキーはその時に使われたインディアンでサーキットを周回したとの事。

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手前の1910、4HP(馬力)と書かれたインディアンは、もちや二輪車会館の展示車両に良く似ている。

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再現された1909年当時のバイクレースの格好はレトロ感たっぷり。最高速度は時速65kmを記録。『リアブレーキはまるで僕の自転車のようだ!』とはニッキーのコメントhappy01。にしてもニッキー楽しそう。

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それから100年。となりのHONDA RC212Vは最高速で5倍、馬力は50倍違います。バイクはここまで進化しました。

<08.04.17追記>
こちらのサイトにインディアンで走行するニッキーの映像があります。スピードはともかくエンジン音はとても素敵! でもホントにこんな自転車bicycleみたいなのでレースやってたのか…。

『ニッキー・ヘイデン、インディアナポリス一番乗り』
MotoGP速報ニュースサイト インテリマーク

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2008/03/31

王様と赤い帽子と【MotoGP第2戦スペインGP】

昨日、MotoGPの第2戦スペインGPがヘレスサーキットにて行われた。GPの本場ヨーロッパ、コンチネンタル・サーカスの第一戦だmotorsports

スペインにおけるMotoGP人気はヨーロッパでも突出していて、ここ数年はヘレス、カタルニア、バレンシアと年間3回のGPレースが同国内で開催されている。一国三開催はスペインだけだ。当然観客も熱狂的で、明るいラテンの太陽の下、派手に爆竹を鳴らして陽気に盛り上がる大観衆は、見ている分にはとても楽しい。たまに熱狂しすぎてコースになだれ込んできたりして、ライダーは大変らしけど。それでも、日本でもこの半分くらいは盛り上がるといいなぁ、と羨ましく思ってしまう。

熱狂的なファンは国民だけでなく、国王陛下crownも大のGPファンときている。今回、スペイン国王ファン・カルロス一世がサーキットを訪れ、レースを観戦していた。さすがラテンというべきか、国王自らがスターティンググリッドやピットを訪れ、とても気さくかつフレンドリーにライダーやチーム関係者と談笑していた。ライダーもしゃっちこばることなく、気楽に応えていたが、スポンサーの絡みがあるとはいえ、帽子を取らないで応対していたのに咎められないとは、お国柄なのか理解があるもんだと感心した。日本じゃまずあり得ないね。

オレンジネクタイのおじいさんが王様。
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そんな熱狂的なスペインGP。125ccクラスは二戦連続ポールポジションのブラッドリー・スミスが面白かった。とてつもなくあどけない顔をした17歳のイギリス人ライダーは、最近の125で主流となっている十代ライダーの一人だが、他のラテン系の連中と違い、追い抜きの際に勢いで無理矢理前に入ることをしない。先行車両をパスした後に、自車との間にかなり余裕ができてから割り込もうとしていた。さすが英国人、紳士的だねdrama。もっとも、その為にブレーキングが深くなり過ぎてラインを外しまくっていたのはご愛嬌だが。

07年チャンピオンのタルマクシがまたしてメカトラブルで今回はリタイア。前戦優勝のチームメイトのガデアも転倒リタイアでチームアスパーは散々だった。名門がどうしたことか。タルマクシにしたら、ガデアを含め前戦の上位者が今回好成績を残せなかったのが唯一の慰めか。

それにしても、解説の坂田和人さんはコメントが一々的確で素晴らしい。言った通りのレース展開になっていく。さすが元世界チャンピオンだ(94年、98年125ccクラス)。

250ccクラスは高橋選手がやってくれました。3位表彰台おめでとう!shine ただ、最後の最後でパッシーニにまくられたのは残念というかなんというか。勝手な事を言わせてもらえば、ストレートが600mと短いヘレスでは、パワーと最高速に劣るHONDA車でもなんとか勝負になったのだから、せめて優勝したカリオと競っての2位くらいは行ってほしかった。シーズンが進んでマシンの熟成が進めばさらに厳しくなるだろうからね。

その高橋選手を最後で追い抜いて2位獲得のパシーニと4位入賞の青山選手にもビックリ。レース中盤まで、二人とも10位前後を走っていたのだから。前を走るライダーの転倒などがあったとはいえ、いつの間にっ!?てな感じだった。青山選手の復調ぶりも嬉しいが、やはり今後も侮れないのはパシーニだな。

また、最終LAPで接触転倒リタイアしてしまったバウティスタとシモンチェリのトップ争いも面白かった。身長差20cmの二人はライディングスタイルがまったく違う。小さい体を小さくたたんでスムーズにラインを通るバウティスタと、長い手足を左右に張り出してマシンを振り回すシモンチェリ。昔のビアッジとロッシみたいだ。絡んで転倒した後、お互いに謝罪し健闘を称え合っていた姿も好印象。ここはビアッジとロッシとは違うかなcoldsweats01。いいことだ。

転倒といえば、ハイサイドで転倒したトーマス・ルティはホントに転び方が上手だった。マシンから投げ出された後、両腕を胸の前に畳んでキレイに体を転がしてダメージを殺していた。参考にしよっと(その前に転ばないようにしろってかcoldsweats01)。

あ、MotoGPクラスのコーリン・エドワーズも予選ですごかったね。倒れそうな車体を肘で支えて起すなんてね。参考にしよっと(できるかっつーのhappy01)。

<2008.7.6追記>
ニッキーもレース中に同じような事してましたね。

ホプキンスやAMAチャンピオンのB・スピーズはいつも肘すりそうなライディングしてるけれど、最近のアメリカンライダーの流行なのか?
<追記ここまで>

MotoGPクラスは250同様、マシンのパワーや最高速のアドバンテージが生きにくいサーキットだからか、ドゥカティーが散々なレースだった。レース後のケーシーの落ち込みようと言ったら…。奥様に慰めてもらいなねcoldsweats01。でも2回もコースアウトしたのに11位でポイント獲得できたのだからまだマシで、そんなとっちらかったレースをしたケーシーにも追いつけなかった他の3人のドゥカライダーはホントにお先真っ暗闇だろう。特にメランドリは辛いだろうなぁ。

そんなケーシーを尻目に、今回はチャンピオンシップのライバル達が順当に上位を占めていた。優勝はできなかったものの、2位を獲得したロッシもとりあえずホッとしたことだろう。周回数間違えてたらしいけれどね。かつてのレイニーみたいだ。チームとしてのYAMAHAが悪いのかな?

レース後、ブリヂストンの赤い帽子をかぶったロッシを初めて見たのだが、正直スッゴい違和感があった。

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今までがずっと青いミシュラン帽子だったから、というより、自分の中で赤という色がロッシのイメージにまったく合ってなかったのだ。これまでどんなに派手でポップなデザインのマシンやツナギやヘルメットでも、すんなり着こなし(?)てきたロッシだけに、この違和感はとても意外だった。今回のレースでは比較的ブリヂストン勢は劣勢で、ロッシもまだ完全にブリヂストンタイヤを把握できたわけではないようだが、今年のYAMAHAは好調のようだから、今後もコンスタントに表彰台に上がってもらって早く見慣れた風景になってほしいね。でないと気持ちが悪くて仕方ないsmile

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2008/03/10

今年は見応えありそう【MotoGP第1戦カタールGP】

今日でココログ開設から三年が経ちました。happy01fuji

さて昨日、中東カタールのロサイルサーキットで、MotoGPmotorsports2008年シーズンが開幕した。

その開幕戦は60年のGP史上で初のナイトレース。漆黒の砂漠の闇に、明かりに照らされたサーキットが浮かび上がる遠景はとてもキレイだった。耐久レースとは趣きの異なる全コース照明完備のレースは、走るマシンの左右両側に影が伸びていたり、場所によっては多少暗い所があったりしたけれど、見ている分にはそんなに違和感はない。夜だけあってほとんどのライダーがクリアシールドを使っていて、ブレーキングで競っている時などの視線の動きがよくわかり、かえって興味深いレース観戦になった。

闇に浮かぶロサイルサーキット全景
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横から当たる照明のおかげでこんなに表情がクリアに
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そんなこんなで2008年シーズンを占う第一戦。開催された3クラスとも『新参vs古株』の対決が激しく、面白いレース展開だった。

125ccクラスはポールシッターだったブラッドリー・スミスが残念だった。前半かなりいい調子でレースを引っ張ったのに、メカニカルトラブルでズルズルと後退しポイント圏外フィニッシュ。彼が所属するポラリスチームは、07年シーズン中さんざんメカニカルトラブル出して、絶好調だったエースライダーのマティア・パッシーニの足を引っ張ったけれど、今年も同じにならなければいいが。
このクラスはチャンピオンのガボール・タルマクシが所属するチームアスパーと継続参戦ライダー達に、新入り&10代ライダー達がどこまで食らい付いて行けるか、といった図式になりそう。

250ccクラスは高橋裕紀選手が頑張っていた。トップスピードが物を言うロサイルサーキットで、有力チームがすべてアプリリアとKTMという状況の中、開発がほとんど止まったホンダRSでトップと13秒差の5位は大健闘だ(ただ、ドヴィツィオーゾだったら表彰台だったかもなぁ…think)。
それと、125からステップアップしてきて初参戦で初優勝を成し遂げたマティア・パッシーニがすごかった。残り2周での、先行するエクトル・バルベラとアレックス・デボンを一気にパスしたシーンでは、一瞬の隙に躊躇無く飛び込んで二人を抜いており、とてもキレがあった。このクラスは前年の上位ランクライダーがそろってステップアップしたこともあって、混戦になるとは思っていたが、このパッシーニを中心にシーズンが進みそうな予感がする。

MotoGPクラスは、序盤こそ07年チャンピオン、ケーシー・ストーナー&ドカティにも2年目のジンクスか!? と一瞬期待したが、結果的には去年の勢いそのままにストーナーの力勝ち。やはりプレシーズンテストから絶好調のストーナーを中心にシーズンが進みそうだ。それと上位6位までにルーキー三人が入り、4位までが以前250でトップ争いをしていた若手ライダー達という事で、今後の世代交代もスゴい勢いで進みそう。

また今回、ストーナー以外のブリヂストン勢は良い所がなく、YAMAHAでただ一人、念願のBSを装着したヴァレンティーノ・ロッシでさえも、一時トップに立つものの粘りもむなしくズルズルと5位まで後退してしまった。ミシュランタイヤを履いたチームメイトのMotoGPルーキー、ホルヘ・ロレンソが2位表彰台獲得しただけに、その心中やいかに!? ま、レース後はサバサバした顔してたけれど、今年もまたタイヤが大きな鍵になりそうだ。サテライトのTech3 YAMAHAも好調だし、少なくとも、YAMAHAのYZR-M1の戦闘力は証明されたのだから、5年連続王者の底力をみせてもらいたい。

こんな感じで、開幕戦を見た限りでは今年は全クラス見応えがありそうで、残り17戦が楽しみです。

で、余談ですが。

250ccクラス、2位表彰台獲得のバルベラの赤い水玉模様はなんとかならなかったのか?gawk スポンサーも考えてやれよ。まぁ、ツール・ド・フランスの山岳賞でもあんなジャージを着ているから、ヨーロッパ的にはあのデザインもありなのかな?

バルベラ、パシーニ、カリオの表彰台。バルベラの赤い水玉ツナギはまんま山岳王ジャージだよ。
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あとデザインというと、中野選手は新しいヘルメットのデザインを気に入っていないのだろうか? チーム発表会かなにかでちょろっと写真に載ってからも、プレシーズンテスト中は目玉が描かれただけの白メットだったし、未だに本人からのデザイン変更の発表ってないんだよね。まだ決定してないのかな。まぁ、前の手裏剣メットのデザインがとてもカッコ良かったからなぁ。

それと、やはりチームロバーツのMotoGPクラス参戦はできなかったのね。あれだけの名門チームが出られないなんて非常に残念だ。2000年の500ccクラス王者、ケニー・ロバーツJr.選手もフェイドアウトするように引退か。あれだけの才能が、本当にもったいないなぁ。いいスポンサー、エンジン供給元が見つかって、せめてチームだけでも復帰できることを祈ってます。

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2007/11/03

My name on the MotoGP Bike!!

先ほど、あの『キング』こと、ケニー・ロバーツが率いるMotoGPのチーム、Team Robertsから私宛にE-Mailが来た。

Mailの内容は、来期、MotoGPで活動するにあたって有能なスタッフを捜している、ついては君、どーだ、…というような妄想の内容ではない(^_^;。Team Robertsは、この週末にスペインで行われる今シーズンの最終戦、バレンシアGPにおいて、自分たちのマシンKR212Vに、これまでチームを支えてくれたファンの名前を無料で掲示する"Your name on the TeamKR Bike!!"というキャンペーンをやっていて、それに応募したことへの返答だった。

実は、募集のページの英語、さらっと読み流し過ぎてしまって、てっきり抽選だと思い込んでいた。なので、Mailが来て非常にびっくりしたのだが、なんのこっちゃない、応募者全員(16000人分)を掲示したようだ。とはいっても、憧れのMotoGPマシンに自分の名前が乗るなんて、やっぱりスゴい。これが茂木だったら絶対に観に行ってたなぁ。スペインまではさすがにいけないもんなぁ。残念。もっとも、観に行ってもピットウォークかなにかで、KR212Vにこれでもかと近づかないと、名前なんて判別できないけれどね。なんせ16000人分。ものスゴく細かい字で書いてある。

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見よ、この細かさ。文字なんてほとんど判別できん。

それでも、送られて来たMailには、丁寧に、アナタの名前はここの部分にある、SiteにあるPDF形式のステッカー図で確認してくれ、とのこと。早速確認してみた。

私の名前は"Right panel"にあるとのこと。ちょうど、タンクとエンジンの間に挟まれた部分だ。ソコの部分のサイトを開いて名前で検索をかけてみると…、あった!

絵的には、ちょっと下の方がとんがっているのだが、そのとんがっている所の中程に私の名前が確かにあった。うわ〜、なんかスッゲー小さいけれど、スッゲーうれしい。この週末はこのKR212Vに乗るケニー・ロバーツの次男坊、カーティス・ロバーツを応援しようっと。

昨年はHONDAのエンジンとミシュランタイヤで予想以上の好成績を残したが、今年は逆にその二つが足を引っ張る形となって散々なシーズンとなってしまったTeamKR。エースライダーのはずの元500クラス王者、ケニー・ロバーツJrはやる気をなくしてシーズン途中でマシンを降りてしまい、このまま引退するのではないかと噂されている。チーム自体も来年はMotoGPではなくSBKか、とか、有力なエンジンの供給が見込めなくて活動停止か、となかなか不透明な先行きだが、せめて今度のレースでは来年につながる走りを見せてほしい。そんな16000人分の思いが乗っている。

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2007/10/08

ノリック 阿部典史選手のご冥福をお祈りいたします

今朝、目が覚めると友人から携帯にMailが入っていた。寝ぼけマナコで開いてみると『ノリックが死んだ』の文字が。

一瞬で眠気は吹っ飛び、飛び起きた。

死んだってなんで? 昨日レースあったか? またテストでの事故か? ついこのあいだ沼田選手の事があったばかりだってのに…。混乱しながら何かの間違いであることを祈りつつ新聞を開くと、そこには無情にもそれが事実であることを示す記事が載っていた。

「伝説のライダー」阿部典史さんが事故死 川崎
2007年10月08日00時07分

 7日午後6時20分ごろ、川崎市川崎区大島1丁目の市道で、川崎市幸区、レーシングライダー阿部典史(のりふみ)さん(32)のオートバイと、横浜市鶴見区東寺尾1丁目、運送会社員千野智彦さん(51)のトラックが衝突した。阿部さんは午後8時50分過ぎに死亡した。阿部さんは世界GPで過去3度優勝して「伝説のライダー」と呼ばれ、国内のオートバイファンの間で人気があった。

 川崎署の調べでは、現場は片側2車線の直線道路。千野さんがUターンしようとした際に、右後方から近づいた阿部さんのオートバイ(500cc)と衝突した。千野さんは「道を間違えたので戻ろうとした」と話しているという。現場はUターン禁止だった。

  ◇

 〈阿部典史さん〉本人の公式ホームページなどによると、阿部さんは東京都出身で、オートレーサーの父・光雄氏の影響で5歳からバイクに乗り始め、中学卒業後の91年、15歳で渡米して技術を磨いた。帰国後の93年に全日本選手権500ccクラスを制覇した。その後、世界選手権に参戦。96年の世界選手権日本グランプリ(GP)で、オートバイレースの最高峰500ccで日本人としては14年ぶり3人目の優勝を飾るなど、計3度のGP優勝を果たし、「ノリック」の愛称で親しまれていた。ファッションリーダーとしても人気があった。

asahi.com

そんな馬鹿な。

レースでもテストでもない、一般公道での事故死だなんて。

もちろん、レースやテストでの事故なら納得できるという訳ではないが、まさかこんな事故だったとは。事故については、これ以上の詳細がわからないのでここではあえて言及しない。でもやっぱり、公道でのバイク走行って危ないのかな、なんてぼんやり考えてしまった。

<追記>
いろいろ情報をたどっていくと、事故を起こしたトラックは2車線の歩道側からいきなりUターンをしようとしたらしい。こんな馬鹿な事があるか。こんな運転されたらいくらバイクが安全運転してたってどうしようもない。そもそもUターン禁止の道路なのだから、この運転手には法にのっとって厳罰を処してもらいたい。気分的には危険運転致死傷罪を適用してもらいたいくらいだ(法的に無理だけれど)。
<追記ここまで>

ノリックについては以前、このBlogで少しキツい物言いを書いた事がある。それでも、かつてドゥーハンやシュワンツの前を、長髪をなびかせて走った姿を記憶している者として、いつかまた、あの『意識のほうがマシンより先行する選ばれしGPライダー 世界チャンピオンの告白 富樫ヨーコ)』走りを、世界の頂点を極める舞台で見られると信じていた。こんな形で終わりだなんて、ファンは元より、なにより本人が無念でしかたないだろう。

ノリック、魅了してくれた走りの数々をありがとう。ご冥福をお祈りいたします。

ホントにこんな悲しいニュースは、これっきりにしてくれ。

ノリックWGPデビューレース、94年の鈴鹿。

Homage to Norick Abe
Motogp.comによる阿部典史追悼ビデオ

個人的に、この時のカラーリングが一番好きだ
Norick3

<追記>
ノリックのOfficial Web Siteを見て、9月26日に奥野正雄選手が永眠されたことを知りました。ご冥福をお祈りいたします。

<2008年2月22日追記>
こちら→の欄の、『Nais Buks〜おすすめの本』にある、『RIDING SPORT (ライディングスポーツ) 2007年 12月号 [雑誌]』に、阿部選手の追悼記事が掲載されています。未読の方はぜひご覧になってください。

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2007/09/25

新チャンピオン、ケーシー・ストーナー

23日にツインリンクもてぎで開催されたMotoGP日本グランプリで、ドゥカティマルボロチームのオーストラリア人ライダー、ケーシー・ストーナーが6位入賞を果たし、2007年の年間チャンピオンを獲得した。新チャンピオンの誕生である。

今年はまさにストーナーの為のシーズンだった。ここまで15戦中8勝を挙げ、5年連続最高峰クラスチャンピオンの『王者』バレンティーノ・ロッシに完全に土を付けた。ロッシは昨年も、レプソルHONDAのニッキー・ヘイデンにチャンピオンを穫られているが、ニッキーファンには悪いが、昨年はニッキーが強かったというよりもロッシに運がなかっただけと言う方がぴったりのシーズンだった。チャンピオンを決める最終戦で転倒したのはロッシのミスだが、それ以前のレースで他のライダーに押し出されるアクシデントや、マシントラブルでのリタイアがなければ、余裕でチャンピオンを獲得していた筈だからだ。

それに比べると、今シーズンはストーナーがガチンコでロッシを下したシーズンだった。もちろん一部のレースでは今年もロッシに不運なアクシデントなどがあったが、それを差し引いてもストーナーの強さは変わらない。特にカタールや中国、カタルニアなどでロッシとのバトルになった時、これまでならこの手のバトルは、最後は多少強引でも絶対にロッシが勝っていたのに、三戦ともストーナーが競り勝っている。

また、圧倒的なドゥカティの直線の速さと、ブリヂストンタイヤの性能向上、今年から導入されたタイヤの使用本数制限などがロッシに不利に働いている、という声も聞かれるが、これは言い訳にはならない。マシンやタイヤの性能に差があるのは当たり前の事だし、使用本数の制限も、ミシュランにだけ厳しいという訳ではない。さらに、ドゥカティとブリヂストンの組み合わせなら誰でも速い訳ではなく、ストーナーだけがずば抜けて速いのだから、明らかに彼の才能が高いのだ。

ケーシー・ストーナーについては125を走っている頃から気にはなっていた。確かに速いライダーなのだが、いつもあと一歩足りなくて、ペドロサやドヴィジオーゾといったライバルに負けているという印象があったからだ。そしてその足りない一歩は彼の実力ではなく、マシンやチームといった体制面だろうと常々感じていた。2004年に125ccクラス参戦2年目のKTMのファクトリーライダーになってはいるが、それ以外はずっとサテライト(ファクトリーマシンではあったが)。スペインの新星として、HONDAから全面的にバックアップを受けているペドロサを見て、ずいぶん悔しい思いをしているだろうな、と思っていた。

今シーズン、『サテライトでチャンピオンを穫ったライダーはいない』と皆が欲しがるHONDAのシートを捨ててドゥカティに移籍したのも、そういった過去が影響しているのは間違いない。しかし、それまで勝ち星こそ挙げてはいるが、安定した成績を残していないドゥカティとブリヂストンを選ぶのは、ストーナーにとっても大きな賭けだったはずだ。実際、開幕前のテストではドゥカティに少し手こずっていたこともあり、ストーナーをチャンピオン候補に挙げる声は皆無だった。もちろん、私もストーナーがここまで快進撃を続けるとは思いもしなかった。MotoGP関係者やファンの鼻を見事に明かし、大きな賭けに勝ったストーナー。奥さんのアドリアーナちゃんもカワイイし、来年もがんばってほしいね。ストーナーが勝つと彼女も国際映像に映る回数が増えるからさ(^_^;。

ALPINESTARS Web Site

2864099013 ケーシー・ストーナーとアドリアーナ

来年、YAMAHAは今度こそロッシのチャンピオン奪回に向けて、万全の体制で挑んでくるだろう。今年不調だったHONDAもMotoGPの盟主の意地にかけて、RC212Vを勝てるマシンに仕上げてくる。ここ数シーズン上向き好調なSUZUKI、Kawasakiも侮れない。王者ロッシに対する強力な対抗馬の登場とメーカーの群雄割拠。来年以降、ロッシが引退するまでのシーズンが、ファンにとって非常に興味深いものになることは間違いない。気の早い話ではあるが、今から楽しみである。

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2007/09/05

沼田憲保選手のご冥福をお祈りいたします

二輪レーサー:沼田憲保さんが練習走行中に事故死 岡山

 4日午前10時50分ごろ、岡山県美作市滝宮の岡山国際サーキットで、オートバイの練習走行をしていた千葉県流山市松ケ丘4、二輪レーサー、沼田憲保さん(41)が、ヘアピンカーブを曲がりきれずコース脇のタイヤを積み上げたクッションに衝突し、胸などを強く打って死亡した。

 沼田さんは95、96年の全日本選手権GP250のチャンピオン。97、98年には世界選手権GP250に参戦するなど、日本を代表するレーサーとして知られた。【石戸諭】

毎日新聞 2007年9月4日 20時35分

この記事を見たとき、正直我が眼を疑った。

記事にもあるように、沼田選手は二年連続の元全日本250クラスチャンピオンであり、世界GP参戦も経験している実力派ベテランライダーなのだ。そんな人が、レースではなく練習走行中に亡くなるなんて。もちろん練習中であってもレーシングスピードで走る以上、危険と隣り合わせであることには変わりはない。それでもにわかには信じられなかった。

沼田選手といえば思い出すのは、ライスポか何かに掲載されていたインタビュー記事だ。沼田選手はマシンを理解する能力に優れていると評判だったが、それは、いつもサーキット走行を行った後、セッティングデータや気象データと一緒に、その時の走行状況、マシンの挙動がどうだったかなどを文章にして克明にノートに記していたからだという。もともとはメカニックに正確に自分のマシンの状態を伝えるための言語化訓練だったらしい。「あそこの出口でアクセルをガバっとあけたらリアがザーッと滑って」みたいな擬音で説明してもダメで「出口から何mの辺りで、ギアと回転数がいくつのときにアクセルをこれだけあけたらリアがこれだけ滑った」という具合に、起こった事象を具体的かつ正確に述べるように心がけていたそうだ。

それだけに、セッティングに関する言葉については鋭い感覚を持っていたようで、世界GPに参戦した時、普段日本のサーキットで普通に使っていたとあるカタカナ用語を英語だろうと使ってみたら、ヨーロッパのメカニックには全然理解してもらえず、後で『その症状は○○というんだ』と教えてもらった、というようなことを述べていた。いかにも沼田選手らしいエピソードだと思った。

95、96年当時の全日本250クラスは、HONDA、YAMAHA、SUZUKIのワークスが参戦し、ライダー層も厚い激戦区だった。その中で、決して戦闘力が高いとはいえないSUZUKI RGV-Γが二年連続のチャンピオンマシンに輝いたのは、そんな努力に支えられた沼田選手の功績によるところが大きい。また、スポット参戦した96年の日本GPでは二位表彰台を獲得している。

しかし、念願叶って参戦した世界GPでは、当初こそSUZUKIの世界GP250クラス復帰を歓迎する各国マスコミやファンに注目されたが、マシンの性能差は全日本の比ではなく(余談だが、そのころ全日本のスズキワークスでV-Γを走らせていた亀谷選手は、あるレースで道を譲ってくれた周回遅れの市販RSをメインストレートで抜こうとして抜けなかったそうで、市販車のストレート加速に勝てないワークスマシンにショックを受けたそうだ。)、頼みのスズキからもこれと言ったサポートは受けられず、慣れない海外のサーキットという事もあってか、目立った成績を残せないまま撤退した。年齢的にも脂ののった時期だったので、さぞかし無念だったろう。

ここ最近、チェコでの関口選手や、 SUGOでの奥野選手と、大きめの事故が続いている。サーキットで限界まで攻めて走るプロフェッショナルライダーの場合、事故は避けられない物ではあるが、今後可能な限りこのような悲劇を起こさないですむように、関係各所には今回の沼田選手の事故を徹底的に調査してもらいたい。

沼田憲保選手のご冥福をお祈りいたします。

<2008年2月22日追記>
こちら→の欄の、『Nais Buks〜おすすめの本』にある、『RIDING SPORT (ライディングスポーツ) 2007年 11月号 [雑誌]』に、沼田選手の追悼記事が掲載されています。未読の方はぜひご覧になってください。

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2007/08/01

坂田レプリカ買いました

先日、新しいヘルメットを購入した。
94年と98年の世界グランプリ125ccクラスチャンピオン、坂田和人選手のレプリカモデルである。

初めは、SDRの色とも合わせて、これまで使っていたラパイドMと同じメタリック調の赤のヘルメットにしようと思っていたのだが、なぜか今年の初めの時点ではアライもショウエイも、MFJ公認でSNELL規格を通ったヘルメットにこの色のラインナップがなかった。

そこで、グラフィックモデルでレプリカにしようと決めたのだが、ここからがまた困った。かぶりたいレプリカが見当たらないのだ。

SDR乗りとして、当然YAMAHAライダーのヘルメットにしようと思ったのだが、ノリックやコーリンは特にファンでもないからパス。ロッシレプリカはAGVから出ているが、完全なレプリカでもないし、上記規格も通ってない。なによりロッシがスゴすぎて、かぶるのは気恥ずかしいからパス。芳賀レプリカはデザインは好きなのだが、WSBあまり見てないのでこちらもパス。同じ41で宇井選手のレプリカはないかと思ったが販売されていない。

中野レプリカもそのデザインに惹かれた。手裏剣デザインはかっこいいし、なによりYAMAHAと関係の深い忠男レーシング目玉ヘルメットだ。でもカワサキ時代の物はアゴのライムグリーンが男Kawasakiを強く主張しているし、今年のコニカミノルタは大嫌いなHONDAだ。っつーことで、こちらもパス。

往年のライダーのレプリカで探してみたが、YAMAHAライダーだと平選手とレイニーか。しかし、平選手が活躍していた頃はバイクレースに興味なかったからよく知らないし、レイニーよりはシュワンツの方が好きな私。

いっそのことシュワンツにするかぁ。でもやっぱ、彼はSUZUKIのライダーなんだよなぁ。

と思っていたら坂田レプリカを見つけた。

坂田選手は90年代の日本人ライダーを代表する選手の一人だ。まだ年齢制限のない当時のWGP125ccクラスで、99年まで、常にトップライダーとして中心的な活躍をしてきた。テレビ大阪の企画イベントなどでは負けん気の強いやんちゃな姿をよく見せていたが、一度レースが始まると、常に冷静に周りを見て展開を組み立てる、大人の走りを見せてくれる選手だった。

思い返せば94年、たまたまつけたテレビで坂田選手の走りを見て、GPを観戦するようになったのだ。当時、まだ熟成されていないアプリリアと、えこひいきされる『アプリリアの秘蔵ッ子』ステファノ・ペルジーニに手を焼いている姿にずいぶんヤキモキした事を覚えている。(そういや、ペルジーニはその後、秘蔵されたままで終わったね(^_^;。)
苦労人ライダーの坂田選手が、チャンピオンを穫ったアルゼンチンでのレース直後、ピットで、まさに感無量といった感じで「こんなにうれしいとは思わなかった。」とつぶやいたのが印象的だった。

坂田選手もHONDAに乗っていたけれど、俺的にはアプリリアのイメージが強いし、なによりずっと軽量級で戦っていた彼は、SDRのイメージにぴったりではないか。ちとデザインがケバケバしくて、小憎っぽいけれど、実際坂田選手は俺より年上だし。ファンだからいいや。

っつーことで購入決定。

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こうして改めてみてみると、やっぱりケバケバしいなぁ(^_^;。爆弾小憎もいるし。でもいいや、ファンだからね。

現在、不本意な形で現役ライダーから離れている坂田選手だが、ノーマルのRS125で筑波のレコードをたたき出すなど、その才能と経験、ライダーとしての実力は未だに一級品だ。
また坂田選手が世界で走る姿を、是非見てみたいものである。

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2006/06/17

セバスチャン・ポルトの引退

結構唐突な感のあるニュースだった。

セバスチャン・ポルトがシーズン途中で引退を表明

セバスチャン・ポルトはアルゼンチン出身のオートバイレース世界グランプリ、WGPのレーサーで、ここ数年の250ccクラスでは常に中心的な役割を果たしてきた有力選手だ。今年はホンダのワークスチーム、レプソルホンダのエースライダーとして、活躍が期待されていた。

シーズンの途中で現役引退を表明したライダーというと、95年に引退した500ccクラスの93年チャンピオン、ケビン・シュワンツが挙げられる。まだ勝てる実力がありながら、長年のフィジカルダメージの蓄積、そしてなにより、彼のライバルだったウェイン・レイニーの悲劇的な事故による引退からくる彼自身のモチベーションの低下に、引退を決意した。彼の引退記者会見では、涙を浮かべる彼の事情を十分に察している記者達から、暖かい拍手がよせられていた。

今回、ポルトの引退の理由も、『レースにかける新鮮な意気込みを失った』ということで、シュワンツと同じくモチベーションの低下によるものなのだろう。しかし、どうしてそんなにやる気がなくなってしまったのか、そこがよく分からない。確かに、昨年から今年にかけて、以前のような成績は残せなくなってはいたが、もともと実力がある選手なのだから、一時的なスランプかと思っていた。第一、まだ27歳なのだ。ライダーとして、これから脂が乗ってくるところではないか。しかも所属しているのは、GPライダーなら誰もが望み羨むホンダワークスだ。せめてこのシーズンが終わるまでは頑張る、という気持にもなれないくらい気力が萎縮した原因はいったいなんなのだろう。本人は否定しているが、ビアッジのように何かホンダと確執でもあったのだろうか。

もともと南アメリカ出身のライダーというと、あとは有名なのはバロスくらいで、アルゼンチン出身のポルトも今ひとつ情報がはいってこなかったので詳細はわからないが、本人が望んで引退を決意したというのならば、それを尊重して、暖かく送り出してやりたいと思う。

私がポルトに注目したのは、おそらく多くの人がそうであるように、2002年、ヤマハのワークスマシンYZRを走らせていた頃からだ。チームスポンサーの関係で、松戸直樹選手を押し出す形でワークス待遇を受けたポルトに、初めはあまりいい印象はなかった(これはポルトのせいではない)。しかし、ワークスマシンとは言え2年型落ちのマシンで、シーズン前半こそパッとしなかったものの、第9戦 ドイツGPで初めて三位表彰台を獲得。その後二位、三位と立て続けに表彰台に登り、第12戦 リオGPで初優勝。その後も第15戦 オーストラリアGPで三位と大活躍し、最終的にシーズンをランキング5位で終えている。第8戦で優勝目前にマシントラブルに見舞われたりと、いくつかの不運がなければ、確実にもう一つ上の順位で終わっていただろう。ヤマハファンとしては、溜飲を下げたシーズンだった。

その後のポルトはその実力を広く認められ、押しも押されるトップライダーとしての地位を確立する。03年はホンダ、04年と05年はアプリリア、そして今年はまたホンダと、ワークスチームを渡り歩いた。2004年はランキング2位を獲得している。マシンを乗り換えてもキチンとトップ争いに絡んでくる所にその実力が伺える、玄人好みのライダーだった。

これでまた、GPの世代交代が進むのかな。レプソルホンダの後釜は果たして誰になるのやら。

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2005/09/26

MotoGP、ロッシのタイトル獲得に思う

昨日9/25、マレーシアで行われた世界二輪ロードレースMotoGP第13戦で、ゴロワーズヤマハのイタリアンライダー、バレンティーノ・ロッシが2位でチェッカーを受け、最高峰クラス5連覇、自身通算7度目の世界タイトルを獲得した。今シーズンは現時点までで優勝9回、2位2回、3位1回、リタイアによるノーポイント1回と言う、ほぼ満点に近い成績を納めており、文句なしのタイトル獲得だ。

ロッシというライダーの天才ぶりは、いまさら改めて言うまでもない。ホンダRC211Vに乗っていた頃は、マシンの性能があってのこと、と言う穿った見方もできたが、現在のヤマハYZR-M1でこれだけの活躍をしているのは、ヤマハからマシンを供給されている4選手の中でロッシだけで、明らかにライダーの才能が突出している。これは予選の順位が悪く、スターティンググリッドが後ろの列になってしまった時の、ロッシのレース中の追い上げを見ても実感できる。他のライダーは、前を抜くどころか、ついていくのにも苦労しているのに、ロッシだけは、いつも軽々と(実際はかなりプッシュしているのだろうけれど)、前車を抜き去り、早い周回数でトップ争いに絡んでくる。明らかに、モータースポーツに対する才能の桁が違うのだ。

こう言うスポーツ選手を見ると、その優れた才能に驚くとともに、その選手が、その才能をちゃんと生かせる場に巡り会えた偶然を思わずに入られない。ロッシは間違いなく、世界で一番、MotoGPマシンを操る才能に恵まれている。再来年あたりはF1転向を噂されているが、きっとF1でもそこそこいい成績を収めるだろう。でも、もし彼が、モータースポーツではなく、サッカーに夢中な少年だったら、きっとここまでの成功は望めなかったに違いない。

同じようなことを、大リーグのイチロー選手を見ていてもよく思う。私は野球はあまり詳しくないのだが、そんな私でさえ、イチロー選手が野球に関してずば抜けた才能の持ち主であることはよく分かる。しかし彼が野球ではなく、他のスポーツに目覚めていたらどうなっていただろうか。もちろん、イチロー選手は才能だけでなく、努力の人でも有るだろうし、彼ほどの身体能力と運動神経があれば、他のスポーツでもいいところまで行くだろう。モノによっては一流どころまでたどり着くかもしれない。でも今のような『超』一流プレーヤーにはなれなかったのではなかろうか。

こう言う話は、なにもスポーツの世界に限ったことではないと思う。きっと全ての人は、何がしかに特化できる才能を持っている。しかし、それに気がつける機会、それを有効に生かせる場がみつからないだけで、そうやって埋もれ朽ちて行く才能は世界中にあるのだろう。だからこそ、その才能を見た時に人は驚愕し、感動するんだなぁ、などと、マレーシアの表彰台を見ながら考えた。

ついでに自分にも、そうやって発揮できずに埋もれた才能があったのかと、考えてみた。悲しいことに、とりあえず何も思い付かなかったが、あったとしても、きっといいとこペタンクの才能だったりするんだろうね。

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2005/08/05

MotoGP Rd.10 ドイツ・ザクセンリンクの赤旗

MotoGP 第10戦、ドイツGPを観た。
レース自体の内容もさることながら、その運営の仕方に感心させられた。具体的には、赤旗の扱いについてだ。

もともとヨーロッパではモータースポーツが盛んで、特にスペイン、イタリアでは二輪レースは非常に人気がある。ドイツも例外ではなく、最近はあまりパッとしないが、かつてはラウディスやワルドマンといった一流のドイツ人ライダーがGPに参戦していた。そういった素地があるからなのかもしれないが、運営側がモータースポーツの安全性を確保する事を何よりも最優先させている姿勢が伺えた。

今回、125のレースとMotoGPのレースで赤旗中断があった。125のレースでは、22周目に11番手走行をしていたジレラのポッジャーリ選手が転倒。ポッジャーリは大きな怪我も無く、コース外に逃れたが、ジレラのマシンが直線コースの真ん中に取り残された。しかし、走行ラインからは外れた位置なので、黄旗を呈示した上で、バイクの流れが途切れた所を見計らって、マーシャルがバイクをどかしに行くかと思っていたら、即座に赤旗が振られていた。

MotoGPの方は、6周目にスズキのホプキンス選手が派手にハイサイドで転倒。ホプキンスは転倒時の衝撃で、コースの端で動けなくなっていた。この時も、即座に赤旗が呈示されていた。

どちらのケースも、なんのためらいも無く赤旗が振られたことに少々驚いた。125のレースなどは、赤旗を振った時点で規定周回数をクリアしていたので、あと5周程残っていたレースが、その場で終了になってしまったのだ。走っていたライダー達も、なにやらすっきりしない顔のままピットに帰って来ていた。

また、今回のレースでは、ドイツ国営放送がレース中継を行い、その放送時間に合わせる為に、MotoGPのレーススケジュールが変更されていた。レースの中断はそんなTV放送にとって、迷惑以外のナニモノでもないだろう。MotoGPの運営側にしても、プロスポーツである以上、TVの放送スケジュールを優先させたい思いが、少しはあったと思う。しかし今回、裏でそういった事が考えられているような時間を感じさせる事も無く、サーキットの運営側が赤旗を出した事は非常に評価できると思う。

今回の赤旗をみて、加藤大治朗選手の鈴鹿での事故を思い出していた。
あの時、何人かのライダーが、すぐに赤旗が呈示されなかった事に疑問を投げかけていた(そして実際、赤旗は呈示されず、レースは続行された)。その後の事故調査の報告で、旗の呈示や救護の手順、運営について、落ち度は無かったとされているので、ここではその是非は置いておく。でもあの悲劇から得られた教訓が、今回の赤旗呈示に少しでも反影されているのだとしたら、すばらしい進歩だと思う。

モータースポーツを健全かつ安全なものにしようとする努力が、より一層、世界中のサーキットで深まる事を期待したい。

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2005/04/01

復活なるか

WSBの第一戦カタールのレースを観た。
結果はすでにRIDING SPORT誌やCYCLE SOUNDS誌で知っていて、第二ヒートでデビューウィンしたSuzukiの加賀山選手の走りを観たかったのだ。
しかし、私にとっては、実際のレース映像では加賀山選手よりも目立つ選手がいた。MotoGPからWSBに今年からコンバートした阿部ノリック選手だ。
実は、事前に聞いていた結果から、あまり阿部選手には期待していなかったのだ。
第一ヒートが10位、第二ヒートが7位。
オイオイ、MotoGPから来たってことで、期待されてたんじゃなかったのかよ。まぁ、もう阿部選手はライダーとしての旬が過ぎてしまったんだなぁ、やっぱ4stじゃダメなんだねぇ。なーんて失礼にも思っていたのだ。

失礼ついでに言わせてもらうと、私はここ数年、中でも最高峰クラスがMotoGPになってからの阿部選手には落胆していた。特に2004年冒頭に、一年間実戦を離れ、テストライダーとして過ごしていた03年を振り返ったインタビュー記事を読んだ時、この人はもうダメだろうと心底思った。そこにはこんなコメントがあったのだ。

「モチベーションを保つ為に、自分の出ていないMotoGPのレースは観なかった。」

そんな理由かよ!プロだったらレース観ててもモチベーションくらい保てよ!それでなくても技術進歩の著しいMotoGPなのだ。一年もレースの情報を入れなかったら、その後復帰できても困るだろう位のことは素人でも判る。

かつて500クラスで93年にチャンピオンをとったケビン・シュワンツは『125のレースからでも学ぶ事がある』と語っていた。実際、彼はある年の鈴鹿のレースで、それまで500では絶対に通らなかったラインで前車をパスした125ライダーをみて、その後の自分のレースでそれを試して勝った事があるそうだ。
またWGP125クラスで95、96年と二年連続チャンピオンをとった青木治親選手も、125での快進撃の影に、予選落ちしたレースを観戦した事を上げている。

阿部選手はまたこうも言っていた。

「テストライダーなのに、GPライダーとして遠慮して扱われて、あまりテスト走行はしなかった。」

03年、テストライダーとして実戦を離れる、と聞いた時、きっとこれがラストチャンスだ、と思った。
もともと阿部選手はマシンのセッティングはうまくないようだ。彼のライスポのコラムをみると、いつも「あまりセットアップはうまくいかなかったけれど、でも***だから気合いをいれた」みたいなコメントばかりだった。M・ドゥーハンの『阿部は自分が何故速いのか、理解していない』というコメントも有名だ。
そんな彼が、じっくりたっぷりとマシンと向き合う機会を得られたのだ。プロトンで散々苦労したおかげで、スズキに乗ってすぐにチャンピオンをとったケ二ーJr選手や、ブリジストンで散々タイヤテストをやったおかげで、三気筒プロトンをフロントローに持って行った青木宣篤選手みたいになれるだろう、と思っていた。
それなのに、なぜそんな貴重な機会を生かさなかったのだろう。無理矢理にでも自分からテストの申し入れをすれば良かったのに。

まぁ、素人の外野がとやかくいうのは簡単で、実際にはいろいろ問題もあったのだろうが、私のイヤな予想通り、MotoGPに復帰した2004年は当人にとっても散々な結果だったようだ。

WSBに参戦と聞いた時も、きっと大して活躍できないのではないかと思っていた。
だって、ずっと純レーサーでレースをしていた人なのだ。8耐に出た訳でもない、全日本SBもちょっとしか出ていない(しかも遥か昔)。そんなのが急にプロダクションレースにでても、成績不振をマシンのせいにして終わっちゃうんじゃないの? と思っていたのだった。

と、ここまで阿部ノリックファンから猛烈な抗議が来そうな事をダラダラ書いてきたが、実際にレースで走っている阿部選手を観てみると、予想以上に乗れているようにみえた。確かに結果は残念だったが、マシントラブルもあったし、今回は仕方なかったと思う。たぶん、本人も、久しぶりにまともなレースが出来たようにかんじているのではないだろうか?
こうなると、ちょっとまた希望が見えて来た。
かつて、やはりWGPからSBに活動の場を移した伊藤選手が、
「SBではマシンのセッティングの幅が狭い分、自分が乗り方を工夫しないといけない。GPを戦っていた時より今の方がバイクに対する理解度は高いし、だからこそGPにもどりたい。」
みたいな事を言っていたように記憶している。

阿部選手も、もともと才能はあるんだから、WSBを戦って行く中で、伊藤選手のような感覚をつかんで、今度はちゃんとセッティングも判るライダーになってまた来年、MotoGPにもどれたら良いなぁ、なんてレースを観ながら思っていた。

もちろん2005年WSBチャンピオンとしてね(^^)。

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